135話 痺れクラゲ乱獲祭り開催。
この話以降、肉付けをしてます。普段は骨組を組み立てしかしてませんでした。楽しんで貰えると嬉しく思います。
とうとう訪れた。
待ちに待ったアクアロードの大イベント!
【痺れクラゲ乱獲祭り】の当日である!参加者は、総勢201人!冒険者の数が少ないのは、仕方が無い。ギルドが規制したのだ。勇者御一行が、存分に乱獲出来るように配慮した結果、参加人数を制限した。但し、勇者御一行のレベルが50を越えたら、狩場解禁となる。それを狙って観客となり、待ち構える冒険者も多い。
「凄い熱気だね。」
「うん。それよりピンキー、大丈夫か?」
「僕はやるよ!例え死んでもね!!」
死んだら元もこも無いだろ。とりあえずスタミナ回復の元気ドリンク一発!を渡し、飲ませた。
「この薬っぽい後味がやだな。」
「それを含めての、元気ドリンク一発!だろ。」
余談だが、エッチの最中に使うのが、通の使用方法だ。これはアランの日記に書いてあった。
「アレックス!我も飲みたいぞ!」
「僕達は、
買い物しかしてないだろ!疲れてないじゃん。」
「拙者も、試飲しとう御座る。」
「なら、僕の飲みかけをあげようか?」
ピンキーがそう言うと、二人は無言でアレックスにくっ付く。そして、元気ドリンク一発!をねだる。
「畜生!アレックス!覚えてろ!」
レベルが上がって、キャラが変わったのか?少し心配になる。が、今はそれ所では無い。痺れクラゲが僕達を待っているのだ!
「えー!では、これより冒険者ギルドのギルド長、ウォールさんからの話しがあります!」
「「ぶー!ぶー!ぶー!」」
ブーイングの嵐だ!親指を下にして、上下に激しく振る!ある者は、両手を上記と同じ格好を。そして、ある者は、頭を地面に付け、逆立ちしたままブーイングを。究極は、ブリッジの格好をした冒険者に、トランポリンの要領で乗る!そして、ブリッジを最大限に弧を描く!乗った冒険者は、上空に飛び上がり、太陽を隠すのだ!それ即ち、スクランブ・ルハリケーン!!降下しながらブーイングとなる!
「ばっかもんがぁ!!!!!!!!!!!!」
ウォールの罵声が飛ぶ!スクランブ・ルハリケーンをした冒険者が降下中に、それを食らう!吹き飛ばされ、海に落ちた。ザッブーン。観客達に笑われ、その場の空気は一変する。
「お前達!乗ってるかぁ!!!!!」
「「イェーイ!!!」」
「痺れクラゲ乱獲したいか!!!!
「「オウイェーイ!!」」」
「砂漠の町行きたいか!!!」
「うーん、それはちょっと。」「お肌が荒れるわ!」「まだ早い!」「うわーん。」
誰もが砂漠の町に行くと言う事をツッコまない!うぐぐと、アレックスは唸る。ツッコミを入れたら負けだ!ツッコんだら、間違い無く自爆する!耐えるんだ!ウォールの発言は無視され、ぷるぷると震え出す!
「うおまえらぁ!!!!ヤッフゥー!言えやぁ!!」
皆ビクッとなる!
「ヤッフー。」「ヤッホー。」「ヘブシ。」
「声が小さい!!!!!!!」
「ヤッフー!!」「ヤッホー!!」「くしゅん!!」
「ヤッフゥー!!だ!バカモンがぁ!!!」
「「ヤッフゥー!」」
「まだだ!まだ声が小さい!!!」
「「ヤッフゥー!!!!!!」」
「そうか!そうか!
砂漠の町に行きたいか!でもダメだ!」
全員がズッコケた!
「何をやらせたいんだ!?」
「相変わらずだな!ウォールギルド長は!」
ヘラクスはニヤリと笑う。
「いつもこんな感じなんですか?」
「そうだ。いつもあんなバカな事をする。
あのパフォーマンスもその一環だ。」
絶対に要らない。不要なパフォーマンスだと思う。
「今回は、お前達には我慢して貰う事になる!
