116話 和気あいあい?
「こちらがチョコレート、続いてクリーム、更にホイップ、そしてキャラメルとなっておりまーす!パフパフドンドン!!」
ウエイトレスは、ソースの説明をして鼻の下を人差し指で擦る。にしても、4種類もあるのか。
「あの、このみたらし団子にかかっている黄色のは無いんですか?」
ズガーン!
雷を撃たれた様な表情を浮かべて、何故か両手は手刀になっている。構えるな!構えるなって!!
「私とした事がぁ!流石常連!!
今直ぐに持って来ます!」
あ、と言う声も出す間も無く消えていった。
「又々お待たせしました!!」
ドドン!
デカイ壺が机に置かれる。このタレが中に入っているのだろう。
「では、商品は全部届いたでしょうか?」
「ちょっと待った!!」
珍しくピンキーが発言する。
「お姉さんの笑顔が届いてません!あ、それとお茶お代わりお願いします。」
ちょ!何ぶっ壊れてるの?キャラ替わり過ぎだろ!
「えへ。これで宜しいですか?」
「うん!!!」
「では、後程お代わりお持ち致します。」
ウエイトレスは、厨房へ帰って行った。
「ピンキー!お前大丈夫か?」
「え?普通に決まってるだろ?
アレックスの方が変だよ。」
「ピンキー君はいつもこんな感じですよ?」
「はむはむ。モグモグ!ゴックン。」
まぁ、いいか。気になるが、それよりも目の前にある物体処理からだ!
みたらし団子にかぶり付く!
モグモグ。素朴な味わいで、餅の食感がとても良い。噛むと、蜜が餅と混ざり見事なハーモニーだ。
「これは旨いなぁ!」
思わす声に出してしまった。それくらい美味しいからだ。
「ありがとうございます。お茶のお代わりをお持ちしました!」
このウエイトレス、気配絶てるのかよ!?忍者並みじゃねーか。ここは伊賀か甲賀か!?足の動き、動線を見るとそう思えてならない。隠れ忍者なのかもなぁ。
「みたらし団子お代わり!!」
「ぶーーー!!!!」
思わず珈琲を吹き出す!!いつもの如く、ピンキーは珈琲まみれだ。
「アレックス!汚いだろ!!みたらし団子にかかるじゃないか!」
ツッコミは入れんぞ!ツッコんだら負けな気がする。
「みたらし団子追加ですね?」
「ちょっと待ったぁ!!」
「はい?」
「注文は取り消しだ!そして、珈琲お代わり!」
「了解しました!珈琲お代わり入りまーす!」
本日何度目のちょっと待ったぁ!!か、もう分からない。
「アレックス!我の邪魔をするな!」
「こんなデカイみたらし団子、もう食ったのかよ!?」
「ん?3分あれば余裕だ!」
「ぐ!じゃあ、僕のを分けてやるから!」
みたらし団子の下の団子を串から外す。そして、アイの皿に乗せた。
ワナワナと表情を変え、目を潤ませる。
「アレックス!愛しているぞ!!」
ガバッと抱き付く!ああ!いい匂いで、耳をペロペロしたい!と、凄まじい殺気が漏れ出すのに気が付く!そっと、横を見ると、ユリさんが笑っていた。こ、殺される!
「ユ、ユリさんもお団子のお代わり要ります?」
「いえいえ、結構ですよ?」
こえぇ!超怖いよ!助けて!サボタン!
サボタンは、僕から目線を反らした。こ、こいつ!空気読めるな!




