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独学の毒薬で異世界無双  作者: ほふるんるん
少年期編
24/185

森の中腹

森の中腹のあたりまで来るにつれて日光が少しづつ遮られていき暗くなっていく。徐々に明るさを失っていき、人の侵入を拒むように魔物の強さも暗くなるにつれて次第に強くなっていっているのが分かる。ここら辺が俺達が安全に立ち入ることの出来る区域ということだろう。


「アスク、あれを見ろ、肉塊の集団が汗水たらして薬草採集中だ」


遠くに見えるのはオークの集団だ。オークとは豚と牛が合わさったような魔物で、肉には高い値段がかけられる。適度に食感があり、煮崩れしないと料理ではよく使われる上質な肉を持つ魔物だ。


強さで言うなら大人二人分と本には書いてあったが、実際に見ると横にも縦にも大きく大人だとしても四人係で倒すような魔物だろう。


「解体前のオーク私初めてみた!あんなふうに動くんだ~」


「次ティアやりますか?」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


ステータス

名前:

性別:男

称号:

種族:オーク

レベル:20

HP:555

MP:0

攻撃力:400

防御力:300

素早さ:40

賢さ:10

器用:50

幸運:0

通常スキル

槍術3

エクストラスキル

ユニークスキル



そしてさっき倒したゴブリンのステータスがこんな感じになる。



ステータス


名前:

性別:男

称号:

種族:小鬼ゴブリン

レベル:15

HP:50

MP:0

攻撃力:100

防御力:50

素早さ:50

賢さ:-50

器用:100

幸運:1

通常スキル

棒術1

エクストラスキル

子孫繁栄

ユニークスキル


子孫繁栄1

レベルによって、一度に生まれる子供の数が+レベル



オークとゴブリンとでは力の差がある事が容易に分かる。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



「よしでは俺が狩りの何たるかをここで見せてやろう」


そうティアがいうので俺達は見守ることに。


ティアとオークの戦闘はとても面白く、ユニークな物だった。ティアは前方の集団の中へと走ると、一際ひときわ大きなオークから血を吸うとペッと、他のオークの目に吹きかけ、確実に周りのモンスターをけん制しつつ一匹ずつ倒していく。


「解体は任せてー!!!」


大声でティアに聞こえるように叫ぶメロエに、ティアがまっすぐに倍以上あろうかというオークを投げると、メロエは短剣でオークを皮と肉とその他のパーツに解体してしまった。



メロエの髪は元から赤でも頬と衣服には血が付着し、手の平からはまだ乾ききっていない赤い血がぽたぽたと滴り落ちる。オークは料理にも使われるのだろう、大きなオークをほんの数分で解体してしまった。



(皮を剥ぐにもかなりの力が必要だというのに・・・器用にやるものだ)


「メロエ、僕が洗いましょうか?」


「あ、じゃあお願い」


大きな水の玉を作ると、その水玉を回転させる。


「この中に入ると水流で数秒入っているだけで汚れは取れます」


「あら、コレ食器洗いと選択に便利ね」


肉をポイポイと投げ込むメロエ。


「肉ではなくてメロエですよ・・・」


「え?あ、ああ私を洗うってこと?いいよいいよ、自分で洗うから」


「じゃあ、肉の整理は僕が・・」


「それも私がするからいいよ。アスクはちょっと待ってて」


「僕にも何か手伝わせて下さいよ」


「ええ?・・・・うーん・・・・じゃあ、ティア君を助けてあげたら?」


ティアの方を見ると既にティアの方も片付き、血の雨を降らせていた。


「ティアの方は終わったみたいですが」


「あ、私の方も終ったよ~」


「・・・」


それからまた暗くなり続ける森の中を歩くも、たいていの魔物はティアに蹴散らされてしまう。


「そういえばアスクは普通にあの大剣で魔物を薙ぎ払うのか?」


「僕ですか?僕は基本殴って終わりですね、強くてもワイバーンぐらいなら吹き矢でどうにかなりますから」


「じゃあ大剣は滅多に見れないのか~、じゃあ先生と戦った時アスクは本気だったんだな」


「弱そうに見えますけど鑑定すらさせてもらえませんでしたから、しかもレベルは父と共に過ごした友人と聞いているのでそれなりには強いとは思っていたんです。なので相手が油断しているうちに一撃で仕留めてしまおうかと考えてはいたんですが・・・あれは残念でした」


