154話 やっぱり倒すべきだ!
ゲッソリと窶れていた。1人2回の合計6回戦だ。
仮眠等している暇等無かった。何をしていたかって?ポーカーだよ!あははは。大人の事情ってヤツですわ。自分でもやり過ぎたと反省はしている。が、後悔はしていない!
テントを出ると、後1パーティーだった。結構手間取っているんだなぁと思う。NMは、レアポップで上位のNMが沸く場合がある。BFも例外では無い。HNMが沸いて、無惨にも殺される事もあるのだ。討伐されるまで、ずっと残り続けるからタチが悪い。BF無制限のダンジョンでは、未だに討伐されていないHNMは沢山いるのだ。ダンジョンから出られない制約があるらしいので、地上へは被害は無いのが唯一の救いだが。
「ぐあああ!!」
「マジかよぉ!
何で俺達の時に限って、HNMが沸くんだよ!?」
討伐に失敗した冒険者が排出された。
「おい!止血だ!魔法を頼む!」
次は僕達の番である為、MPは温存しておきたい。
「ミーシャさん!お願いしてもいいですか?」
「仕方ありませんね。勇者の頼みでは断ればませんわ!この者達に、手当てをして差し上げて!」
「流石、ミーシャさん。優しいなぁ」
ピンキーがそう言うと、ミーシャは顔を赤らめた。
「と、と、当然ですわ!ピンキー様!」
ぬぅ!ピンキーが気の効いた発言をするとは!!
「でも、困りましたわね。HNMがポップしたとなると、レベル64では倒すのが困難になりますわ」
「じゃあ、このまま帰る、か?」
よく考える。このままダンジョンを1Fまで戻るとなると、1カ月以上かかるのだ。ボスを倒せば、そのまま1Fに戻れる。安全を取るか、危険を犯すか?リスク分析をするのも、大事な事である。
「ここは、我がHNMを倒すしか!」
僕は懐をまさぐった。
たたたたーー♪
「キメーラの翼!!」(棒読み)
「ひ、卑怯だぞ!?アレックス!それでも漢か!?」
僕は不敵な笑みを浮かべた。が、ユリさんが発言する。
「アレックスさん。
残念ですが、キメーラの翼は使えません」
「え!?嘘!?」
「頭をダンジョンの天井にぶつけて終いです」
「ぐは!」
そんな馬鹿な!?瞬間移動系じゃないのか!?墓穴を掘った。僕はショックのあまり、三角座りをする。危うく100万円のアイテムを無駄にする所だった。危ない危ない。
「大丈夫ですからね」
ユリさんはニコニコして、抱き付いてきた。くう!いっぱい放出したのに、またテントを張る!これじゃあ、立ち上がれないじゃないか!鎮まるまで、このままでいよう。
「やはり僕達で倒すべきだ!」
結婚してから、ピンキーは一味違う。守るべき女性が出来たからか?ナイトの特性か?ピンキーは強くなったなぁと思う。
「ピンキー!よく言った!
もっとアレックスに言ってやってくれ!」
「拙者もHNM とやらを拝みとう御座る!!」
「キュピ!」
「諦めるしかありませんね。アレックスさん」
僕は立ち上がり言った!
「よし!やるぞ!」
「「おー!!」」
こうして、予定外にもボスと対峙する事となる。しかも、HNMが相手だ。ここのボスはどんな相手か聞かないとね。時間切れで、排出された冒険者に話を聞く事にした。
「うふふ。アレックスさん、
立ち上がった時、テント張ってましたね!」
「ぐは!」
HNM と戦う前向きにダメージ(精神)を受けたのだった。




