151話 勇者御一行の狩り。
「な!?これが勇者の狩りなのか!?」
普通は、1匹釣って来て倒す。回復しつつ、また釣ってくるのが正しい狩りだ。しかし、このパーティーの狩りは違う。
釣って倒しきる前に、また釣ってくるのだ!キングキノコの山が築かれる。ボーッと等していられない!何故なら、キノコの処理をしなくてはならないからだ!
「しゃあ!100チェーン!まだまだ行くぞ!」と聞こえてくる。手をやすめる暇等無い!誰だ!?楽な仕事と言って受けたのは!!普通6チェーンもすれば凄い事なんだぞ!?それを三桁って、こいつらは異常だ!!
「ちょ、ちょっと休憩しませんか!?
アレックスさん!?」
「そっすね!なら、こいつを倒したら!」
リンク真珠でパーティー会話を行う。何故か連れて来たミーシャパーティーに助けられる。食材の下処理から、モンスターの素材剥ぎ取りまで、まさに職人の成せる技を見せつけられた。俺達必要か!?そう思えてならない。
「ピンキー様!食事の用意が出来ましたのよ!」
「了解!」
1人だけ豪華な食事をしている。おい!あれは白トリュフだろ!?見た事も無い食材をふんだんに使用されていた。
ふと、気が付くと勇者は女を囲って食事してやがる!キングキノコの丸焼きを、食わせて貰えるなんて!くぅ!羨ましい!!両手に花等、生易しい!後ろにまで、抱き付かれてるじゃねーか!!
※キングキノコからは、白トリュフはドロップしません。
「勇者って、モテるんだな。」
「リーダー。嫉妬?」
「いや、あれを見せつけられたらなぁ。」
「うちのパーティー、女の欠片もありませんからね。」
「1人勧誘すっか?」
「マジですか!そうなったら、俺頑張りますよ!」
「で、誰か当ては無いか?」
「他人任せじゃないですか!?」
「はぁ、もう寝よう。」
あんなイチャイチャされたら、ふて寝するしかねーよな。それに、次の見張りは俺達だし。
「クラウンさん。交代ですよ。」
「了解。」
「どうしたんですか?」
「まぁ、そのうち分かる。」
勇者達は、また乱獲し始める。
「うほ!ワイトキングの山ですか!?」
「骨からは、良い素材は無いんですよね。」
「砕くしか無いか。はぁ。」
「ハンマー貸しますよ。」
「お前はどうするんだ?」
「俺には、これがあります!」
拳を掲げ、アピールした。モンクの彼なら、造作も無いだろう。
「今チェーンいくつって言ってた?」
「227チェーンです!あり得ないですね!」
「化け物か?しかも、度胸あるよな。あんな骨だらけに入っていくなんて。流石、勇者だよ。全く。」
「ミラクルソードいいよな。」
「全員装備してるなんて、反則だぜ?」
「一人だけ違いますよ。」
「え?マジか?」
「ほら、あれ。」
「うっは!あれは覇王の剣じゃねーか!レジェンド級の装備だ!あれ1本で城が買えるぞ!?」
「け、桁違いですね。」
「ああ。」
「俺達何をしてるんですかね。」
「そうだな。」
「この仕事終わったら、レベル上げするぞ。」
「カジノはもう辞めですね。」
「いや、ミラクルソードを交換してからだ!」
「そこはスッパリ諦めましょうよ!!」
ここにカジノから足を洗う冒険者が、また一人増えたのであった?




