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ダイエットキングダム

 しょうもないアホ話です(笑)。

 藺相如は、困った。廉頗将軍と刎頸の交わりを結んで以来、廉将軍と一緒に飲み食いする機会が増えたせいで、腹周りが微妙に豊かになってきたのだ。

 何しろ廉頗は大の大食漢で、一升飯を平らげる事など朝飯前。見ているだけで腹一杯だ。

「何とかこのプヨプヨの腹を引き締めないと…」

 相如は悩んだ。

「そうだ! あの人がいるじゃないか?」


 最近、燕から亡命してきた楽毅将軍の存在を思い出した。同じ男の目から見ても男前、スラッとした長身で整った体型で、なかなかのオシャレでもある。ひょっとして、燕の新しい王は楽毅の伊達男ぶりに嫉妬して、彼を無実の罪で粛清しようと企んだのではないだろうか?

「腰です。藺殿、お腰をお使いくださいませ」

「腰…ですか?」

 彼が言うには、春秋時代の衛の国には「便秘に効く踊り」が伝わっていたという。そして、それは体を引き締める効果も絶大だったそうだ。

 廉頗と藺相如は楽毅から問題の踊りを教わり、そしてそれは趙軍の兵士たちの訓練にも採用された。


「1、2、3、4」

「1、2、3、4」

「1、2、3、4」

「1、2、3、4」


 後に秦と趙との壮絶な戦いが起こったが、秦軍の者たちは趙軍の兵士たちを見て、こう言った。

「星のフラメンコ」ならぬ「腰を振る連合」と。


(注・このショートショートのオチは今はなき「ボキャブラ天国」にあったネタを使いました。なお、当記事はあくまでもフィクションであり、史実並びに漫画『キングダム』とは一切関係ありません)

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