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独学の毒薬で異世界無双  作者: ほふるんるん
獣人国編 
127/185

夜の雑談回 

そんなにお話しには関係のないお話しです。


それと今現在の四人の年齢をアバウトに公表


アスクレオス・ワイズバッシュ(騰蛇 陽葉) 42歳


メロエ 8歳


竜海 (姓不明 竜海) 夏休み中に誕生日を迎え現在20歳


竜王(姓不明 名不明) 年齢不明 ただものすごーく長く生きている。現在はパートナー募集中で、大体人間でいう所の20代後半。


これ見ると実はこの四人、家族レベルで歳が離れているんです・・・・

俺は楽な恰好に鎧を変化させると、四つ並べられたシングルベットのうち、一番扉から離れた窓側を陣取ると、隣のベットでノートパソコンをカタカタと叩いている竜海が目に入る。


基本的に美青年のカテゴリに入る竜海は、普段人型の時は俺の余り好かない米軍のフライトジャケットを着ているが、現在黒のスウェットになぜかスクエア型の眼鏡という異世界人独特の恰好をしている。おかしくは無いがちょっと周りとは違和感がある。


「またゲームをしているのか?」


「僕の父さんと同じことを言わないで下さいよー・・・・折角の異世界に来たんですから時間の許す限りの怠惰な生活を・・・」


この怠け者は俺の見る限り暇が出来るたびに亜空間からパソコンを取り出してゲームをしており、仕事でしか使った事の無かった俺は、一度竜海がパソコンでしているというゲームとやらに興味を覚えた。


「そんなに楽しいのか?」


「楽しい・・・っていうか・・・二人目の自分っていうか・・・第二の人生っていうか・・・う~ん、どういったらいいんでしょうね」


「そんなにその作業が楽しいようにはみえないが」


「アスクさん、ボスキャラ周回はレベル上げの基本ですよ。これをする事によってなんとゲーム通貨とアイテムが一回で大量入手できるんです!」


そういえば竜海の所で少しゲームはやったが、まだレベルが上がるようなゲームはしたことが無かったな。車でレースをするゲームや、ゾンビの沢山いる邸から銃器で抜け出すといったゲームならやった事があるんだが。最近竜海のとうにも遊びに行く機会が無かったから今度行ってやらせてもらおう。


「そうなのか・・・ところでお前のかけているのは伊達眼鏡か?」


「コレですか?フフフフフ、コレ実は最近手に入れたんですよ。リョウさんから給料替わりに送られてきたんです。百聞は一見に如かずですよアスクさん、一度かけてみてください」


眼鏡をかけてパソコンの画面を見ると、そこには浮き出るようにして見える画面があった!


「竜海、コレ凄いな」


「ヤバいでしょ?僕達とは違う異世界から取り寄せた平面を立体的に見る事が出来る眼鏡です。勿論平面から立体にみるには多少の情報は必要ですが」


「研究がはかどる事間違いなしだな!!!」


「もっと何かあるでしょうが!!!、更にこの眼鏡にはブルーライト加工と言って画面の光から目を保護する能力も備わっているんです!!!」


「そうなのかー」


画面の光で目がやられるって・・・どんだけ長時間見てるつもりだ。


「露骨に反応違いますね!?この素晴らしい効果に気づけないなんて残念だなぁ~」


二人で話していると、ネグリジェを着たメロエがこちらへとやってきた。ベットの順番は窓側が俺のベッド、隣が竜海でその隣がメロエになっており、残念ながら竜王は俺から最も離れたドア付近のベッドで結界を張って眠っている。しかもよりによって結界の色がどす黒く、内側の状況すらもまともに把握が出来なくなっている。


「二人でなんのおもちゃで遊んでいるのかしら」


「あ、メロエちゃんもかけてみるかい?」


「竜海君、やっぱり私ってまだ子供なのかなぁ?」


「どうしたんですか?そういう事を聞くのは僕よりもアスクさんの方が良いので・・・グハッ」


つい偶然俺の腰の回転の加わった拳が竜海の顔面に吸い込まれていった。


「危ない危ない、俺のパンチが後数センチずれていたら危うく眼鏡が割れる所だった。眼鏡は大事にせんとな、眼鏡は。所でメロエはまたどうしてそんな事を聞くんだ?」


「だってアスクは、〈さん〉って呼んいるのに私には〈ちゃん〉づけだったから。しかも私の事を可愛い子供ぐらいにしか見てないような気がして・・・そこんところ竜海君はどう思っているのかしら」


俺と同い年のメロエからしてみれば当然そうだと思えるだろう。


「なるほど・・・・ふむふむ・・・・・う~む・・・・うん。どうしましょうかアスクさん」


そんだけ考えた癖に答えが出て無いのか!?


「別にメロエの気にしすぎなんじゃないか?竜海もそんなつもりは・・・」


汗を流しながら、目は完全に泳いでいる竜海を見ると残念ながらそうらしい。


「はぁ・・・とりあえず竜海はどう思ってるんだ?」


「可愛い妹が出来たようなそんな感じで・・・」


「別に私はあなたの妹になったつもりは無いんだけど」


「すいません、僕の妹もそんな感じで」

(とっても僕に生意気な感じで全く可愛げが無かったんです~)


「そうだったの・・・じゃあアスクはどうなるの?」


「え~とですね~~~~うーーーーーーーーん」


「俺に聞くなよ?」


「助けて下さいよぉ」


「お休み~」


「ねえ、竜海君?」


「えーとですねーうーんとえーと、・・・・アスクさんは実は・・・ゴハッ」


腰の回転に腕のひねりが加わった俺の拳が竜海の顎を貫く。


「メロエ、俺と竜海が初めてであった時に竜海が俺の事を年上だと勘違いしていただけなんだ。今では誤解は解けたが喋り方はあのまま残ってるってだけだ」


「そうだったの、あ、竜海君布団かけずに寝てるじゃない・・・それとアスクも服を着て寝た方が良いわよ」


「おう。お休み」


「おやすみなさい」


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