155話 ヘタレは悪いの悪くない?
僕は悩んでいた。
確実に倒すなら、ミーシャさんに頼んでナイトレベル80のボルスさんをパーティーに加えるべきだ。しかし、ピンキーを外す訳にはいかない。
経験は人を強くする。ピンキーも例外では無い。あんな弱気で弱虫だったのに、ここまで成長したのだ。魔王討伐には、この試練を乗り越える必要がある。
と思うのは、僕の見解だ。
排出された冒険者に話を聞いた。
「HNMのミミックマンネオは、とてもとても強い」
BFに突入すると、6個の宝箱がある。それから1つ選択するのだ。1つだけ当たりで戦闘は無い。
が、選択をミスると、ミミックマンネオが出現し戦闘となる。レベル適正は65だが、HNMはNMよりも補正が高く攻撃力は勿論、HPも尋常では無い程、増加するのだ。
60分以内にHPを削る火力と、それに耐える防御力が必要となる。盾とアタッカーの両立が求められ、素早い回復が要求されるのだ。
「デスブリンカーに気を付けろ!
あれをまともに食らったら、即死だ!」
「モーション分かりますか?」
「箱の口を一旦閉じるんだ。
ノーモーションであれば、我々は全滅していただろう」
ピンキーとアイに気を付ける様に指示をする。
彼らは、レベル65のパーティーだ。それが壊滅的な打撃を受けている。まぁ、時間切れまで耐えれたのだから、デスブリンカーに気を付ければ大丈夫だろう。それよりも心配な事はレベルだ。
「参ったな」
僕達の平均レベルは64だ。たかが1と思うかもしれない。が、これが命取りとなる。あと1つ上げればいいんじゃね?と思うだろう。
だが断る!!
明日はクリスマスなのだ!!これは譲れない!彼女とイチャイチャラブラブしたいんだ!!!
アイとユリさんと京子を見る。やはりここはあれしか無いか。
「あの、僕は戦闘不参加で、ボルスさん入れてミミックマンネオを倒すのは、どーすかね?」
「「却下!!!!!」」
「ですよねー」
ユリさんからは、耳朶をはむはむされ、アイからはチクチクと小言を言われて、京子には正座させられている上に乗られる。
「もう許して。二度と言いません!誓います!」
何とか許して貰える事となった。
「うふふ。お仕置き3割増しですよ」
等と聞こえたが、聞こえなかった事にする。
とりあえずまた考える。1/6を当てれば、戦闘は回避出来る。HNMの問題は解決出来ないが、その後討伐部隊を送って貰うか、ダンジョンを封鎖でよくね?
僕には調べるがあるじゃないか!!あははは。悪知恵はこういう時に働くのだよ!
「分かった!このメンバーで
HNMのミミックマンネオを討伐するぞ!」
「勇者なのにヘタレだったとは情けない!が、よく言った!アレックス!あっはっは!」
「それでこそアレックスさん!」
「僕の出番がようやく来たね!」
ミーシャさんを見て、然り気無くアピールするピンキー。
「まぁ!!素敵ですわ!ピンキー様!!」
「キュピ!キュピキュピ!!」
という事で、装備とアイテムを整えた後に、討伐する事となった。
「おーい!!拙者の事忘れては御座らんか!?」
ああ、そうだった。御座る忘れてた。




