表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ファンタジー クエスト  作者: ハロ
8章 行く末
132/195

130話 憤り。

「それは本当の話か?」

僕達は、冒険者ギルドに居る。オーク・オーバーロードの出現、そして半蔵門さんが対応している事を告げた。


「早く応援を要請するで御座る!」

半蔵門の弟子、京子は訴える!巨乳をこれでもか!と揺らし、男達の目線を釘付けだ。


「そんな事言われてもなぁ。」

高レベルの冒険者等そうそう居ない。が、この大厄災は放ってはおけないのだ。ギルド長は悩む。この間、砂漠の町の冒険者ギルドが発令した、全員徴収が効いている。また、発令されれば暴動が起こるだろう。あの後、冒険者ギルドには、苦情の問い合わせが殺到していた。9日間も冒険者ギルドが、まともに機能しなくなる事態であったのだ。


「あの、ヘラクスさんに連絡取れませんか?」

「ん?それなら可能だが。」

「それと、元冒険者にも声をかけるのはダメですか?」

「うーむ。分かった!何とかしよう!」

とりあえず30人くらいの、手練れを集めて貰える事になる。倒せなくても、足止めは出来るだろう。


「ヘラクスさんと合流出来たら、直ぐに向かおう!」

「その前に、準備だね!買い出し行ってくる!」

「冒険者ギルドで、詳しい情報を入手してくるわ!」

「拙者は、オーク・オーバーロードの書物を、

漁ってくるに御座る!」

「では、サボタンと飲みに行ってくるか!」

「キュピ!」

「おい!アイ達は僕と同行しろ!」

「くっ!バレては仕方無いな!サボタン!」

「キュピ!」

油断も隙もありゃしないよ。


30分後、ヘラクスと合流出来た。

通信魔法で連絡をしたら、アイテムで飛んで来たのだ。

「おい!半蔵門は死んで無いだろうな!?」

「・・・分かりません。

でも、半蔵門さんは簡単には殺られたりしませんよ!」

「そうだな。それもそうだ!半蔵門はどんな時も危機回避して来たからな!今回もきっと大丈夫だ!」

ヘラクスは自分を落ち着かせる為に、言ったのだろう。


「消耗品は買って来た!」

「オーク・オーバーロードに、

有効なアイテムを揃えたよ!」

「書物は取り寄せたで御座る!」

「全員揃ったな!では、行くか!」

臨時パーティーを2つ先行で、向かう事になった。

1つはアレックスパーティー。もう1つは、ヘラクスパーティーである。ヘラクスさん以外は、ギルド長とたまたま居たレベル60のナイトのナイトウさんの3人で構成された。


「ギルド長は来て大丈夫なんですか?」

「ああ!砂漠の町のギルド長を呼び寄せた。ヤツに仕切って貰うから、問題は無いぞ。」

長が不在だと、何も回らない。だから、臨時で呼び寄せたのだ。砂漠の町のギルド長は強いし、人を集めるのは得意だろう。臨時徴収した実績済み。


馬を走らせ、1時間が経過した。

「アレックス!この辺りか?」

「はい!あの墓標が目印ですから。」

トーンが下がるのは仕方無い事だ。が、あれを乗り越えて行かなければ、今後もあり得る事態に対応出来ない。グッと拳を握り締めた。


馬を下り、木にくくりつけて森の中へ入る。静まりかえっていたのだ。あの殺意に満ちた感じが何故か無い。不安になる。まさか、半蔵門さんは死んだのでは?嫌な予感がする。が、そんな不安をかき消したいので、京子に話かける。


「は、半蔵門さんが倒しちゃってたりしてな。」

「そ、そうで御座るな。」

「・・・。」

会話は続かなかった。余計に不安が過る。

「な、何だこれは!?」

木々が裂けていたのだ!しかも、20メートルくらいの広範囲で、だ!こんなの見た事も聞いた事も無い。唖然と立ち尽くす。

「おい!何かいるぞ!」

目を凝らすと、集落の真ん中に人影があった。見覚えがある。あれは半蔵門さんだ!服に破れた形跡があるが、無事で良かった!


「半蔵門さん!!」

嬉しさのあまり、近付いて行く!それをヘラクスに止められた!

「な、何するんですか!」

「様子が変だ。」

「な、何ですか?

半蔵門さんですよ!間違いないありません!」

考えたく無かった。きっと半蔵門さんがオーク・オーバーロードを倒したのだ。そして、今は休憩中で座っているだけ!ほら!あんなに涎を垂らしているじゃないか!きっとお腹が減ったんだよ!早く食べさせてあげないと!そうだ!服も破れているな!着替えが必要だ!それと!


「アレックス!!」

僕はビクッとなった。ヘラクスさんを見る。

「あれは半蔵門では無い。」

「だって、あれは半蔵門さんですよ!」

自然と涙が溢れてきた。京子は嗚咽を吐き出し、崩れ泣く。ユリさんは目を反らし、ピンキーは上を向いた。


「ほら!お腹を空かせて、

あんなに涎を垂らして!半蔵門さんは食いしん坊だな!!」

「アンデット半蔵門。鑑定したら、そう表示された。」

「半蔵門さん、名前変えたんですか!もう!言って下さいよ!でも、センス無いですよね?ヘラクスさん?」

「アレックス、現実を見ろ。」

「何を見ろって。僕には半蔵門さんにしか見えませんよ。」

少しずつ歩く。そして、半蔵門さんに近付いて行った。


「ダメ!アレックスさん!」

ユリさんが叫ぶ!が、ヘラクスが制する。

「好きにさせてやれ。」

「で、でも!!」

「大丈夫だ。死にかけたら、

俺が責任を持って助ける!絶対な!」

ユリさんは、頬に涙を伝わせた。涙でアレックスが見えない!それだけは、嫌だ!逃げたくない!そう思って、涙を拭う。


「ほら!このおにぎりは美味しいですよ!どうぞ!」

おにぎりをアンデット半蔵門に差し出す。すると、パンチが飛んで来た!

バシン!バシン!バシン!

右→左→右の連携攻撃だ。痛みは然程無い。

「やだな!涙なら、自分で拭けますよ!」

そして、アッパーが決まって後退した。一定の距離が離れると、アンデット半蔵門は攻撃を中断する。まるで操り人形だ。


「半蔵門さん!

オーク・オーバーロードは倒したんですよね?」

今度は、蹴りだ。脛→腹→顎へとヒットする。ドン!地面に倒れた。半蔵門はおにぎりを食べてくれない。あれ?お腹空いて無いのか?あ、水だ!喉が渇いてたのか!懐から水袋を取り出す。そして、アンデット半蔵門に差し出した。


「僕は気がつきさませんでした。喉が渇いてたんですね?」

また殴られる。そして蹴られた。吹き飛ばされ、立ち上がろうとした所をヘラクスに止められる。


「最後のお別れは済んだか?」

「・・・。」

無言で頷いた。ヘラクスは立ち上がる。


「アイツは、俺に任せてくれないか。」

「お前正気か!?」

ギルド長が驚く!アンデット半蔵門はレベル75の強さだ。アレックスが攻撃されて、死ななかったのは、半蔵門さんの微かな記憶がそうさせたのかもしれない。


「分かった。見届けよう。」

「感謝する。」


ヘラクスは、アンデット半蔵門の前に立つ。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