115話 目玉商品。
先に出された珈琲を啜る。
ズズズと吸い、口の中で堪能した。飲んだ後の、口の中に広がる苦味、渋み、そしてコク。鼻で息を吸い込むと、珈琲の香りが鼻腔を擽る。この一時の為に用意された時間だ。幸せとは、こういう時間の事を言うのでは無いだろうか。
「あち!あちちち!!ぎゃあああ!!溢した!!」
「ズズズズズズズズズ!!!!!!!!!!!!」
「キュピキュピキュピキュピキュピキュピキュピ」
「ああ!!もう煩いよ!!」
幸せな一時が台無しだ!ユリさんは、僕の顔を眺めてほっこりしている。頼むから、ピンキーにタオルやってくれないか?
ウエイトレスさんが、巨大な物体を運んでいる。あんなのどこの誰が頼んだんだ?アホだろ?ははは。て、おい!こっち向かってくるぞ!!??
「お待たせしました!よっこらしょっと!」
ドスン!ドスン!ドスン!ドスン!ドスン!
5つの物体が机に並ぶ!それはもう異様な光景だ!これは罰ゲームなのか?拳の大きさを超えている。メロン、そう!メロン並みの大きさをだ!それが3つも1串に刺さっているではないか!!
「商品は全て揃いましたでしょうか?」
「はい「ちょっと待ったぁ!!」」
「これ普通サイズですか?」
「はい。そうです。この店の目玉ですよ!てへ。」
てへ。じゃねぇ!目玉だけど、こんな迷惑な目玉は入らん!!こんなの食べ切れないよ!どーすんの?テイクアウトですか?
「あ、お客様!そう言う事ですね!流石です!」
たたっと、走って厨房へ向かう。そして、何やら色々持って来た!
ドーン!!
「お待たせしました!通のお客様には、トッピングをご用意しました!」
「え!?」
僕は驚きのあまり尻が浮いた!




