狩人の話
狐の話の続きです。
オレは狩人だ。熊、狐、兎…とにかく沢山狩ってきた。
オレは狩った獲物を身に着けるのが好きで、つい先日狩った狐を、ペンダントにしてみた。
狐の歯を一本ずつ、狐の毛で編んだ紐に通していく。
我ながらカッチョイイ物を作ってしまった。
ワクワクしながら首にかける。
あ゛!いきなり肩が重く…!。
まあ気のせいだな!
そういえば最近は熊を狩ってなかったな。
よし明日はふかふかの熊のベッドをつくるか!
そうと決まれば早く寝て朝から熊探しだ!!
おはよう!!朝日が眩しいぜ!
首のペンダントは小さかったのか、ちょっと息苦しかった。
まあ、帰って来たら直せばいいよな!
山小屋を出て前々から仕掛けていた罠を見に行く。
足跡があった!まだ近くにいるな!
辺りを見回したらデケーのがいた!
いったん離れて藪に身を隠し、オレの愛銃を構える。
右目を狙い……撃つ!
熊の目玉が破裂しドロドロと赤い液体を垂れ流している。
山の方へ逃げようとする熊の今度はそのデケー尻を狙って……撃つ!
ハッ!的中!
熊は坂をゴロゴロと転がって来た。
念の為、近づいて両目に2~3発。撃ち込んでおく。
よし死んでるな!
熊を担いで帰ろうとした時、遠くの方から狐の鳴き声が聞こえた…。
なんか、首が締め付けられるように痛いような?
ああ!そうだ。ペンダントが小さかったんだった。
決めた!明日は狐狩りだ!