145話 50%の可能性。
右か左か?
僕は悩んだ。が、ふと気が付く。何故か片方点滅しているのだ。怪しい。左が点滅している。これは罠か?特技の調べるを発動した!
『押すがよろし!以上!』
「何か雑だな!」
そう思うが、とりあえず間違い無さそうだ。恐る恐る左を押した。
『ぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽ!!!!!!!』ピキーン!
『ピコンピコンピコンピコンピコン!!』
また左が点滅しているのだ。迷ったが、左を押した。
『ぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽ!!!!!!!』ピキーン!
『ピコンピコンピコンピコンピコン!!』
今度は右が点滅する!迷わす右を押す!
『ぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽ!!!!!!!』ピキーン!
壊れたのか?それとも、先程のリールが停止しなかったのが、原因なのか?分からない。が、正解するのだ!これを逃す手は無い!また右が点滅する。直ぐ右を押す!
『ぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽ!!!!!!!』ピキーン!
『ピコンピコンピコンピコンピコン!!』
そして、左が点滅した!よし!左だな!
「おい!アレックス!!」
ビクッとなり、右を押してしまった!
『ブブーーーー!!!!!!』
「あっ!?」
僕は泣いた!果てしなく泣いたのだ!
「そんなに泣く事は無いだろ!?アレックス!アレックス!?アレッーーーークス!!!!」
アイの叫び声が響いた。
16万枚手に入れ、とりあえず目的は果たせたと思う。が、まだまだイケたと思うと涙が止まらない。調べるを発動させ、さっきのアレは何だったか尋ねると、
『フリーズの恩恵。最低保証5回。
その後、80%の継続率。以上。』
調べるを使用しなけれぱ良かった!聞きたくなかったのだよ!まだまだ継続していたのを!アイは申し訳無さそうに、チラチラ僕を見る。
「アレックス。まだ気にしているのか?」
「・・・。」
「我が悪かった。」
「・・・。」
「何か言ってくれ!!」
「アイは悪くないよ。」
「そんな言葉が聞きたい訳では無い。」
「16万枚手に入ったんだ。もういいだろ。」
「我のせいだろ!そう言ってくれ!アレックス!!」
僕は首を横に振る。
「誰かのせいにするのは、ダメな人間のする事さ。これは僕の運が足りなかったんだよ。それだけだ。」
アイはうるうると涙を溜める。
「で、いくら、負けた?」
「300万円程だ!あっはっは!」
涙を拭い豪快に笑った!
「このバカちんがぁ!!!!!」
「ひぃい!?」
「誰が、300万円も使って良いと言った!?アホなのか!?え?たまたま僕が出したから良かったものの!小遣いの域を越えてるだろ!そもそも、そんなに上げて無いよな?どこから捻出した?まさか!カネ貸しから借りてないだろうな!!そんな事だったら、パーティーから除名するぞ!!」
この後、30分以上説教が続いた。アイは項垂れて、顔色は最悪な様子だ。こたえたのか、ギャンブルは自粛すると宣言してくる。
少し言い過ぎた気がするが、ギャンブル依存症になっては困るのだ。これに懲りて、改心してくれれば良い。
「ユリさんと、サボタンを見に行くか。」
「おんぶしてくれ。アレックス。」
「仕方無いな。」
背負い、二人を探す。先ずは、サボタンからにしよう。
さっきのスロット台に向かった。すると、サボタンは三角座りして淀んだ空気を発しているではないか!?
「さ、サボタン!どうしたんだ!?」
「キュピ!」
箱を見せてくる。中身はカラッポだ!サボタンは涙を流し、スロット台を見つめていたのだ。
「サボタンのと合わせれば、2つ鎧が交換出来たのになぁ。まぁ、仕方無いよ。まだユリさんもいるしね。」
サボタンは、涙を拭い僕に飛び乗る。
後は、ユリさんだけだな。ポーカーへと向かう。
何やら騒がしい。観客が野次馬とかし、凄まじい歓声が飛び交う!人を掻き分け、何とか進む。と、そこにはユリさんがコインのタワーを作っているではないか!?
「店長!止めて下さい!!」
「いや!それは出来ない!!」
「もう止めた方が良いですよ?」
ユリさんはゆっくりとした口調で言った。店長らしき人物は、歯ぎしりをしてユリさんを睨む!何がどうなっているんだ?どうやったら、この展開になるのか理解不能である。
「ユリさん!何してんの!?」
「アレックスさん!もう少し待って下さい!後、1勝負でカジノが手に入りますから!!」
「はい!!??」
僕は目を閉じた。これは夢なんだと。誰か早く起こしてくれませんかね?そう現実逃避するしか無かった。
半分修正してます。




