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独学の毒薬で異世界無双  作者: ほふるんるん
獣人国編 
102/185

魔族地域 獣人編に入るまでその2 うざいアスクと竜王登場

タイトル通り主人公がうざくなりました。

「竜王さんですか・・・速く来てください。出ないと僕が捕まってしまいます、はい、今すぐにです。HELPです」


竜王・・・・俺の知る奴以外にもいたりするのだろうか、以外にもそれぞれの地域で一体ずついたりしてな。そうなれば自分の支配地域をほったらかしてまで来る奴なんてどこかのマヌケか、たつみの奴に弱みを握られている可哀想な奴の二択か。どちらにせよ残念なやつか・・・・


「お前の呼んだ奴は後どれくらいでつくんだ?俺は待つことが嫌いなんだ」


「そんなの初めて聞きましたよ!?勝手な設定を作らないでください、もう少しで到着するはずですから!!!」


お、遠くに何やら懐かしい影が見える・・・・・・・竜王だ。全く変わりもせず、美しい鱗に愛らしい瞳、人間の俺が惚れた究極の美ともいえるソレが今此方に向かってきている。


「何じゃ竜海、せっかくのダブル役満を捨てて来たというのに・・・・そんな危険な状態には見えんぞ?」


「見えないんですか、隣の人ですよ!」


竜王が初めて俺の前で人型に変わり竜海と話している。


(人間の形になってもやはり美人・・・・・そろそろ危険だ、このまま直視し続ければ鼻血所か全身の毛穴から興奮して血が噴き出てしまう)


「隣の人とな・・・・何じゃ冒険者か?まさか冒険者に負けるようだから助けを・・・・・・・・・・」


「アレ?竜王さん良く彼の話題をしているじゃないですか。てっきり知り合いなのかと思ってたけど違うんですか?」


「いや、妾はそちらにいる冒険者とは顔も会わせたことがないはずじゃ。いやそれにしても妾はその冒険者をとても気に入った。竜海よ、妾にその冒険者を婿にするため連れて帰るがよいかの?」


「え、でも前にあんたこの人絶対殺すって・・・」


「ん?ここまで整った素晴らしい男はそうはいまい、竜海の塔にも来るぐらいじゃ。腕前は申し分ないはずじゃ」


「ははははは、流石俺の愛する女だぁ。俺をそこまで・・・・・」


話を終える前に尻尾だけ竜化した状態で塔の壁に吹き飛ばされた。先ほどまで俺に向けられていたうっとりとした目は、憎悪を物語る充血した敵意むき出しの眼となり、ゆっくりと彼女の口から重低音で話しかけられた。


一生竜王に追われても良いと思うほど、今の彼女は純粋な殺意を兼ね備えた竜の王だった・・・・。


「すまない、反射的に生理的に無理な奴と同じような声で聞えた気がしてな。しかし誤解という事もある、冒険者よ・・・・其方の名前は何と言う?」


あぁ・・・・天使のような声だ。竜海のようなオタドラが住むのではなく気品溢れるこの慈愛とはかけ離れた声で問う彼女のような存在がこの塔には相応しい・・・。


「久しぶりだな、四年ぶりの再会をこころよ・・・・・・ぢ・・・」


まただ、また話終わる前に顔面に石がめり込んだ。めり込んだ石を外すと同時に竜王に粗末な顔は見せられないので回復魔法をかける、何よりあのままでは会話もしにくいしな。


「竜王はツンデレなんだよ・・・・な・・・・」


良し、今度は最後まで言ったぞ。へへっ、右足と右腕が炭化ぐらいで済んで良かった。


「半身が・・・・・炭化して・・・・ウッ」


「今なら妾の幻覚としてここに来た時からの記憶を消そう。今一度問おう無駄に高身長で彫りの深すぎる気持ちの悪いゴミ屑ナメクジ顔面、名を言うてみ?」


「誰かぁー、誰かーいるなら竜王に謝った方が良いぞぉー」


「貴様に行っておるのだ馬鹿者!!!」


「俺が馬鹿なら世界中の神や魔族、獣人、エルフ、人間、そして竜族やらの言葉を話す魔物その他まだ見ぬ亜人達全てが鳩以下の知能と言っているようなモノだぞ・・・どれだけ自分が偉いと勘違いしている」


「ものっすげえブーメランが帰ってくるぞぉー!皆気をつけろーーキャァーーーーー」


「・・・・以前の決着を、此処でつける。竜海は下がっておれ、コイツとの闘いはもう少し後だと思っておったが、まあ遅かれ早かれ結果は同じ。正々堂々とはもう言わぬ、ただ自然の掟に従い貴様を葬るのみよ」


「式場はまだ決まっていないのだが・・・・」


「死ね」


「話の通じない竜王もす・・・・」


コイツは俺に最後まで言わせない気はないらしい。人間の状態で口から炎を吐出し皮膚を焼き焦がそうとする、人間の状態で火を噴いたら喉やらを痛めないのだろうか。


「話を・・・・・聞いて欲しい・・・・」


鎧が真っ黒焦げになってもブレスを止めないあたり容赦ないな。鎧が無かったら今頃魔法でガードして竜王に調子に乗らせる所だった。完全にここは戦意喪失をさせなければ。


「話を聞け!!!」


「魔法も何もかけておらぬ体でわしの毒炎の息が通じぬだと・・・!?」


ソレは鎧が炎をかき消しているからな。大体十億という大金にものを言わせて買った初めての買い物だ、これぐらいの役に立って貰わなければ困る。


「はぁ・・・あのなぁ。まだ俺はお前を迎えに行ってもいないんだからそこまで焦る事は無いだろ?そのお前の言う大会と言うのは翌年に開催されると父さんから聞いた。俺もそれに参加するために鍛えているし、お前にもまだ一年時間がある。こんな中途半端な状態でお互い戦ったって何もならないだろ!?」


「妾の高温のガスと熱と毒性を持った妾の必殺のブレスが・・・何故じゃ・・・なぜアイツは無傷なのじゃ」


竜王が、次のブレスを用意し始める。今度は竜の姿となりブレスも本気で打つ気だ。


「待ってくれ、まだ俺は正々堂々お前に勝つ事が出来ない!だが一年欲しい、最高の状態で俺を倒さないと、お前の竜の誇りも取り戻せないだろ?」


「竜の誇りは貴様に奪われた・・・・だが、もう何も奪われん!」


「ちょっ・・・・待て、おい。俺もそれは魔法無しではガードが!」


「影になるがいい!」


「二人ともそこまでですね。というか今回はそんな痴話げんかをさせる為に来てもらったワケじゃないんですよ、竜王さん」


「今竜海お前なんて言った?妾とアイツが何をしていたと?次言うてみろ、貴様がいかに我ら竜族と友好関係を持つ龍族の神だとしても、焼き殺すぞ」


「よく言ったぞ竜海――――ぎゃー!!焼き殺される~!」


「あんた結構余裕だなぁ・・・もう好きにやって下さいよ・・・ったく・・・・」

竜王が好きだというアスクの表現方法がどうにも間違っている気がする・・・

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