126話 代償。
「な、何て事だ!?」
予想を遥かに超えていた。奴隷等、まだマシだ。その姿は、まさに生きたオモチャである。性処理する為だけに、存在していた。背中側にスライムの様なモンスターと融合している。足を開いて、強姦されるのを待っているのだ!
「あ、あ、ああ、あ。」
涎を垂らし、意識があるかすら不明である。四六時中、強姦されてのだ。精神崩壊していてもおかしくない。
「ひいい!!」
ユリさんは悲鳴を上げた!アイは無言で頷く。
「これは、エロいとかそういう問題では無いね。」
珍しくピンキーがまともな事を言う。どうすればいい?治せるのか?瞬間的に斬り、ヒールすれば。いや、それだと間に合わない。HPを削り切ってしまう。
「アレックス殿。拙者にお任せ下されぬか?」
「え?助ける事が出来るんですか?」
半蔵門は横に顔を振る。
「じゃあ、どうするんですか!」
苛立ちを隠せない。多分言いたい事は分かっているのだ。助からない。それを僕は聞きたくないだけだ。
「拙者がトドメを刺すで御座る。
皆は出ているで御座るよ。」
半蔵門は、全ての責任を背負うつもりだ。女の苦しみを解放する代わりに。
「……だ。」
「何と言ったで御座る?」
「ダメだと言ってるんだ!!」
半蔵門は目を閉じた。
「ピンキー!ハイヒールだ!女の人にありったけ、頼む」
「・・・分かった。」
意味が無い。そう思うが、ピンキーはハイヒールをかけた。女の人を緑のオーラが包む・・・が、効果は無い。モンスターにはハイヒールは無効なのだから。
「もう助からない。」誰もがそう思った。色々なアイテムを取り出し、使ってみる。しかし、特に何も得られない。
「ち、ちくしょう!」
「もうやめようよ。」
ピンキーはそう切り出す。モンスター化した人間を戻す方法は無い。何をしても無駄なのだ。アレックスもそれは分かっている。が、納得出来なかった。
「では、拙者に後をまか「全員出ていけ。」」
「え!?」
「もう一度言う。全員出ていけ!」
アレックスの気迫に負け、皆外に出る。そして、女の人と対峙した。
「あ、ああ、あ、あああ。」
「僕の名前はアレックス。貴女を殺す男です。恨んで下さい。名前覚えましたか?では、そろそろいきます。」
「あ。」
シュン!とん、とん、コロコロコロ。首が地面に転がる。そして、ありったけの力を剣に込めた!
ズバ!ズバ!ズババババ!!!ザシュ!!
「痺れろ!雷撃!!!」
ズババーン!!!!!!
モンスターらしきモノは、真っ黒焦げとなった!もう人と判別出来ないだろう。
「「な、何があった!?」」
駆け付ける仲間達、が、その光景を見て騒然とする!女の人の頭のみを脇にかかえ、体部分は、真っ黒焦げで何も無いのだ!
ユリさんは気絶した。他のメンバーも目を瞑りたくなったが、背けずアレックスを見つめる。
「ちゃんとお墓を作ってやらないとな。」
少し進んだ道沿いに、木が立っていた。雨宿りには最適だと思う。そこに穴を掘り、埋めた。墓標となるモノを石にする。少し大きめのサイズだ。
「一生僕が背負います。
だから、後はゆっくり休んで下さい。」
「お前だけがいいのかよ!?
そんな辛い思いをしなくても!?」
半蔵門は、ピンキーを叩いた。
「お主も同じ事が出来るで御座るか!?」
「う、う、うああああ!!!!!!」
ピンキーは泣き崩れた。アレックスの代わりに泣いたのだ。その後は誰も話をしなかった。それだけ、精神的にダメージを受けたのだろう。
「もう夜で御座るな。」
半蔵門の一声で、ここで野宿する事になった。




