異世界
ここは茨城県架空市内のとある住宅街に建つ一軒家の中。
外から窓越しだが、一人の少年が眠っている姿を確認できる。
少年はしばらく時間が経過した時間帯に目を覚ましました。
「よく寝た。それにしても変な夢だったなあ」
少年はつい先ほど、目を覚ます直前まで、ある夢を見ていた。
その夢・少年が見ていた夢の内容はこんな感じでした。
《少年の夢の世界》
少年は見知らぬ町の中を散策していました。
少年は先ほど引越してきたばかりな為、町を探検していた。
「おい。ちょっと来てくれ。見せたいものがあるんだ!」
少年は声をかけてきた人を知らない為、確認することにした。
「おじさんが呼んでいる人って、僕ですか?」
「ああ。そうだよ。見せたいものがあるから早く来てくれ!」
少年は声をかけてきた人物の近くに駆け寄って行った。
「おじさんって一体誰でしょうか?」
「俺のことを知らないなんておかしいな」
「そんなにあなたって有名人なんですか?」
「この町の住人ならみんな僕のことを知っていると思うよ」
「今朝引越してきたばかりで、おじさんのこと知らなかった」
「そういえば今日、引越して来る人がいたね。君だったんだ」
「はい。それで、僕を呼び止めた理由は何なんでしょうか?」
「それはね。このマシンに乗って欲しいんだよ」
少年に声をかけた人はあるものを指差しながら、そう言った。
「これって何なのかを教えていただけませんでしょうか?」
「乗ってみれば分かるよ。さあ、早く乗ってくれ!」
少年は無理やり得体の知れないマシンに乗せられてしまった。
「よし、もうすぐ到着だ。長旅ご苦労様!」
「そうだよ。お母さんに電話しなくては!」
「心配無用。現実の時間は止まっているから」
「えーっと、"現実の時間"って、どういうことなんでしょうか?」
「実は君って、ある小説の登場人物なんだよ」
「へえ。そうなんだ。一体どういう内容の小説なんでしょうか?」
「レートが、《現実の14円→小説は1円》という国に行く話だよ」
「そうなんだ。じゃあ思いっきり遊べますね」
「そうだね。楽しんで来てね」
少年は早速、入場券を購入することにしました。
そして、入場券の金額に目を疑いました。
だって料金が"616円"なんだから、仕方がないと思われます。
(現実世界の金額だと、およそ7400円)
遊園地でしばらく遊び、気がついたら現実世界に戻っていた。