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ファンタジー クエスト  作者: ハロ
9章 希望を胸に
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148話 ピンキーは結婚する。

拝啓お母さん。僕は結婚します。

馴れ初めは、ありません。気が付いたら、押し付けられました。ナイトはモテるそうです。僕はナイトのレベルが50になりました。それが原因でしょうか?

結婚式は、明日予定な様です。この手紙が着いた頃には、ハネムーンに行っているでしょう。

相手は、超お金持ちのミーシャさんです。由緒正しい家柄で、執事までいるのは驚きでした。

僕は元気にやってます。心配しないで、帰りを待っていて下さい。


ピンキー


「お母様への手紙は済みましたの?」

「うん。今書き終えた所。」

「明日ですわね。」

「そうだね。で、僕でいいの?」

「約束ですわ!それを守るのが、うううう!!」

「お嬢様!!」

執事がミーシャを慰める。ハンカチで目元を拭き、僕に言って来た。


「お嬢様を不幸せにしたら、死よりも苦しい思いをする事になります。世の中には、幾つもその方法がありますので。」

脅された!背筋が凍る!が、負けて等いられない。僕には、まだやらなくてはならない事がある!魔王討伐だ。


「魔王討伐は、僕達の使命だから。」

ミーシャは顔を赤く染めた。カッコいい!惚れた!平凡な顔立ちだし、見た目も普通だ。が、何だろう?このひかれる感覚は?ミーシャは気が付いてはいない。これが恋の始まりだと。


次の日。

結婚式は盛大に行われた。急に行われたにも関わらずだ。金にモノを言わさず、人々は列をなす。会った事の無い貴族を相手に、平民が会話していいのだろうか?

「おお!君が勇者御一行の!」

「流石!ミーシャ様!勇者御一行の1人を射止めるなんて!!私には真似出来ませんわ!」

「結婚なぞして、魔王討伐はどうするつもりだ!?」

酒を進められ、飲み干す。ナイトの特性、毒無効が効いて、全く酔わない。酔えば少しは気も楽なのだろう。緊張と馴れない会話に、神経を磨り減らす。

人生で一番長い日が終わった。


「やっと終わった。」

「ですわね。これで、私達は夫婦ですわ。」

「もう寝たいんだけど。」

「あら!でも、それはダメですわ!」

「え!?まだ何かあるの!?」

「ええ!初夜ですわ!」

「もしかして、エッチな事するの?」

「そんな事言わさないで下さいまし!」

「で、でも、無理だよ。」

「殿方でしょ!!頑張るのは当たり前ですわ!」

「執事さんや、メイドさん、その他大勢の中でやる訳?」

「ピンキー様!しきたりなので、頑張って下さい。」

「まぁ!お父さんとお母さんも居ますの!?」

「マジかよ!!!!!」


あーだ、こーだと言われる。そんなやり方、シュトロム家式では無い!とか、突き方がギコチない!とか、キスの1つもせんのか!!とか、もう夜の行いの方が大変な思いをした。執事さんが血を見て、激怒したのは本当に困ったよ。慌てて、ハイヒールをした。


「これで、子を授かれば言う事ありませんわ。」

「はぁ、自信を喪失したよ。」

「安い自信です事ね。でも、大丈夫ですわ。」

「何で?」

「ピンキー様は、お優しくして下さいました。」

ハイヒールをした事だろうか?それとも、色々いっぺんに言われて、動けなかった事だろうか?もう情けなくなってきた。気が付いたら寝ていたのだ。


「さぁ!出発ですわね!」

「あんな事あったのに、元気だなぁ。」

ハネムーンは勿論、ユニバーサルアリッゼだ!

アレックス!待っていてくれよ!ミーシャと京子を引き連れ、気球に乗り込んだ!

昨日の悪夢を振り払うかのように、僕はアクアロードの小さくなる景色を眺めた。


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