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独学の毒薬で異世界無双  作者: ほふるんるん
主人公幼少期編
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お勉強の時間 国 金 編

「あ、帰ってきた」


「最後にこの国とお金の勉強です。まずこの国はミトレスと言う人類国家であり、現国王であるカインによって治められています」


「国王様に様ずけはいいのか」


「あの人は私を罰することができるほど勇敢じゃあありませんよ、アレはヘタレですから。気おつけるとするならば王妃様です、あの人は裏で国王を操る、私の知る中で一番厄介なお方です」


「王妃様は強いの?」


「物理的には知りませんが内政にとてもお強い方です。この国の王は表側は優秀ですが、中身は子犬のようなものです。しかし王妃様は見た目こそ幼く見えるも、とても賢く王立の学校では9年で卒業のところ、カインを引っ張りまわし、わずか3年でカインと一緒に飛び級し、卒業、そのあとわずか3年で王位を継承するという、ミトレス王国で最年少の王様にした手練れです」


「王妃様を気をつければいいんだね」


王様は気をつけず、王妃様だけ気をつければいいと。しかしそんな人格者が本当に一国を背負えるものか?異世界には変わった見方をする人間が多いな。


「理解が早くて助かります、次にお金についてです。お金は一番下の位が銭貨、銅貨、銀貨、金貨、白金貨、王貨、の6種類あり、、1銭貨100枚で1銅貨、1銅貨が100枚で1銀貨、100銀貨で1金貨、100金貨で1白金貨、100白金貨で、1王貨になります、多くの国で呼び方は違いますが、我が国では一銭貨の事を一ジェルと言います」


「町でアポルを1つかうとどれくらいするの?」


「アポルだとだいたい120ジェル程度ですかね」


あのジューシィーな果実を買うのに120ジェル・・・



「一銅貨、二十銭貨出せばいいのか」

(なるほど1銭貨1円と考えてもよさそうだな、それにしても王貨は100億円か、盗まれたら大変だな)

「その通りです、また一つ賢くなれましたね、今日のお勉強はそろそろ終わりにしましょうか」


「まってくれ、だけどアポルがそんな値段で売られていい筈がない。一つ5000ジェルでも良いぐらいだろ?あの甘味、あのジューシィーさ、そして料理にも使えそうな味の深み、どれをとってもあの果実は良質な部類に入る果実なはずだろ?」


「と、とても饒舌でいらっしゃいますが・・・アスク様は一つ勘違いをしておられます。町で買うアポルが120ジェルなのであって、アスク様が口にするアポルはお察しのように一つ3500ジェルの特上品です。ですから何も不思議に思うことはありません」


「市場ではとんでもない価格破壊が起きているじゃないか!」


「ふふふっ・・・アスク様にはもっと知らなくてはならない事が山積みということです。彼方の身分、権力、立ち振る舞い、私が全てお教えしますから。心配なさらないでください」


「だ・・・大丈夫なのか?」


「ええ、大丈夫です。お部屋に戻りましょう。お菓子の用意が出来ておりますので」


こうしてお勉強の時間は終わった。

アポルはリンゴです。


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