2年後のステータス
(早いもんだ。もう俺が生まれて六年か)
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ステータス
名前:アスクレオス・ワイズバッシュ
性別:男
職業:
称号:公爵家長男 天才 多柱の加護者 魔王のお気に入り サマエルの寵愛
隠し称号:探究者 転生者 カティウスの友達
年齢:6歳
種族:人族
レベル80
HP:4800
MP:7000
攻撃力:14800
防御力:14000
素早さ:12000
賢さ:15000
器用:13000
幸運:1500
通常スキル
・薬学12・鑑定8・看破5・剣術7・大剣術7・身体能力強化8・暗殺術6
エクストラスキル
・聖剣サマエル召喚4
・毒薬の才能
ユニークスキル
・毒薬生成6
・限界突破1
加護 カティウスの加護 サタンの加護 ヘルメスの加護 サマエルの加護
ハーデースの注目 アレキサンダーの加護
聖剣サマエル召喚レベル4
レベル1
聖剣サマエルを1割の力で召喚できる
レベル2
聖剣サマエルを2割の力で召喚できる
毒を一種類塗ることによって一定時間その毒の効果を付与することができる
レベル3
聖剣サマエルを3割の力で召喚できる
毒を塗ることによって永続的にその毒の効果を付与する
レベル4
聖剣サマエルを4割の力で召喚できる
毒を二種類塗り、付与することができる
毒薬生成6
レベル1
作った毒薬の品質がレベルによって一段階上がる事がある
毒を薬にもでき薬を毒にもできる
レベル2
毒の量を1割増やす事ができる
毒の色を変える事が出来る
レベル3
毒の量を2割増やす事ができる
毒薬生成使用時稀に毒薬から違う薬が出来る
レベル4
作った毒薬の品質が極稀に二段階上がる
レベル5
毒薬であれば液体か個体のどちらかに変えられる
毒薬自動製造機召喚
レベル6
毒薬や薬の臭いを消すことが出来る
毒薬自動製造機の縮小化
加護:サタンの加護
身体能力に+補正大
魔力に+補正大
スキル成長が平均の2倍早くなる
ヘルメスの加護
素早さに+補正極大
賢さに+補正大
器用に+補正大
サマエルの加護
エクストラスキル聖剣サマエル召喚
全ての攻撃スキルに破壊の属性付与が付く
蛇の召喚獣を召喚
ハーデースの注目
まだ誰も人を殺めていないので、加護を与えるかどうか迷っている。
アレキサンダーの加護
ステータス能力上昇補正+極大
支配領地の繁栄
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この二年間はずっと修行期間みたいなものだった。レベル上げ、ネル先生の元に暇があれば通う勤勉ぶりを見せ、剣も勉強もどちらも自分のノルマは達成した。予定通り順調に進んでいるだろう。この二年で欠片といえども大量の記憶が記憶に流れ込み、俺が二人いるような・・・変な気分になっていた。
学校に入ればもうこれまで通りにはレベル上げをする事や体を鍛えたり毒薬を作ったりなどできないだろうから、こういうことも少なくなるだろうし・・・欲求の発散方法を他に考えないといけないな。
ふと鏡に映る自分の初登校姿を確認する、身長は百六十センチほど伸びて、体つきは肩幅が広くなり見た目は中学生ぐらいには見える、髪はクレウスと同じ緑髪でそれをオールバックにしており研究の際に髪が邪魔にならないようにしている。
「ふむ、中々にこれは良いんじゃないか?」
そんな聞かれた悶えて死にそうな言葉をポージングしながら呟いていると、後ろから不穏な空気が。
「自己陶酔されるのは勝手ですが、一人のつもりで呟きながらポージングは流石にヤバいかと」
「シンリー、いつからそこに居たんだ?」
「ずっとですが」
「ずっとか・・・」
心臓に悪影響を及ぼすメイドがいる事を忘れていた。この公爵領には俺のプライベートというモノは存在しないのだろうか、毒薬づくりの時も時々シンリーが、「こうすればよろしいのでは?」なんてアドバイスなどされる事もある。
お前達は俺からいうのもなんだがもう少し過保護なのか放任するのかはっきりしてほしい、子供が毒薬とか作ってたら普通止めてくれ、アドバイスとかするな。シンリーに限っていえば時々俺の毒を持ち出している事もある、頼むから面倒だけは避けてほしい。まあうちのメイドなら一人で何とか出来てしまうかもしれないが。
「アスク様はその見た目故に学校に入られますとまずちやほやされる部類の人間でしょう、前例を知っているので何となく分かります」
「そ・・・そうなのか」
話ても面白くない奴は顔が良くてもあんまり話の輪に入れないと思うけどなあ・・・。
「しかし貴方の内面を知られてしまうと、学校の変人ランキングに堂々の一位を飾る事が出来ると私が保証します」
「そんな保証は必要ないよ、俺なら何とか出来るさ」
「何も分かっていませんね。くれぐれも常に周囲に目を配らせ、如何に自分が力を保持しているとしてもそれを見せびらかすような事はしないように。あと、ちゃんと抑えるように」
口の減らないメイドである。
「ああ分かってる、俺は自制の効く男だ」
「賢明な判断です、あとちゃんと声をかけられたら無視をせずに声で返す事。アスク様、貴方は邸の使用人には優しいですが他の領からきた者達への態度は恐怖を感じさせるものがあります。身内だけでは無くもっと周りに優しくすればそれだけ人は貴方を注目せざるおえません、貴方の心配している友人作りもまずそこから始めなさい」
「メイドというのは人の対人関係のアドバイスまでしてくれるのか?」
「いいえ、これは私個人としてのアドバイスです」
シンリーは昔同じような事があったのだろうか?・・・いや、そんな分けないか。
「分かった、それにしても迎えの馬車が楽しみだな」
「持ち物は確認なされましたか?メロエが客間でまっていますので一緒に馬車をお待ちください」
「・・・・」
「返事は?」
「なあ、本当に学校に行くのか?」
「今更なんですか、まさか・・・怖気づかれました?」
「そうじゃない、俺は小さな子とあまり遊んだ経験がない。メロエが俺と遊んでくれた唯一の子なんだ。だから学校に行って彼らと上手く接するための会話の技術が今の俺にあるのかどうかという話なんだ」
「会話の技術とか、上手く接するとか、そんなこと考えている時点でまともに会話する気が彼方にはないように感じますが?」
「いや逆だ。真剣に考えているからこそ、こういうボキャブラリと技術の狭間で苦悩するんじゃないか。相手が一体どれくらいの知能を保有しているのかもこちらには情報がまるでない。作戦を立てるような悠長な時間も与えられて・・・」
「良いですか、アスク様。彼方のそういった早熟なところは嫌いではありません。しかし、周りに合わせるということは人間として生きていくなら当然必要な事なのです」
「しかしだな」
「しかしも何もありません。黙って学校に行ってらっしゃい」
「・・・・・」
(まるで話にならない。メロエを見る限りやはり俺の身長は大きいし変に悪目立ちすることから始まるのは目に見えている。それをどう平穏な生活に溶け込ませていくかが重要なんじゃないか。シンリーは考えるなと言ったが、考えなければ目の前の失敗は目に見えている。臨機応変にどこまでやれるか、不安は募るが、やるしかないだろう)
「小学一年生。行って参ります」