勇者御一行様が参加するからな!」
「勇者優遇され過ぎ!」「理不尽だ!」「この薄情者が!」
「話を聞けぇい!!!!」
「「ヤッフゥー!!」」
「そうだ!だがな、レベル上げしてしまえば痺れクラゲは、その時点で解禁となる!!分かったか!!!」
「「ヤッフゥー!!!!」」
「1日は我慢しろ!オナルのもな!!」
「「それは無理です!!!!」」
どっと笑いが起こる。こいつらノリが良いのか、言いたい事言ってるのかもう分からない。
「俺からは以上だ!質 問ある奴は、
この後の説明の時に聞くように!!では、健闘を祈る!」
ウォールギルド長は、ステージから降りて行った。司会進行役の男と女が、魔道具のメガホンを片手に持ち説明しだす。
「皆さんには申し訳無いけど、勇者御一行様を優先で乱獲になります。これは魔王討伐に必要な事ですから、我慢して下さいね。」
魔王討伐、これを理由にされれば、如何に冒険者と言えど、文句を言う奴はいない。それだけ魔王の被害は大きいのだ。早く討伐して欲しい!皆の願いはそれである。
魔王が討伐されても、冒険者は食い扶持が減るとかは無い。モンスターのポップは減らないからだ。寧ろ、魔王城での狩りが出来ると喜ぶ強者もいる。
「平均レベル30なので、1日で終わると思います。ですから、2日余りますので安心して下さいね!」
「まぁ、仕方無い。」「魔王怖い。」「勇者じゃなきゃ無理だもんね。」
口々に冒険者達は呟く。魔王との戦闘はBF戦闘となるのだ。仲間の上限が6人と規制がかかり、勇者が居ないパーティーでは、討伐が困難になる。全員レベル99だったら、話は別だが、そんな事は無理だ。レベル80を越えると、敵のHPも大幅に上がり、倒す時間もかかる。それだけでは無い。攻撃力や防御力も、遥かに凌駕し、ダメージを受ける側も、与える側も覚悟が必要だ。
常識ある冒険者はレベル75を目指す。一般的には、魔王のレベルは60くらいなので、レベル75が安全圏内とされている。
「流れとしては、勇者御一行様にレベル上げして貰う。全部は倒せないので、外側は狩りまくってOKですよ。」
「じゃあ、俺は右にするぜ!」「なら、僕は左で!」
冒険者195人は、おこぼれに預かる為に、左右に別れた。
「レベル上げが終わったら、痺れクラゲ乱獲解禁です!」
「「ヤッフゥー!!!!」」
「あはは!ヤッフゥーはもういいですよ!」
皆爆笑だ!この場を楽しんでいる。僕も勿論嬉しい。まぁ、ちょっと狡だけど、仕方無い。割り切りは必要だ。
「倒した数は、ギルド職員が数えてます。ランキングで1位になった方には何と!!」
「「何と?」」
「勇者様達からの、熱い抱擁がして貰えます!」
「「うおおおおおおお!!!!!!!!!」」
「え!?聞いて無いよ!?」
冒険者達は、物凄いテンションが上がって行く!アイもユリさんも綺麗で可愛い。京子はスカーフで口元が分からんが、美形だろう。本人談なので、口を挟まない。チラリと、ユリさんを見た。
「アレックスさん!頑張って下さいね!」
「え!?勇者御一行は、対象外なんでは?」
「うふふ!そんな訳無いじゃないですか!」
「うむ!アレックスが一番になると信じておるぞ!」
「拙者!
アレックス殿に、お小遣いの全額を賭けたで 御座るよ!」
「何て無駄な事を。」
「でも、1番じゃなかったら、お仕置きです、からね?」
うふふと不敵な笑いをするユリさん。僕は背中に冷や汗が流れた。




