冒険者ギルドに行こう。13話
前回、酒場で失敗した。人生とは失敗して学ぶのです。成功は確かに良い。しかし、成功した理由が解らないのではダメだ。アウトプットよりプロセスが重要で、例え成果が少なかったとしても、プロセスがしっかりしていれば問題無い。この方が失敗が少ないのだ。
『アウトプットを重視し、成果ばかり求める人』と、
『プロセスを重点に置き、仕事を進める人』
がいた場合、間違い無く後者を選ぶ。
ハイリスクハイリターンより、ローリスクローリターンの方が良い訳では無い。ローリスクハイリターンの可能性が後者の方があるからだ。
冒険者ギルドの受付場所を確認する。確認は重要だ。
「受付場所よし!」
指差し呼称を実践する。
「ぶっわっはっは!あいつ何してるんだ?」
「目を合わせてはいけません!」
「新たな伝説がここに誕生・・・・か?」
冒険者にボロカスに言われた。くっ!ここは我慢の時。顔が真っ赤になるのが、自分でも分かる。
「はい、今日はどうされました?」
受付嬢が苦笑しながら、問いかる。
「冒険者ギルドに、登録しに来ました。」
「では、この書類に必要事項を記入して下さい。読み書きが出来ない場合は、その都度聞いて下さい。文字の書けない方は、あちらのカウンターで受付しております。」
「分かりました。」
書き込む為に、机に座りペンを探す。
ペンケースには、残り1本あった。それを取ろうと、手を伸ばす。手が触れ合う。相手は女の人で、とても綺麗な顔立ち。目が合い、どうしたらいいか解らない。すると、相手から切り出す。
「お先にどうぞ。」
「いえいえ、そちらこそどうぞ。」
「遠慮なさらず、どうぞどうぞ。」
「じゃあ俺が!」
見知らぬオッサンが、ペンを持って行きやがった!
僕は、生まれて初めて殺意を覚える。ゴゴゴゴゴゴゴゴ!って背景なっちゃってるよ!おい!!
「私、用がありますので。」
そそくさと、仲間の方へ逃げて行く女性。くっ!名前くらい聞いておけば良かった。
気を取り直して、ペンを走らせる。
名前 アレックス
職業 遊び人
レベル 2
趣味 料理
特技 どんな威圧にも耐える事
その他 パーティーメンバー募集
ふう、これでよし!メンバー募集は、女性限定にしたかったが、遊び人じゃあ贅沢は言えない。組んでくれるだけでも、有難いと思わなければ。
実は提出は2度目で、趣味にグータラ、その他に、ハーレムと書いたら、もの凄い威圧感で、書き直しを命じられた。
あの受付嬢、魔王倒せるんじゃないだろうか?




