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ファンタジー クエスト  作者: ハロ
9章 希望を胸に
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153話 順番待ち

「なぁ、アレックス!BF NMを討伐しに行かないか? 」

「アイ、しつこいぞ」

「もうレベル64だぞ?楽勝だろう?」

「あのな、ボス部屋まで最短で1ヶ月かかるんだぞ?そんな時間が、僕達にはあるのか?」

「うぐ!ならば、近道を探すのはどうだ?ほら、このスイッチ何か怪しいぞ!ボチ!」

「あ、馬鹿!」

ゴゴゴゴゴゴ!!!!!

「おい!?何か聞こえるぞ!?」

「うわあ!!!???岩石が転がってきたぁああ!!!」

「に、逃げろ!!!!!」

皆必死だった!踏み潰されれば、例えレベル64でも死ぬ!右へ左へ逃げ惑う!!うお!?嘘だろ!?行き止まりだ!!

右を見て、左を見る!隠れる場所等無い!!上はどうか!?あった!!!

「皆!上の穴へ逃げろ!!」

「「了解!!」」

高レベルの冒険者だけあって、軽く飛び越える。その後、ドッカーンと岩石が行き止まりにぶつかった!


「あれ?下に降りれるなぁ」

僕は地面に着地する。行き止まりだった壁は無くなり、道が続いていたのだ。

「皆降りていいよ」

全員が地面に着地し、この事を確認する事となる。


「アイ!皆死ぬ所だったんだぞ!」

「あっはっは!こうして助かったではないか!」

「アイちゃんお仕置き確定です!」

何かを取り出し、アイの口へ放り込む!

「はぐ!?モグモグ!ぐああああ!!!!ま、不味い!!!!!!!ぐおおお!!ひぃい!!!」

悶えるアイは、床を転がっている。

「な、何食わせたの!?」

「うふふ。ビッグコウモリの素焼きです♪」

アイを屈伏させるとは、凄まじい破壊力だ!!是非僕も1つ欲しいな。いや、食べるんじゃないよ?食べさせるのに。


「この道って、進むと何処に繋がるんですか?」

「いやいや、こんな道は知りませんよ」

「ん?ちょっと待って下さい」

調べる発動!

「この道の先は?」

『ボス部屋。以上』

「うは!」

「どうしたんですか!?」

「えーと、ですね。この先は、ボス部屋です」

「マジですか!?」

「く、臭い!!あああ!!ぐおおお!!誰か!?はうううう!!ビールをくれ!!!」

「そんなモンねーよ」

未だに悶えるアイは、ビールをご所望だ。ビールで匂いが消せる訳無いだろうが。魔法の方が効果がありそうだが、それは言わないでおく。


「どうします?ボス部屋へ行きますか?」

「うーん。どっちが早そうかな?

来た道を戻るか、この先を進むか」

「ここまで来たんだし、ボス部屋行きますか。マッピングもしておきたいですから」

「我のお陰だな!!がぶっ!ぎょえええ!!!!! 」

アイは再び、地面を転がっていた。

「な、何食わせたの!?」

「ビッグコウモリの肝です!うふふ」

是非1つ所持したい。食べるんじゃないよ。大事な事だから、2回言っておく。


道は1本道で、1週間程進んだ所で無くなった。

「扉ですね」

「一方通行の扉だそうだ。

それを抜けるとボス部屋の前みたいだよ」

調べるは、本当に便利な特技だ!改めて思う。

もっと誉めていいんだよ?と声が聞こえた気がする。


ガコ!バタン!

扉を抜けると、ボス部屋の前に到着した。ダンジョンの中で唯一の安全地帯が、ここだ。僕達以外にも、他の冒険者が5パーティーいる。部屋は広く、ここのエリアだけは、モンスターがポップしないのだ。


「順番待ちですね。では、俺達が並ぶよ」

「え!?いいんですか!?」

「ああ!カネ貰ってるからな!気にするな!」

「すいません。お願いします」

天上天涯孤独のリーダーに任せ、僕達は休憩する事にした。


「アレックス!早くボス部屋に入ろう!」

「だから、順番待ちだって!」

BF戦闘には、6人しか入れない。例えアライアンスを組んでいても、飛ばされるのはパーティーメンバーのみだ。過去に1人と6人でアライアンスを組んで、1人で突入した馬鹿が居た。BFは戦闘時間が設定されていて、60分と決まっている。つまり、死ぬ以外で強制排出される事は無いのだ。1人でボスを倒せる程甘くは無い。その馬鹿は、60分その場で待機して、時間切れで排出された。

この間、誰もボスへ挑む事が出来ない。この行為が発見されてから、人気BFで行われる様になった。

主に業者達が、だが。

高く売れるドロップ品は、出る確率も低い。独占というよりも、数を増やさないのが目的らしい。孔雀のネックレス、ジャガーブック、エンハンスの剣等が有名だ。


「アレックス!まだなのか!?」

「まだ5分も立ってないじゃないか!」

ボスが倒されると、次のポップまでに60分掛かる。5パーティーいるから、戦闘時間も考慮して約6時間は最短でも待つ事になるだろう。


僕はテントを張り、そこで仮眠する事にした。

「はぁ、アレックスさん」

「狭いぞ!」

「拙者も上が良いで御座る!」

右腕はアイに取られ、左腕は京子に抱き付かれた。そして、上にはユリさんが乗っているのだ!

「アレックスさん。寝かせませんよ?」

とてもとても言えない事が始まった。5時間後、やつれて出てきたのは言うまでも無い。





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