神様の転生部屋で その2
ソフィアナが勇者になることを決意してから俺は天使から送られれてくる記憶持ち転生者の扱い方が書いた紙をみる。
「えーと、とりあえずじゃあどんな勇者になりたいか一緒に考えてもらうね」
俺は紙通りに読み、ソフィアナの反応を見る、ここで悩んでいたり逆に聞いて来たりしてきた時はその時に応じた紙が天使から送られてくる仕組みらしい。
「私魔法で皆を治したり魔物を倒したりしたい!」
「魔法専門の勇者か・・・それで具体的にはなんか理想とする人とかいるかな?」
これまた紙通りに話す。
「それなら私が持ってた本に出てくる勇者様が良い!」
メロエやティアは基本的に金に不自由していないような部類の奴らだったから分からなかったが一般的な庶民でも本を持っているぐらいの文明はあるのか。
俺はソフィアナの書類をみながら過去に見た本の中から勇者が出てくる本を探すと、ハルデンブルクの冒険と書かれた一冊の本を見つけた。
うちの高祖父は自分の人生を本にして売っていたようだ。玄孫でありながらクソ恥ずかしいな。
「ハルデンブルクの冒険って本でいいかな?」
「お兄ちゃん何で分かったの!?」
「神様は何でも知ってるんだよ」
「すごーい!」
濁った眼がキラキラと光沢を出している。・・・・・・今見たらこの子の目、泥団子みたいだな。純粋に汚い色をしている。
「この本に出てくる勇者を理想とする魔法専門の勇者でいいね?」
「うん!」
「じゃあ次は神様からスキルをいくつか貸します、何か希望とかある?」
「う~ん、回復魔法とか火の魔法が使いたい!」
今あるリョウの持ちスキルで貸すことが出来る回復魔法と火魔法は・・・命を犠牲に世界中の生物の寿命を延ばす魔法と太陽を作る・・・ちょっと規模が大きすぎるな。
「仕方ないか、僕のスキルを貸します」
「え?初めからそうなんじゃないの?」
「あ、あはははは・・・・・・・ちょっと使えない神様のせいでね」
「でも私気になってるんだけど・・・・・・お兄ちゃんって魔法使えるの?」
完璧こいつ俺の見た目で魔法が下手くそだと判断したな。・・・・・・確かに年齢のわりには身長もかなり高いだろうし、全体的な筋肉の量なんかもそこらのマッチョより見た目で分かるほどあるのはわかる。
俺は巨大な大蛇を火、水、闇、毒、の四属性で作り上げ、空中に漂わせる。
これにはソフィアナも驚き、口が半開きになっている。この大蛇たちのモデルは言わずもがな彼女にあたる。彼女を少し大きくしたらこんな感じだろうと、想像して創造した魔法生物がこの四体の愛らしい彼女達である。
「喜んで頂けるかな?」
「可愛くない・・・・・・・・」
「・・・」
次回、ソフィアナにアスクがスキルを貸します。それと今のアスクの体格ですが、確実ではないですが身長は3メートルで、筋肉の量はト〇コから、戸〇呂兄弟の弟の方の100パーセントの間ぐらいです。