104話 理不尽。
「ふざけんな!そんなの言い訳にもならんだろうが!!対人戦だったんだぞ!モンスターが優勝ってあり得ねえぞ!糞が!」
「モンスターもテイマーが使えば、認められますよ。」
「そのモンスターも人とは戦ってねぇだろが!ああいえばこう言う!本当の事言えよ!金払いたくないだけだろうが!?」
「正当な理由があれぱ返金する用意はあります。」
「だがら、さっきから説明してるだろうが!?こいつ話になんねぇ!皆!やっちまおうぜ!?」
一発即発の状態?なのか。いつ斬りかかってもおかしくない。はぁ、金返して終わり!でとはいかないのが、大人の事情なのだろう。闘技場の修理、人件費、その他もろもろ経費を掛け金に当ててたのだろうな。
「そんな事をすればお尋ね者になりますよ?さっさと、家に帰ってオナっていなさい。あ!帰る家も持ち合わせていない貧乏な方なのですね。分かります分かります。」
「はあん!!??殺されたいのか!?てめぇ!?」
「暴力だけで解決なさるとは、冒険者とは野蛮ですね。」
「いい残す事はそれだけか?」
男は剣を抜く。仲間達も止めるが、収まり処が無い。
「ふふふ。人間とは本当に野蛮です。出でよ!ガーゴイルブラック!」
突然、空間が渦を作る!そこから現れたのは、ガーゴイルブラックだった!適当レベル70のモンスターを操れるのは、それ以上のレベルが必要となる。
「な!?召喚獣だと!?」
テイマーと違い、召喚はモンスターを必要としない。魔力さえあれば何時でも呼び出せるのだ。自分のレベルより下のモンスターしか召喚出来ないが、それでも強力なのは確かである。
「何て事だ!王国側は、魔族だったなんて!!」
「どういう事だ!?」
「召喚士は、魔族しかなれない職業だからだ!!」
そう召喚士は、魔族しかなれない職業である。魔族には、その他にも大魔神、四天王等の職業も存在するのだ。だが、人間に化ける魔族等、聞いた事が無い。何故なら姿を変えられる魔法や道具が存在しないからだ。
冒険者達は、一斉に剣を抜く。
が、全身の力が抜けていった!そして、その場にカランカラーンと落とす。
「ふはははは!!馬鹿め!何の対策もしないと思っていたか?!」
魔法使いが魔法を唱える!!
「無駄だ!無駄無駄!!ふはははは!!」
魔法は虚しくも、不発に終わる!
「何故、魔法が発動せん!?」
「結界だよ。馬鹿な人間でも、それくらい知っているよな?」
「く!結界の技術を魔族が扱える訳無いだろう!!」
「今扱えてるよな?」
「クソ!メラミン!!ベギローン!!」
無情にも、魔法は不発となる。魔法使いのおじいさんは、悔しそうに歯ぎしりをした。
「そうそう、いい忘れていたが、この部屋は魔物だ!もう直ぐ魔物のお腹の中で、溶かされ逃げ惑うがいい!!では、去らば!!」
シュン!消え去り、ガーゴイルブラックのみが残された。
「おい!?扉が開かねぇぞ!!」
「それなら、扉ごと破壊しろ!」
扉に攻撃しようとした瞬間、ガーゴイルブラックが阻止する!男は蹴り上げられ、天井にぶつかって落ちた。ガーゴイルブラックを倒さなくては、ここからは出られない!武器も使えないこの状況で、唯一の望みは空手家とモンクだ!
「ここは任せろ!!」
空手家らしき人と、モンクのような人が前に出る!
あ、思い出した!ヘラクスさんだ!脳筋で有名な人なんだよな。




