133話 ハーレム。
「ぐあああ!!!何で僕がああ!!!!」
ピンキーは、頭をかきむしる!ヘラクスさんとピンキーは、レベル上げに行くのだ。僕達はって?そりゃあ、観光だよ、観光。当たり前じゃん。
「アレックス!僕が悪かった!連れて行ってくれ!」
「お前何も悪い事してないじゃん。」
「一生のお願い!!」
「ダメだ。」
転職したてのナイトレベル1では、痺れクラゲを倒すのは難しい。それ処か逆に倒される危険の方が高いのだ。いくら特技や魔法を沢山習得していても、レベル1では威力を発揮出来る訳が無い。ここは心を鬼にしてでも、レベル上げに行かせるべきだ。
「伝説のパーティーの、ヘラクスさんと組めるんだぞ?一生無いよ、こんな事。お母さんに自慢出来るぞ?」
「そ、そうかな?」
「ナイトはモテモテの職業だから、きっと高レベルになったら女の子の取り巻きが出来る!!」
「マジで!?うううう、分かったよ!行ってくる!」
チョロい奴だ。きっと今頃エロい妄想してるんだろうな。
『ハーレム王に僕はなる!』とか。
まぁ、ナイトはエクストラ職業だし、モテるのは当然だろう。レベル上げや、NM討伐、BF戦等では必須職業であるから、食いっぱぐれる事は無い。遊び人なんか、レベル1ですらパーティーが組めないよ。あれ自然と涙が。不人気職業は、皆どうしているのか気になる。
冒険者ギルドの元受付嬢のユリさんに聞いた所、不遇職業で集まりパーティーを組む。だそうだ。
シシシシシ白とか、吟吟吟吟吟釣釣とか。
一体誰が倒すんだ?と思える構成だ。ユリさん曰く、適正レベルギリギリ下のモンスターを選ぶらしい。自分達のレベルが10なら、モンスター適正レベル5の相手を狙う。レベルアップは出来ないが、経験値はレベル11になる手前まで取得出来るのだ。
レベル10でレベル11までの必要経験値が1000とすると、999までは取得出来る。だから、次のモンスターは適正レベル6以上のを探すのだ。そうすればレベルアップが可能である。
「因みに、盾役は白魔導士か、釣り人よ。」と言われた時は、「うへ!?」っと、声を上げてしまったけどね。
もし遊び人だけで、レベル上げてした場合を連想してみる。
構成は勿論、ああああああだ。
全員石を持ち、モンスターを囲む。一斉に石を投げ、トンズラで逃げ惑う。隙を付いて石を拾い、また投げる。
完璧だ!これなら勝てる!あれ?また涙が勝手に・・・。
「アレックスさん!
そろそろ妄想から帰って来て下さい!観光に行きますよ!」
ユリさんに現実世界に連れ戻される。アイは腕を組み、人差し指をトントンさせていた。どうやら機嫌は悪いらしい。
観光のパーティーは、アサ勇忍遊だ。
(アサシン、サボタン、勇者、忍者、遊び人)
何だか語呂がおかしいが気にしないでおこう。
「あれ見て下さい!アレックスさん!」
「旨そうな匂いがするぞ!アレックス!」
「して、何処に行くで御座るか?アレックス殿!」
右腕をユリさんに抱き付かれ、左腕をアイが腕組みし、背中から京子が首に腕を絡める。まさにハーレムだ!右腕の小さいが柔らかな感触!左腕には大きめの自己主張しな弾力が!そして、極めつけは背中に押し付けられた巨乳!!僕は前屈みで歩くしか無かった!!くぅ!テントが張られて痛いぞぉ!でも嬉しい。
「歩きにくいよ。皆。」
「何故胸を張らない?勇者たる者、凛々しくだな!」
グイッと背筋を伸ばされそうになるのを、必死に堪えた!だって、テントが全開になるじゃないか!!周りからの殺意の視線が凄い!主に男達からだ!すれ違う奴も、「リア充爆発しろ!」と言う始末。ハーレムって、あんまりいいモノでは無いと気付く。夜のハーレムは最高なんだがな!って、また妄想すると、テントは収まる事は無かった。
「明日の痺れクラゲ乱獲は、海辺でやるんですか?」
「多分そうなるね。」
「アレックス!我は泳ぎたいぞ!
水着だ!水着!あっはっは!」
「拙者!不覚にも、水着を持って無いで御座る!」
「じゃあ、京子ちゃんも水着買いに行こう!!」
「我も水着を買うぞ!」
「「おー!!」」
と、まぁ、水着を買いに行く事になる。まさか、水着のままで、戦闘はしないよな?・・・誰かしないと言ってくれ!頼む!
「おー!!ここが水着売り場だな!」
雑貨屋で教えて貰い、水着専門店に来た。今のシーズンだけ出店しているようだ。アクアロードの大イベント、痺れクラゲ乱獲祭りに便乗したんだろうと想像する。
専門店だけあって、色々な水着がある。ハイレグの際どい水着、ほぼ紐の水着、ホタテの貝殻で作ったと思われる水着だ。エロいのしか見てないのは、男のサガだよ。これは逃れられない運命なのだ。
「見てくれ!アレックス!」
アイが試着室から出てくる。
「うわ!ぶー!!」
鼻血を吹き出す!慌てて、薬草を鼻に詰めた。だって、ブラの面積が突起物を隠すだけしか無いんだよ!!ほぼ紐じゃねーか!下のパンツ部分は、もう申し訳無い程度しか布が残って無い!足を開いたら、モロ見えじゃないのか!?薬草が血で湿り、ポタポタと垂れる。
「あの、似合いますか?」
後ろ髪から、ユリさんが声をかけて来た。振り向くと、想像を越えたエロスが待っている。
「どびゅー!!」
「大丈夫ですか!?鼻血が!」
もうツッコミ処が分からない。シジミの貝殻でブラジャーは構成されていた!もうギリギリ突起物が隠れてるだけじゃねーか!横から見えるよ!チラリズムですか!!??しかも、下のパンツはシジミの貝殻のみ!おい!どうやってくっついてるんだ!?羨ましい!!あああ!!シジミの貝殻になりてぇ!!!!!足開いたら、モロだよ!ああ!!もうどうしたらいいか分からない。
「アレックス殿!大丈夫で御座るか!?」
巨乳の京子がやって来る。
「ぶしゃーー!!」
サラシだ!しかも、こいつ突起物の所しか巻いてねぇ!豊満な巨乳がサラシで変形している。下はふんどして、いつの時代の人間なんだ!?僕は血を失い過ぎて、気絶した。
「我が生涯に一点の悔い無し!」
ガクリ。
「「アレックス!?アレックス!!」」
血液を補充され、一命は取り止めた。もし、巨乳に抱きしめられていたら死んでいただろう。巨乳恐るべし!!




