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ファンタジー クエスト  作者: ハロ
7章 問題
100/195

98話 闘技場の対人戦を見に行う3。

ガキーン!ガキーン!!

剣の擦れ合う音が、闘技場内に響く!

殺せ!勝て!等の罵倒も入り乱れていた。金を賭ける、ただ、それだけが加わると人は変わるものだ。温厚に見える人程、ガラリと豹変するので困る。


「そこを金的だ!目を狙え!喉をかっ切れ!」

ピンキーの様にね。これ正式な大会だから、殺しはダメだよ?紳士精神だし、全部アウトだ。


「ルールには載って無いけど、そんなヤジ飛ばすと、モラル違反になるぞ!ピンキー!」

「嘘!?マジで!?」

「対戦相手が、後ろからソロリとグサー!だ!」

「ひぃ!脅かすのは止めろよ!!」

あまり酷いヤジだと、そういう事もあるそうだ。大人気ないと言われるが、ヤジの方が大人気ない気もする。


串焼をアテに、ビールを煽る。グビグビ、ぷっはー!最高だ!これで冷えてたらなぁ。魔法で冷やす事も出来るが、高い!3倍は取られる。ピンキーに大魔導士を取らせる事を心に刻む。


「アレックス!あれが覇王丸か!?」

「そうだよ。圧勝だな!」

覇王丸、勇者アランの元メンバー。

サムライ職で、レベルは70以上らしい。長い長剣の細さから、多分、刀だろう。名刀ムラサメ二式かな?1億以上はする超超レア武器だ!見た目も、正にサムライで、甲冑に兜は、ドクロマークがデカデカと取り付けてある。あれ戦闘で邪魔になるんじゃないか? 風とかで、兜が飛ばされないか心配だ。


「ううう!我もあの甲冑と眼帯を着けたいぞ!!」

「そしたら、パーティー解散な!」

「何故だ!?あの良さが分からんのか!アレックス!」

僕には一生理解出来無いだろう。アイ、コスプレは趣味で頑張ってくれ。

「ピンキー!お主なら解るな!!」

「えー、ドクロはちょっと。」


グラグラ!!

「な、何だ!?地面が揺れているぞ!」

「うわ!立ってられない!ヤバい!何かにしがみつけ!」

ゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!

「キャー!!」「うおおお!!」「ぐわ!!」

突然地震が起こり、大地が揺れる!振動6はあるぞ!

ガガガガガガ!!!!闘技場の大地に亀裂が走る!砂ぼこりが空を舞い、辺り一面見えなくなった。


「げほ!げほ!アイ!ユリさん!大丈夫か?!」

「ごほごほ!我は問題無いぞ!」

「私も大丈夫です。」

袖を口に当て、呼吸を整える。暫くして、ようやく砂ぼこりが晴れた。

亀裂の中に何かいるぞ!

暗闇の中、怪しい目が光る!

「うお!あれは!!!ジャイアントモーランじゃないか!!」


姿を現したのは、ジャイアントモーランだった!適切レベル75!だが、これは目安にはならない。地中に潜り、自由自在に移動可能。ドデカイもぐらだ。攻撃は当てにくい、防御しにくいと最悪の相手となる。全長10メートルと大きさも半端無く、角とキバが2メートル程と長い。


厄災と認定される程、歴史に刻まれており、被害が記録されている。百年単位で出現している為、冬眠を繰り返していると考えられるが、未だに生態は不明だ。


だが、過去に町の中に出現した事例は無い。たまたま運が良かったのかもしれないが、そうでは無いだろう。人が住めば地面は踏み固められ、土は硬くなる。砂漠の広野とはまるで条件が違うのだ。硬い地面をわざわざ掘り進めてまで、侵入する意味が無い。何故なら、エサは豊富にあるからだ。


モンスターがモンスターを食らう。それは自然の摂理である。人間が近くに居れば襲われるかもしれないが、目の前にエサが大量にあるのに、わざわざ苦労して来ないだろう。


「ヤバい!亀裂の中から、モンスターが大量に発生しているぞ!」

ここで飲んだくれている場合じゃない!僕達は剣を抜き、亀裂の方へ急いで向かった。









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