159話 念願のクリスマス当日?
「早く宝箱開けようよ!」
ピンキーに急かされ、部屋の中央に沸いた宝箱の前に立つ。宝箱に手を掛け、一気に開けた!
僕達は、白い光に包まれ、ダンジョンの外へ排出されてのだ。宝箱を開ける事が、ダンジョンを出るトリガーとなる。
「あれ?宝箱の中身は貰えないの?」
ピンキーが慌てる。
「大丈夫だ。ここに落ちてる」
僕は指を指す。少し先に財宝が置かれていた。宝の山とはこの事だなぁと思う。積み上がった宝は、金貨と銀貨で溢れていた。所々に宝石が輝きを放つ。武器も2本刺さっている。これはもしかして、ミミックマンネオが使っていた武器では?報酬から、装備するとは狡いヤツだ。
「先ずは確認だな!戦利品の!」
「ですね!」
戦利品の内容
キュラスソード1本
デスブリンカー1本
金塊10kg×5
ダイヤのネックレス1個
サファイアの指輪1個
金貨500枚
銀貨1000枚
腐ったケーキ2個
腐った丸焼きロースチキン1個
枯れた花束1束
だった。誰だよ!ケーキとチキンと花束を持ち込んだの!!クリスマスだから、なのか?食べてから挑めばいいのに。これが恒例のクリスマスアタックと言うヤツなのだろう。失敗すればこうなるのだと、改めて見に知る。
腐っている事から、ミミックマンネオは、どうやら消化出来なかったのだな。宝箱だし、有機物は無理なようだ。
「アレックス!ちょっとだけ待ってよ」
ピンキーが僕達を引き止める。
「ああ、ミーシャさん達か」
BFのボスを倒したのだ。再突入には60分かかる。そして、倒す時間も必要だ。ボス部屋からは、戻るのに最短1カ月かかる。が、ボスを倒せば1分もかからずダンジョンから、脱出出来るのだ。
暫くして、白い光が発生する!ミーシャさん達だ!
「ピンキー様!会いたかったですわ!」
ミーシャさんは走って来る!両手を突き出し、ピンキーに向かったのだ。が、躓き転んだ!
ピンキーは走る!まるで白馬の王子さまの如く、ミーシャさんの手を掴み、引き寄せる!お互い見つめ合い、直ぐ様、濃厚なキスをしていた。羨ましいぞ!
でも、無事倒せたんだなとホッとした。まぁ、ナイトレベル80のボルスさんがいるから、楽勝か。
「街へ戻るか!」
とりあえず、街へ戻る事にした。色々話合わないといけないが、今日だけは各自自由行動とする。だって!クリスマス当日だよ!!恋人と愛を語り合わなくてはな!!
ピンキーは、嫁のミーシャさんと過ごすから、別行動になる。鎧の新調がしたいそうだ。もっとロマンチックな事をすればいいのに。まぁ、さっきのでお腹いっぱいだがな。
「あー、疲れた!」
宿屋へ到着する。チェックインを済ませ、部屋の中へ入った。鎧や武器を部屋の隅に置く。アイテム分配もしなければならないが、ピンキーがいないのだ。明日で良い。それよりも、恋人達の愛の語らいをしないとな!!今日はクリスマスだし!粗方、片付けや着替えが終わったので、僕は本題を切り出す。
「皆!聞いてくれ!今日はクリスマスだ!」
アイとユリさんと京子は、お互いの顔を見合わせる。何か言いたげだ。ひそひそ話をして、僕は除け者になっている。一体何か僕がしたのだろうか?不安になる。大丈夫。思い返したが、特に何も無い。
「あの、そのアレックスさん?」
「はい!何ですか!!」
「今日は26日です」
「そうだよ!だからクリスマスを祝うんじゃ・・・え!?」
「クリスマスは昨日終わりました」
「ええええ!!!!????・・・・マジ?」
ユリさんは無言で頷く。馬鹿な!?そんなハズは!?
「だから、拙者の初めてをあげたで御座ろう?」
「あ!うん。貰ったよ。嬉しかった」
京子は顔を真っ赤にし、下を向いた。くぅ!可愛いぞ!ギャップ萌えだと!?そんな高度な技をいつの間に習得したんだ!?僕も顔が赤くなるのが分かった。
「アレックスさん。とても可愛いです!」
「こんな初々しいアレックスは初めてだな!あっはっは!」
「見るなで御座る!」
「そ、そ、そ、そうだ!今日はクリスマスじゃないけど、祝うぞ!!あれだ。その、えーと、ミミックマンネオを倒した祝勝会だ!!そう!それだ!あはは」
「アレックス!お供するぞ!あっはっは!」
「拙者の言葉を取らないでも良いで御座ろう!?
アイ殿!同じくお供するで御座る!」
「飲み会!飲み会!アレックスさんのおっし、おっき!!飲み会!飲み会!アレックスさんのおっし、おき!うふふ」
ユリさんの発言が気になるが、まぁ、一段落したのだ。僕達は、飲み屋のダークホースへ向かったのだった。
余談だがお仕置きは、宿屋に帰ってから決行された。
カジノコインで交換したエッチな水着を着用させられる。両腕を伸ばされ、固定された。両足もだ。筆でこちょこちょと1時間、耐える。その後は、パンツの下を引っ張られ、パチーンされるのだ!股関に激痛が走る!
「ひぃい!ひぎぃい!!あひゃ!!」
ここから先は言えない。深夜遅くまで、お仕置きは続いたのである。僕の叫び声が、響き渡ったのであった。
「あああああ!!!!ダメ!!!!!そんなの!!!待って待って待って待って!!!!!無理だよ!!うっわ!!!」
次の日
「アレックス!大丈夫なのか!?」
ピンキーに心配させる程、僕は追い詰められていたのであった。今日は1日寝かせて欲しい。




