エルフの里に行ってみよう。10話
せっかくだし、エルフの里を案内して貰った。
特に何も無い。教会が、ここにもあるのかぁと眺める程度だ。結界が張られているので、農作物が各所に育てられている。
作物の自然被害は、誰もが悩む。丹精籠めて作った、ジャガイモや、人参、玉葱といった旬の食材が、モンスターに食い尽くされては堪らない。被害は年々増えている。これも魔王復活のせいか。エルフの里では、これらの心配はなさそうだ。
ここで、カレーの食材と気が付いた人は、主夫経験有りだろう。
「麦や米までも作れるのか。」
「へへーん、オレ達も手伝ってるんだぜ!」
右手の人差し指で、鼻下を擦る。
「クラインは、サボってばかりじゃないか!」
ドキッ!っとなった少年は、漢字の八の字の様な手の形を作り、たじろぐ。
「そーゆー、リズだって、この間、クッキー食べに行って、そのまま寝てたじゃないか!」
こいつら仲が良いな。将来夫婦になるだろう。
「リズは、午前中洗濯で疲れてたんだよ。仕方ないよ。」
お、三角関係ってヤツですか?最近のガキンチョは、増せているな。
「そういや、村長さんに呼ばれていたんじゃないか?」
三人共、忘れていたのか、あー!ってな感じでいる。
「おじさん!早く行こ!クッキーだ♪クッキー♪」
子供はお菓子に弱いのね。
村長の家で、夕食まで寛がせてもらう事にした。エルフの秘宝を探したが、特にそれらしい物は無い。村長曰く、
「そんなモノ飾っておいたら、盗まれるだろうが。」
結界が張ってあるし、問題無いと思うのだが、そうでも無いらしい。
職業で盗賊を選択した場合、盗みや、強盗をしたくなる衝動があるそうだ。僕の場合、遊びまくりたい!サボりまくりたい!ていう衝動を常に抑えているんだからね!本当だよ!




