この人たちが親ですか?
サブタイトル通りの内容になりそうです
(9月17日に内容を増量しています)
気が付くと、俺の前に見知らぬ女性がいた。ビックリした俺はじっと彼女を見ていると何か、ぶるりと体が震え、
【通常スキル:鑑定を獲得しました】
突然目の前にカティウスと見たステータス画面同様のホログラムが見えた、どうやらスキルを手に入れたみたいだ。
通常スキルと言うのだから日常生活で手に入るモノなのだろう、それにしても鑑定スキルか・・・俺は一体何を鑑定していたと誤解をされていたのだろう。目の前の女性?赤ん坊のクセに品定めとは言いご身分だな・・・自重しよう。
「בקר טוב」
何言っているんだろうか、この女性は・・・そう思った矢先、ぶるり、また何か覚えたらしい。
【通常スキル:人族語】
一から十まで全部スキルにしなくても良いだろうに。
「アスク様おなかがすいたのですか?」
「あーあー」(そういえばまだ一歳か)
俺は生まれたころからの記憶がなぜかある、転生したのはほんの数十秒前なのにだ。これはきっと前にあったアスクの魂と俺の魂が混ざったからだろう。
女性は一瞬ぎょっとしたように俺を見ている。何かマズイ事でもやっただろうか、女性はもう一度確認するかのように俺に聞いてくる。
「お腹がすいたのですか?」
「あーうー」(慎重に応答しなければ)
そう言うと女性はいそいで部屋から出て行ってしまった
(様ずけされてるあたり俺はかなり裕福なところに生まれたみたいだな・・・周りの環境から見て西洋の貴族のような感じか)
しばらくすると、女性は若い女と男を連れて帰ってきた。一人は聖母のようなおっとりとしたたれ目の女、もう一人はヤのつく自営業さんのようなかなり怖い顔の男。
「さっき言ったことは本当かシンリー?」
「はい、この子は言葉を理解しているようです」
「まあ、この子は天才かもしれないわね」
なるほど、応答そのものが間違えだったか。しかし隣の男の顔面が怖い、これ以上ないというくらい笑顔が般若面のように怖い。とりあえず三人の情報を集めなければ、この場合鑑定スキルが使えるんじゃないか?
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ステータス
名前:クレウス・ワイズバッシュ
性別:男
職業:●●
称号:●●●●● ●●●●●●●●●● ●●●●●●●●●●●●● ●● ●●●●●●●●● ●●●●●●●● 公爵 1児の父
種族:人族
年齢:20歳
レベル●●●
HP:●●●●●
MP:●●●●●
攻撃力:●●●●●
防御力:●●●●●
素早さ:●●●●●
賢さ:●●●●●
器用:●●●●
幸運:●●●
通常スキル
・*************
エクストラスキル
・******
加護:魔王サタンの加護
ステータス
カトレア・ワイズバッシュ
性別:女
職業:●●●
称号:●●●●● ●●●●●●●●● ●●●●●●●●●●● ●●●●●● 公爵夫人 1児の母
種族:人族
年齢:19歳
レベル●●●
HP:●●●●●
MP:●●●●●●
攻撃力:●●●●
防御力:●●●●
素早さ:●●●●●
賢さ:●●●●●
器用:●●●●●
幸運:●●
通常スキル
:******
エクストラスキル
:***
加護:精霊王アクシャスの加護 ニケーの加護
ステータス
名前:シンリー
性別:女
職業:最上級メイド
称号:メイド長 ●●●●●●●●● ●●●●●●●●● ●●●●●●●●● ●●●●●●●●●● 料理王の嫁
種族:人族
年齢:26歳
レベル100
HP:1000
MP:1000
攻撃力:1000
防御力:1000
素早さ:1000
賢さ:1000
器用:1000
幸運:100
通常スキル
・****
エクストラスキル
・****
加護:タナトスの加護 ハーデースの加護
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「アスクの奴俺達のステータスを見てるぞ、赤ん坊のクセに情報収集か?かわいいじゃねえか。コイツは大物になるぞ、俺のカンがそういっている。カトレア、俺はコイツを最強の剣士にしてみせるぞ」
「あらあらクレウスったら、でもこの子は魔法を覚えさせて大魔導士の道を歩んでもらいますから」
二人の会話からこの二人が何となく俺の親だという事を理解した、そしてこいつらが教育馬鹿という事も理解出来た。そしてこいつらのステータスは黒く塗りつぶされていて分からないが、桁から見てもこの世界の平均から外された一部に含まれる事も分かった。こいつらいったい何者なんだ?