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独学の毒薬で異世界無双  作者: ほふるんるん
獣人国編 
106/185

魔族地域 獣人国編(犬)その1 仕事の始まり

二千文字書いて保存しようとしたら全部消えてもう一度書き直す羽目になりました。

あれから、適当な準備を済ませると夜は邸で食事を取り直ぐに眠りについた。勿論俺の部屋で三人とも寝るというおかしな状態での睡眠になるわけで・・・・当然のことながら俺は眠れるワケがなかった。


好きな相手であり、隙を見せると殺される相手が横でいびきをかきながら寝ているのだ。正直少し寝不足だと思う、八時間寝ても五時間しか眠れていないような気分だ。


それから王城へと足を運び、偶然にも王様への謁見の時間を貰えるというので、パパッと許可を貰い玉座の間の中に入った。


「久しぶりだね~アスク君・・・やっぱりクレウスの奴はアスク君を代理で出してきたか」


カインはケラケラと子供のように笑い、涙をふいている。どうやら国王カインには父親クレウスが俺を代理としてたててくる事を察していたようだ。暫く笑い、童顔の王様は涙を拭きとると鋭い王の顔へと戻り、先ほどまでのあの笑い声が嘘のように静まり還った。


「今日は明日の仕事の件についてのお話で参りました」


「何か私に要望があるようだな」


「今日戦地へ行ってまいります」


「さようか」


「はい」


「・・・・・ふむ、・・・・・・・・・・え?、マジで?」


王様らしからぬ言葉遣いから、少しの動揺が見られる。王の威厳は既に消息を絶った後だ。


「此方には竜と龍がおります、彼らの力は小国の軍隊よりも大きい。今なら彼らも手を貸してくれると言うので早く戦いを終らせる事が可能です。合理的に考えた結果、手短に終わらせた方が後々苦労しないかと」


「勝手に決めた事は駄目だけど、竜達が力を貸してくれるなら確かに楽だ。今のこの国の発展を考えると余り国内への干渉は避けたい・・・。同盟とかあんな都合の良いものはどうでも良いとして、あっちの国にはレジームもいるし・・・・・・う~~~~~~ん」


「出発自体に問題はありませんよね?」


「問題ないよ、戦争がまだどちらに転ぶか分からない状況なら僕達の待遇もそれなりに良いだろうし。何より君は知らないだろうけど、相手国に一人とても強い軍人がいる。ソイツに射殺される事だけは勘弁してほしい、クレウスがソレを言い訳にしてマグ・レイの侵略に出かけるからね、ははははは」


射殺す・・・・という事は弓やボウガンの類を使う敵なのだろう。軍人という事は、範囲魔法の代わりに弓矢を増やして敵陣に降らせるタイプか?いや、その程度では致命傷にはならない。


となると考えられる事はスナイパーのように超遠距離からの弓を使っての狙撃か、森などの地形に応じてカモフラージュをしてからのボウガンでの戦闘か。


「・・・・・ちなみにソイツは世界で七十番目に強い」


「七十番・・・・分かりました。気をつけて行って来ます」


「検討を祈る、仕事の詳細については城門のまで紙を渡すから受け取ってくれ」


クレウスよりも六十八位低い男か。・・・・まだ父の背中の影も踏めていない俺がそんな相手にどうやって勝つか。


そんな事を考えながら城門を出ると竜王が自慢気に「ちなみに妾は三十位じゃ」と言ってきた。


「なら七十番目も大した事無いな・・・」


取りあえず一桁までは毒薬が通用するとみて良いだろう。確かに全員が全員状態異常無効などというユニークスキルを持っていることがまずありえなかった。


「それはどういうことかのぉアスク、妾も貴様のような異様なポーションを使うものでなければ捻りつぶす事も容易なんじゃぞ?大体竜族にポーションを投げつける奴など聞いた事も・・・・」


「アスクさん、一応僕も戦力になる事を忘れないで下さいよ?」


「竜海は最終兵器だ、と言うよりも人型を殺す事はまだしたことが無いだろう?初めは気分が悪くなるかも知れないが、そこら辺は意識して慣れようとするな・・・どうせ時間がたてば慣れる。それに、酒がお前確か飲める年齢になっていたな。なら酒を持って行っておけ」


「足だけ攻撃して離脱するのとか駄目かな・・・」


「相手の事を思うなら殺せ、そうでないならそれ相応の責任をお前がとれ」


「・・・・・・・・・・・・・・分かりました」


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