クエストを達成しよう。15話
僕は、ちまちま薬草を集めている。
ランクアップの為だ。エルフの里の近くの森に、薬草が採取出来るとの事で、渋々やって来た。
うーん、薬草って、どの草だ?!もう訳解らんねぇ!
途方に暮れていると、声を掛けられた。
「あ、猪のおじさんだ!」
ビクッ!ってなるよ。足音を立てて、ここに居るよアピールしてくれないと!
「お?キミは、エルフの?」
「ホープだよ!おじさん人の名前も、覚えなれないの?失礼だよ?」
何だろう?この心に刺が刺さる感じは?心臓、心の臓器と呼ばれているが、この刺が抜けるのは、何時になるだろう?
「おじさんまた、エルフの里に行きたいの?」
「いや、クエストだよ。薬草採取の!」
「へー、遊び人なのに、真面目なんだね。」
カチン!と来たが、ここは我慢だ。エルフは森の精霊、薬草に詳しいだろうか?
「薬草の見分けかが、解らないんだ。教えてくれないか?」
「薬草の見分けも知らないで、採取に来たの?バカじゃない?」
何故だろう?アホって呼ばれても、腹が立たないのに、バカと言われるとムカッとくる。この地域が西側だからだろうか?
むぐぐぐ・・・・・右手の拳を握り締める。
「それで、薬草いくつ必要なの?」
「とりあえず10個かな。」
「ふーん、暇だし手伝ってあげようか?」
な、なんですとー?!
旨く動揺を隠し、腕を組む。
「里に戻って、皆に言ってくるね!待ってよ!」
それから2時間後、
「遅い!何時まで待たせるんだ!?」
僕は、苛立ちを隠せないでいた。
「おーい!」
遠くから、声が聞こえる。段々近づいてくる。
「「おーい!」」
え?!一人じゃないの?エルフがゾロゾロ集まってきた!なんじゃこりゃー!?村長まで居るじゃないか?何故この様な事態になったんだ?
「昨日ぶりです。村長。」
「ほほほ、昨日ぶりですな!アレックスさん。」
何故こうなったか?問いただすと、猪の肉のお礼らしい。皆に伝えたら、もう乗り気で総出で採取となった。
45リットル入るくらいの袋2つ渡される。
「これは何ですか?」
「遠慮せず持って言って下さい。」
僕は、首を傾げる。
「おじさん!薬草だよ!」
うーん、薬草何個分になるのだろうか?とりあえず10個以上は、ある。
つーか、薬草1つの定義が解らん!どれくらいの束で1つなんだよ!?もう!
「いいんですか?こんなに?」
「昨日のお礼です。少し足りないくらいですかな?」
「いえいえ!?十分です!ありがとうございます。」
僕は、頭を下げた。
「では、儂らはこれで。」
僕は、彼らが見えなくなるまで、手を振った。




