165話 釣り人魂
「優勝は、トリッキーさんです!釣り上げたモンスターの数は何と!!527匹!!驚異の527匹です!!2位との差は、101匹ですよ!これは凄いです!!」
中肉中背の男、トリッキーさんが優勝となった。
実は日数は短縮させて貰ったのだ。7日の予定が5日となった。京子の大幅な強化に伴い、レベル上げが凄まじい勢いになったからだ。レベル70に到達し、かつ後1でレベル71になる状態まで稼げた。これ以上は経験値が無駄になるから、短縮の要請をした所、快く承諾してくれた。
「では、勇者御一行様から、
トリッキーさんへ贈呈です!どうぞ!前に!」
僕は、アイにミラクルソードを渡す。男から男へ渡されても嬉しく無いだろう。やはり空気の読める男は違う!
「優勝おめでとう!」
アイは、トリッキーにミラクルソードを渡す。そして、握手を求められた。困ったようにしていたから、僕は頷くと、アイはキリッと表情を変えた。そして、握手をする。
「俺!ファンなんです!魔王討伐頑張って下さい!」
「うむ!我に任せておけ!」
トリッキーは涙を流す。何処に感動する所があったんだ?
「では、最後にギルド長のウォールさんから一言です!」
ウォールは立ち上がり、手を上げた。
「諸君の活躍、とても素晴らしかった!そして、礼を言う!これにて閉廷!!解散だ!!」
「「うおー!!」」
釣り人は、全員ウォールの元へ集まると、胴上げが始まった!!
「「ヤッフゥー!!」」「「わっしょい!!」」
「お前達!最高だ!がっはっは!!」
「「せーのー!よいしょい!!!!!!!!!」」
ウォールは天高く飛んだ!!
全員その場から逃げる!!
「「わーーーーー!!!!」」
ズガガカーン!!
人間の形をした穴が空く!
ガラガラッ。
ウォールは膝を付いて立ち上がる!
「うぉまぇらぁあああああ!!!出てこぃやぁ!!」
釣り人総勢356名は、その場から逃げて居なくなった。ウォールの叫び声がこだまする!!
「コントか何かなのか?この人達は?」
笑いを取る為なら、何でもやる!それが釣り人魂!らしい。その後、全員捕まり首まで砂浜に埋められた。丁度鼻の高さまで、波がかかっている。
「ぶくぶくぶく」「だずげでぐだざび!」「んんんんん」
356人の首だけが、海岸に埋まっている光景は圧巻だ!
満ち潮で、全員溺れたので職員が助け出す。もう少し早く助けてあげてもいいのにと思う。




