お勉強の時間 地図 ダンジョン 塔 編
ダンジョンや塔の説明が長くなってしまった。
「・・・話がそれましたね、それでは今の領地と、この国についてお話しいたしましょう。」
机に座り、いかにも高そうなペンを握る。
「お、おう」
「まずこの世界の地図をみせます、これは野郎が冒険して作ったものです。ちなみに作成には私も手伝いました」
「これを見てのとうりこの大きな大陸が私たちの住むイザヴァルです、名前の由来は野郎の名前から付けられています」
(冒険王イザヴァルか・・・凄い伯父を持ったな俺も)
「そしてひだり側にあるのが魔族が住んでいる大陸でマグ・レイです。名前の由来はサタン様がお行きになった異世界での土地の真似をしたらしいです。なんでもとてもいいところだったらしく」
魔族・・・新ワードだな。人間以外にも知能を持った生命体この世界には多分いるのだろう。きっと戦争ばかりしているに違いない、人間同士で止まらないんだからな。はははははは。
「へぇ~大きくなったら行ってみたいな」
「レベルが200以上でないと安定して行くには困難でしょうね。今のアスク様が魔族地域に行けば・・・餌になること間違いなしです。それに最近は改善されましたが、あまり行く手段が決まっていないんですよ」
「どうしてだ?」
「イザヴァルとマグ・レイの間には大きな海があり、しかもサタン様がお遊びで生体系を滅茶苦茶にしたせいで今では、一部分だけ海がダンジョン化しています」
「なるほど、サタン様は滅茶苦茶なんだな」
「はい、そうゆう認識でいいと思います」
俺は紙らしきものに、聞いたことを書いていく。見直しするほどのモノでもないが、この体が一体どれくらいの記憶を一度に定着出来るか分からない。そういう場合出来るだけ書き記しておく必要があるだろうという考えだ。
「そういえばさっきから思ってたんだけど、ダンジョンとか塔ってなに?」
「ダンジョンの説明をするならまず魔力について教えなければなりません。まず魔力とは、体中に流れている血の中に含まれている物として考えらえています」
「じゃあ魔力って傷ができて血が出ると流れ出ちゃうのか?」
「その通りです、そして魔力は目に魔力を注ぐと見えるようになります、これには少しコツがいるので、公爵様と訓練なさるときにでも教えてもらってください」
ブルブルブルブルと、目から湯気を感じるほど強くシンリーを見つめる。するとシンリーの体に巻き付く幾つもの鎖に気が付く。
【看破のスキルが手に入れました】【看破のレベルが上がりました】
【看破のレベルが上がりました】
看破のスキルってなんだ。そんなものをスキルにする必要があったのか神よ。
「あーいまシンリーの体に鎖みたいに十本ぐらい巻き付いてるの?」
「・・・そうでしたアスク様は天才でした、まさかここまで速く習得なされているとは」
いわれたことをしただけで褒める教育を俺は余り良いとは思わない。教育とは常に厳しくあるべきだろうに、彼女は俺がまだ子供だからといって甘やかす。しかし彼女の仕事量を配慮すると、俺がここで我が儘を言うのもかえって彼女の負担となるか・・・。
(彼女が気づくまで自分は自分で戒めよう。自立を促すいい機会でもある)
「皆魔力が巻き付いてるのか?」
「いえこれは鑑定などされたときに間違った情報を流すようにするスキルです、しかし看破もお使いできるようになっていたのですね」
「いやこれはさっき覚えたんだよ、なんとなく目に魔力をためようとして」
「それでしたら、アスク様はやろうと思っただけでできたと、それはもう天才どころじゃありませんよ?公爵様にこのことは言っておきましょう」
一々報告することでもないだろうに、普段は冷静に他のメイドに指揮を飛ばす彼女を見ている分、俺に対してヨイショばかりをする彼女を見ると不愉快でしかたなかった。
「話がそれました・・・ダンジョンについての説明ですが、基本的に魔力の強い者の周りにできるのがダンジョンです。サタン様によると、世界の意思によって強い者をダンジョン内に封じ、生態系を破壊しないようにしているのではないか、とのことです・・・まあ本人も一度経験があり、その時にできたのが後ほどご説明するつもりでした公爵家の観光地として有名なZランク迷宮イビルパレスとなるわけですが・・・」
「なんでサタン様が領地にいたんだよ・・・」
「公爵様と野郎の友人なのでお忍びで1年に1度の頻度で、来られますよ」
「マジか、頻度高いな」
「ですがサタン様は異界の知識を持っており、それを私たちに自まゲフンゲフン、お教えなさってくださり、それをためして利益がでたのも、領地がとても潤っている理由の一つですね」
(サタン様自慢してくるのか、めんどくさいな、クレウスの友達だもんな、まともなやつなわけないか)
「危険なダンジョンが作られすぎるのも困るので私がお話しして魔力の制御の仕方を学んでもらいました」
サタン様が大した事がないのか、それともウチのメイドがおかしいのか。
「ん、何か言いましたか?」
「何も言ってないよ」
「それではつぎに塔について説明させてもらいます、はっきりいって塔はほとんど解明がされておりません。突然現れたりしたりするのはダンジョンと同じですが、ダンジョンを攻略したらそのダンジョンにみあったお宝がありますが、塔にはそれが無く代わりに塔の所有権を認められます。
ほかにも魔力が強くなくても突然現れることもあり、町などに現れたことなども歴史の中では3つほどあります。それもすべてまだ攻略のされていません。
なので塔はSSSランクのダンジョンだと考えてもらってもよろしいと思います、今現在塔を所有しているのは、冒険王、ミトレス王国現国王、SSSランク冒険者7名の9名のみです。
しかも塔は改造も可能なので持っているだけで、巨万の富を生む金のなる木になります。なので塔を持っているだけで将来を安定に暮らすことができます。どっかの野郎は自分の作ったモンスターたちで遊んだりしていますが」
「塔にはロマンがあるみたいだな」
「・・・」
「どうした?」
「いえ、同じ説明を野郎にした時に同じよう事を言っていたので。・・・次は領地の説明を勉強してもらいます」
国と領地については必ず次書きます!!