番外編 今頃彼はどうしているだろう
本編が書きたくない分けじゃないんだ。ただ自分にとって番外編の方が書きたいなぁ~とか思っただけで・・・・と言うわけで今回はお話しに出てこないティアの話。
ティア・ゼパル編
「王子!次の獣人族との会談の日程がきまりましたぜ」
「王子では無いと何度言ったらお前は分かるんだシロヘラ、私は国王なのだ、次間違えたら減俸だからな?それにしても獣人族か・・・どこの国のだ?」
駄目もとで使者を送っていたがまさか獣人族と話す機会が得られようとは・・・俺の国がまだまだ捨てた物ではないのかそれともあちらが物好きなのか。
「へい、最近噂の発展途上国である猫の獣人が住む、キットシーアという国です」
「キットシーア・・・確かアスクが行っていた所であったな。面倒ごとにならなければいいが・・・」
「それがあちら側は何やらかなり焦っていたようなような感じで。会談も明後日はしたいといっとりますが・・・どないしますか?」
・・・あのマッドサイエンティストめ、遂に国レベルで面倒を起こすようになったか。全くアイツは興味の尽きない男だな。クックックックックック・・・
「シロヘラ、準備を始めておけ。相手の要件は何となく把握した」
「かしこまりだぜ王様!、あ、それと例のアレついに出来たんです」
「なに!?遂にアレが完成したか」
「はい、魔工房と素材となるアイテムの生産ライン、そして国や国外から探求心溢れた人材を集め作られた巨大総合研究所カーミラ、4年の歳月をかけて国を挙げてようやく・・・・すいやせん、涙が・・・」
「その気持ち、よくわかるぞ。俺達はよく頑張った、父上も空で喜んでいるだろう」
カーミラにはこれから俺の国が他国からリードするために頑張ってもらう、ここから魔法と最近概念が出来始めた科学という新しい存在の発展をさせていくのだ。まずは手始めに・・・
「初めに少し試運転で試してみたい事があるのだが頼めるかシロヘラ・・・・ごにょごにょごにょ」
「ふむふむ、分かりやした。それなら王様もこちらへと足を運んでもらった方がよろしいかと」
「分かっている、俺が行かなければ始まらないからな」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
~次の日~
「っふ・・・・ふふふふふ・・・・ふぁーっはっはっはっはっは!!!遂に完成させたぞ!!!!」
研究所内は歓喜の声に溢れ、俺と共に出来た物を見て研究者達(同士たち)は高揚する。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
■魔剣ダーインスレイヴ 弐式 ワンランクUpにより 〔古代級〕
効果:切った部分の自己修復力消滅 :出血量+大:切断強化 :四肢の切断強化 :対魔物 :対動物 :持ち主固定 :武器装備時呪文詠唱破棄 :吸血蝙蝠召喚:データ回収
説明:ダーインスレイブに異界の魔剣アンプタが合体した武器。武器のみで複数の効果を持ち、データによって参式の強化フェイズに移行する事が可能な、人口的に作られた成長する新世代武器。
素材:魔剣ダーインスレイヴ 魔剣アンプタ 眷属の魔法陣 その他細かい部品
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「同志達諸君、この武器は今の我々と同じだ。出来立てほやほやの新品、赤子のように未発達でまだまだ可能性という好奇心溢れる愛しい未知を相手にする。金と人材なら俺がくれてやる。お前達のその貪欲な知識欲と探求心が俺の国を強くする!、分かったか!知識欲と探求心が国を強くするのだ!分かった者から研究にとりかかれ!」
『うぉおぉおおおおおおおおおおおおおおおお』
「や、やってやるぞおおおぉおおおおおお」
「国王様ばんざーーーーーい!!!!」
「我が国に繁栄あれー!!!」
「・・・・こりゃ収拾つきやせんぜ、王様」
王国の地下に作らせた巨大総合研究所カーミラ、アスクには大きな秘密が出来てしまったな。
何か書いている途中に熱が入ってものすごい考えて武器の設定とか考えてしまった。ちなみにカーミラというのは怪奇小説の題名をお借りしたものです。




