99話 闘技場半壊1。
軍隊アリアントが、大量に亀裂から湧き出して来る!
もはや、大会どころでは無い。観客席にいた冒険者達も、駆除に当たる。一般人は我先にと逃げ惑う。
ズガ!バスーン!軍隊アリアントを2匹倒す。
「糞!霧がないぞ!」
バス!バス!ズドーン!!
「アレックスさん!もう矢がありません!」
「我に任せろ!」
アイがモンスターに刺さった矢を回収する。サボタンもそのお手伝いをしていた。
ガシ!ガシ!ガシ!
軍隊アリアントの群れは、容赦なく僕達を襲う。く!このままでは、何れ殺られてしまう!
魔法発動!雷撃!
「痺れろ!雷撃!」
ズガーーン!!
密集地帯に雷撃をお見舞いしてやった。
しかし、それが悪い方向へ働く。ヘイトが全て僕に集まってしまったのだ。散らばっていた、軍隊アリアントが一斉に僕にアタックしてくる!
MPの残量等、気にしていられない!ありったけ雷撃を放つ!
「駆逐せよ!雷撃!!」
ズガーーン!ズガーーン!ズガーーン!ズガーーン
「はぁ、はぁ、はぁ、魔力切れ、だ。はぁ、はぁ。」
鞄から、聖水を取り出し、一気に飲み干した。清められた聖水は、MP回復効果がある。雷撃1回分は補充された。
軍隊アリアントは、さほど強いモンスターでは無い。しかし、群れの数が半端なく、奴らが通った道には草木一本も生えていない。それくらい食欲大勢なのだ。
かなり倒したが、まだまだ気を抜く事は出来ない。軍隊アリアントの大ボスがまだ、姿を現していないのだから。
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ドッシーーーン!!ジャイアントモーランは、冒険者を踏みつけた!あまりの威力に、地震が発生する。
誰か分からないが、巨大化を唱え、5メートル程の大きさになった。
巨大化は約2倍の大きさになれる魔法である。
ナイトがレベル30に到達すると、習得出来るのだ。ただ、大きくなれるだけで、劇的に強くなる訳では無い。攻撃が相手に届く、その程度と思った方が良いだろう。後は、ガード出来る面積が広くなったかな。
覇王丸や、服部半蔵門達が懸命に攻撃をしている。しかし、効果はあまり無いように見えた。ジャイアントモーランは、表面が硬く、分厚い皮に覆われている。内部にダメージを与えられれば、いけるかもしれない。
「冒険者達!これから魔導士が高位範囲魔法を一斉に唱える!死にたくなければ、範囲外へ今すぐ出る事だ!」
ベギラゾーマ、バギマクロス、メラミゴン等の範囲魔法を唱えるようだ。それまでの時間稼ぎし、ジャイアントモーランを熱処理してしまう手筈だ、。
高位範囲魔法を発動するには、時間がかかる。
発動までに5分で早い方だ。古代魔法だと10分以上かかるが、誰も見た事は無いだろう。
「準備はいいぞ!!マルキチ!!離れろ!!」
巨大化していた盾役が、離れる。その瞬間、ベギラゾーマ、バギマクロス、メラミゴンが発動した!!!
ドカドカドッカーン!!!!!!!!!!!!!!!
凄まじい範囲魔法で、辺り一面砂ぼこりで霧となる。
大きな影になるのが、ジャイアントモーランだ。砂ぼこりで見えなくても、赤くなった影がクッキリと浮かぶ。
「やったのか!?」
誰もが息を飲む。しかし、無情にも討伐した声ではなかった。
「グギャアアア!!!」
叫び声で、目眩を起こしそうた!近くにいた冒険者は、気絶してその場に倒れる!!ヤバい!これは撤退か?いや、ここは町の中だ!ジャイアントモーランを討伐、最低でも、撤退させなけれぱならない。
「キュピ!」
そこにサボタンが言う。
「アレックス、サボタンが任せろと言っているが、どうする?」
「何とか出来るのか?」
「キュピ!キュピ!」
僕は考える。ここにいる誰もがジャイアントモーランを、どうにも出来ない。なら、サボタンに賭けてみる、か?
「サボタン!!任せた!!!お前だけが頼りだ!!」
「キュピキュピ!!」
ドンと胸を叩き、サボタンはキリッとして表情をした!ような気がする。




