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ファンタジー クエスト  作者: ハロ
8章 行く末
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123話 乱獲。

「やっぱり山は良いで御座るな!」

「半蔵門さん。ここは山ではありません。」

そう。ここは山でも海でも無い。樹海だ。何故こうもついてないのだろう。


少し遡る。


「やはり修行といえば、山で御座るな!」

「はぁ、山ですか。」

「師匠との山籠りは、2年ぶりで御座る。」

「で、成果はあったのか?」

「崖から突き落とされ、簀巻きにされたまま蜂の巣をつつかれ、滝に撃たれると言った感じで御座るな!」

「最後の、滝に撃たれるが、短縮させてないか?」

「上から色々なモノが落ちてくるで御座る。」

「却下だ!却下!生きている確率が0%だ!」

「やりもしないで、却下とは!不快で御座る!」

「それよりも、

レベル上げした方が有意義な時間を過ごせるぞ!」


とまぁ、説得したが、山籠りさせられる羽目になった。そして、二次災害の迷子になる。

「あっちで御座る!」

「そこは来た道ですよ。」

「何故分かるで御座るか!?」

「目印を木に付けたんですよ。」

「アレックス殿!!!」

「な、何ですか!?」

「流石に御座る!!」

涙を流し、手を握られる始末。男より女の手を握りたい!


「半蔵門さん。ご飯にしませんか?」

「な、何と!?」

「もしかして、用意してなかったんですか?」

「くぅ!!現地調達が基本で御座るぞ!」

この人、本当に伝説の勇者パーティーの人なのか?アランが激怒する様が浮かぶ。


「では、準備しますね。」

半蔵門さんは、この際無視でいい。

ユリさんが手際良く準備する。それにならい僕達も、道具を出す、火を起こす、薪を探す、水を汲む。半蔵門さんは不貞腐れていた。

「本当に忍者なんですか?」

「アレックス殿!それは師匠に失礼で御座ろう!?」

「でも、忍者って色んな所に忍ぶよね?」

「すまんかったで御座る!」

誤るなら、言うな!こいつら忍者失格だ。そう思う。


「何を作っているので御座るか?」

「カレーです。」

「では、この兵糧を入れるで御座るよ!」

ガシッ!!ユリさんが間際で腕を掴む!

「半蔵門さん、これは置いておきましょうね。」

初めてだ!ユリさんが、怒っているのを見たの!いや、僕絡み合いで!では無い場合でだ。余程、あの兵糧がヤバかったんだろうな。半蔵門さんは、消費期限を見て、「あっ!」と言っていた。50年モノのヴィンテージだ!消費期限が切れてからの。これを食べたら、腹を壊す以上の事が起きるだろう。


「できましたよー!」

ユリさんの声が響く。カレーのいい匂いが辺りを漂う。

「「いただきます!(で御座る!)」」

はむ!モグモグ、ゴックン!旨い!このスパイスの香りが、鼻を擽る。そして、辛味が舌を突き抜けた。が、少しずつ辛味は抜けていく。このスパイスのブレンド、誰がやったなだろう?絶妙なハーモニーだ!ユリさん曰く、32種類の黄金比率だそうだ。


「がつがつ!!お代わり!」←普通

「シュン!お代わりで御座る!」←口宛をしながら、一瞬で喪失する変態

半蔵門さんは、意地でも食べ無かった。兵糧を貪る。消費期限の切れたのを。腹を壊しても知らないぞ。


「これこらどうするの?アレックス。」

「そうだな。戻るの面倒だから、進もう。このデカイ木を軸に、右手に行けばオークの集落だと思う。」

「適切レベルはいくつ?」

「35くらいかなぁ?今25だし、キツイだろう。」

「違う所にする?」

「半蔵門さんが、当て身やってくれれぱ楽勝だけと。」

「師匠を捨て駒にするで御座ると!?」

「捨て駒では無いぞ。」

「・・・よいで御座る。何でもやるで御座るよ?」


―――――――――――――――


30分後、半蔵門は後悔していた。

「半蔵門さん!釣り遅いですよ!」

「何でも、あのタイミングで釣るかなぁ!」

「リンク処理大変なんですからね!!」

「我が代わりに釣って来てやろう!」

「キュピ!」

「サボタン殿、針を貸しては御座らんか?」


腹が痛い。何故で御座ろう?カレーの匂いにやられたで御座るか!?半蔵門は腹痛ながら、敵の釣り役をやっていた。釣り、アレックスのパーティーへ持って行く。そして、次の獲物へと走るのだ!走るのは辛い。何故なら腹が痛いからだ。

「拙者が何をしたと言うので御座ろう。」


愚痴をこぼして、それでも懸命に走るのだ。

「あーあ、半蔵門さんのせいでチェーン切れたよ!」

「ガッカリだな。」

「我が代わりに釣りをしよう!あっはっは!」

「御座る忍者は、この程度なのですか?」

「キュピ!キュピキュピ!!」

「師匠を悪く言うなで御座る!でも、残念に御座るな。」

「99チェーンで切れたからね。」

「こんな乱獲初めてで御座るよ!」

「これ味わったら、他のパーティー組めないよね。」

「脳汁どはぁだね!」


半蔵門はいじけていた。膝を曲げ、座って棒でグリグリしている。お腹も痛い!罵倒されて精神が辛い!精も根も果てていた。


「ぐぬぬぬ!これはNMを退治して、

八つ当たりするに御座る!」

「お?NM沸いたんですか!」

「ギクッで御座る!」

ギクッに御座る付けたよ。どんたけ追い詰められてるんだ?


「じゃあ、僕だけでやろう。」

「酷いで御座るーー!!!」

半蔵門の無情な叫びがコダマした。

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