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独学の毒薬で異世界無双  作者: ほふるんるん
主人公幼少期編
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番外編 報酬の内容について

今回はジャバとクレウスの話です。しゃべり方がとても似ていますが、そこは頑張ってみてください。

「アレがお前んとこの息子か、しっかりしてんなー、ホントにお前の息子か?」


俺の息子に決まってるだろ?いや、扉開けたら変なの混ざってたけど。それでも一応俺の息子ってことで変わりはないわけであって、つまりだな・・・全く問題ないわけだ。


今まで通りに俺は愛を注げばそれでいい、何があろうと今のアスクはアスクであり俺の息子な分けだ、息子の証明なんてそんなものでいいだろ。


「失礼な!てかお前息子のステータス見てただろ・・・」


コイツの魔眼は困った事に本当にステータスを見られている事に気付く事が出来ない。つまりコイツの前では情報が垂れ流し状態となる、困ったものだ。


それにコイツは口が軽い、思った事を直ぐに口に出してしまう事がザラにありその事で色々と面倒も起きた。いつか見せようとは思っていたが今息子を合わせるべきでは無かったのかも知れないな。


「それにしてもあの注目の数はおかしいだろ、普通多くて3つだろ?、お前みたいなやつが4柱に目をつけられることなんかはたまにはあるが、既に加護を持っているのにさらに注目をもつってのはどういうことだあ?」


「俺や息子を人外みたいに言ってんじゃねえよ・・・アスクのアレは少し気に入られているだけだ」


「そういや本題を忘れるところだった、俺はクレウスに依頼を受けてもらうために来たんだったぜ」

(しかし親がクレウスのような奴だから坊主は今も平穏に暮らせてるんだろうな・・・1つの加護に6つの注目、しかも全て有名な神ばかりじゃねえか)



「ギルマスの俺に依頼か、で、どんな内容だ?」


ジャバは時々ギルドにではなく俺に直接依頼をしてくる時がある、ギルドの食材系の依頼をよく依頼してくれるジャバは冒険者にとって、というかギルドにとって大切な存在だと言っていい。


依頼主の中には依頼だけこなして報酬は支払わないという輩もいる、そんな相手の所へ取り立てに行くのもギルドの仕事であったりするわけだ。


まだ冒険者になって日の浅いひよっこたちにはそういった相手はかわいそうだから、安定した報酬を与える事の出来るジャバはギルドにとって欠かせない存在になってくる。つまり俺はコイツの依頼を断る事は出来ない。


「食料の確保をお願いしたいんだ、ランクはZ級の化け物、味覚の独裁者クローネ・シュバインだぜ!」


あの超巨大イノシシか、アレとまた戦わないといけない破目になるとはな。


「俺一人じゃアイツは無理だなぁ、サタンに連絡を取っていいか?」


前に倒した時もサタンと一緒だったのを覚えている、アイツの魔力は底なしという事をあの時改めて思い知らされた・・・


「俺もお前だけじゃできるなんて思ってねえよ・・・報酬はちゃんと用意しているから心配すんな、金だけは世界で一番余っているからな」


「お前は昔から金が入っても使わなかったよな」


どれくらい使わないかと言うと前にマズイ飯屋に行った時など水を飲んだだけで帰って来てしまった事もある、自分に利益が無いと思った瞬間に席を立ってしまう、そんな奴だ。だからかもしれないがジャバの周りにはいつもは言い過ぎだが金の臭いというモノが常に密集しているような気がする。


「こういう時のために金って物はあるんだ」


「期間はどれぐらいだ?」


「次の娘の誕生日までに頼む」


「お前まさか・・・」


コイツをどこか守銭奴のように思っていたが娘が生まれて何か変わった様だ。子供ってのは何所で親に影響を与えるか分からないものだな。


「ああ、一番おいしい食べ物が食べたいって言われちまってな、これで娘のお願いを断ったら料理王の名が廃るってもんよ」


「俺も息子には甘いと思うが、お前もたいがいだな・・・」


どこに娘の一言で世界一のモノを用意する馬鹿がいる、いやそこにいま座っているのだが。


「うるせえ、それで、できそうかぁ?」


「問題ないぜ、世界で超越者と言われる俺らがタッグを組むんだ、負ける奴なんているかよ」


実際問題現時点での魔物でこの二人で挑んで負けた事は一度もない、唯一サタンと俺とでタッグで組んで倒せないと言ったら兄貴ぐらいだ。


「これが慢心じゃねえのが怖えな、報酬は何がいい?」


「そうだな、じゃあメロエをアスクの嫁にもらおうかな」


勿論冗談だ。


「死にたいなら俺も手を貸してやるぜ、おもてに出ろや」


しかし冗談にならない時もある、冗談は鮮度が命だな。


「冗談だ、今後のギルドにもっと貢献するというのと、王貨が・・・まぁ5枚ってところか」


「お前、友人だとしてもこれはれっきとした依頼だ、王貨100枚は払うぞ。」


何をコイツは言っているのだろうか、市場価格というモノがないZ級だからと言ってそこまで出す馬鹿がどこにいる、たかが食材だろうに。


まぁしかしコイツにしてみればされど食材と言ったところなのだろうか、娘に今一番自分のしてやれる最高のプレゼントを、か・・・本当に昔のような命よりも金を優先するお前は何所へ行ったのやら。


「そうか、悪いなそんなもらっちまって」


王貨なんて口するだけでも俺は辛い、王貨っていやあ国家予算の計算でしか使わないだろ、普通・・・


「心配すんな、俺にとって痛くも痒くもねぇ」


「お前それ他の奴が聞いたら娘が誘拐されるかもしれねぇからマジで気を付けろよ」


「それを言っている友人が傍にいるなら俺は大丈夫だ。ガハハハハ」


「やれやれ・・・じゃあ俺は家族にこの事を伝えて準備に移る、お前は誘拐されないようにちゃんと娘の面倒を見てろよ」


「クレウス、お前も少しは構ってやれよ?しっかりしてるからって放置していいわけじゃない、むしろそういう奴ほど手がかかったりするものらしいからな」


「お互い大変だな」


「だな・・・ガハハハハハ」


こうして報酬1兆円という、規格外の依頼が幕を開けた・・・




次回、クレウスは4歳の息子を妻とメイドに任せて旅にでます、一体何を考えているのやら。・・・

そ・し・て!

やっと主人公の異世界初の毒作りを始めます。

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