「アスクは用心深いな・・・」


「良く言い過ぎですよ、僕は臆病なだけです。ともかく僕が剣を使うときは油断できない時だけです」


話しをしながら暗くなっていく森の奥へと向かうと、音を立てず密かに此方へと向かってくる十匹の魔物を目視で確認する。


「あれはサイレントスネーク・・・ネル先生に触ってはいけないと言われていた素材の一つ・・・コレ僕が貰っていいですか?」


『いいぞ(よ)』


二人から了承を貰ったので、遠慮なくいただく。


「一つ少し変わった個体もいるようですから少しばかり楽しめそうですね」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ステータス


名前:

性別:女

称号:暗殺者 

種族:サイレントスネーク

レベル:70

HP:10000

MP:3000

攻撃力:5000

防御力:1000

素早さ:7000

賢さ:800

器用:6000

幸運:8

通常スキル

威圧3 暗殺術8 毒生成8

エクストラスキル

無音1

ユニークスキル


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



「・・・まさかペットと玩具おもちゃが両方見つかるとは」


「・・・?なにか言ったか?」


「いえ、少し戦闘前におまじないを」


危ない危ない、ついつい裏が出てしまった。


「やっちゃえアスク!」


二人が蛇と俺から距離をとるのを確認すると俺は彼女達サイレントスネークとの戦闘に集中する。


サイレントスネークもこちらの存在に気づき、音を無にして暗闇に身を潜めると、俺の行動をじっくりと観察し、機会を伺っているようだ。


・・・・そして戦いは刹那の速さで決着を終えた。


我慢できなくなったのかまだ子供らしいサイレントスネークが飛び出し、それに便乗するかのようにほかの個体もいっせいに襲い掛かり、お目当て以外を全て殴りつけ、鷲掴みをし、ガラスの大きな瓶で全てを捕獲した後、毒生成であらかじめ作って置いた麻痺毒を瓶の中に流しこむ。麻痺の毒には今回は、イチイを使用した。中々のできだったと言えるだろう。


そしてお目当ての彼女サイレントスネークには特別なケースを用意してあるので、そこにそっと入れる。途中噛まれないように頭を捕まえるのに相当苦労した。


「良い歯をしているなぁ、注射器のようでとっても可愛らしい」


ブシュッと、毒を飛ばしたり腕に絡みついてくるも、毒は頭を押さえているためこちらにはとんでくることはなく、巻き付いた体には氷の魔法で冬眠モードになってもらいゆっくりと引き剥がした。


「アスクーもう終わったのかー?」


離れたところからティアの声がする、ついつい夢中になって少し深いところに入っていたようだ。


「はい。なんとか倒せたみたいです」


とりあえず狩りはこんなもので良いだろうという事になり、帰る途中にティアはオークの群れを、メロエはニードルラットのユニーク個体と言われる、いわばアルビノのような突然変異種を倒し、ギルドへと持ち帰った。




ニードルラットのステータスだけ書いておきます。


ステータス


名前:

性別:女

称号:針クイーン

種族:ニードルラット

レベル:50

攻撃力:7000

防御力:4000

素早さ:5000

賢さ:300

器用さ:100

幸運:50

通常スキル

針術10 

エクストラスキル

針再生5 針飛ばし7 針防御5

ユニークスキル

針命中補正+大


ランクはユニークなので普通はDランクの所、Bランクになっています。


このウサギに普通のD~Cの冒険者が遭遇すると、瞬殺されます。


次回は冒険者ギルドに向かいます。

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