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ハーフエルフ・アドベンチャー  作者: SHIN
第二部 勇者の少女
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第七章 第一話 神魔斬刀《レイスト・ブレード》

エミリアは、魔方陣を展開した。

五紡星の陣である。

五精霊無明陣ヘキサ・クルスト!」

五つの光が、一つとなって、エルドに襲い掛かった。

「これは、無属性魔法・・・!」

次の瞬間から、魔法の打ち合いとなった。

「今のうちッ!」

フェアリーが、エミアの側に飛んできた。

「始めまして。ボク、フェアル。母上様の弟子兼助手です。早速ですが・・・」

フェアルは、ポケットの中から、ビンを取り出した。

「これをどうぞ。エリキシルには劣りますが、超強力な魔法一回分の回復には足りると思います。」

「ど・・・どうやって出した・・・?こんな大きなもの・・・」

「師匠が発明された、『空間圧縮袋』です。」

「うちの家系って、意味なく便利なものばかり・・・」

気を取り直して、受け取る。

「ありがとう・・・フフ・・・そういうことか・・・」

エミアは、剣を抜き、印を結ぶ。

「これって・・・」

ヘイゼルが声をあげた。

「エミアの研究中の・・・!」

われが識る全ての神々よ・・・この世界ほしの守護者となりし我が血脈に連なる英雄たちよ!その全ての力もて人に仇なすものどもに裁きの刃を・・・」

そのころ、エミリアとの打ち合いが原因で、エルドの魔力にも底が見え初めていた。

「余裕をかましていたあなたも、そろそろ限界ね。」

「何ッ!?」

気づいた時には、手遅れである。

鎧をまとっているとは思えぬスピードで、エミアが、呪文を詠唱しつつ突進してきたからである。

「・・・今ここに!神魔斬刀レイスト・ブレード!」

エミアの剣が、光をまとった。

銀色の光だ。

光の刃というべきか。

刃渡り六メートル、幅二メートルか・・・

「くらえッ!」

そのまま、袈裟懸けにする!

「ぐッ!うおおおおおおッ!」

この日・・・魔王の一人が消滅した。

この時より世界は再び、結束し、前時代の過ちがこの時代に起こりつつあることを自覚する・・・

神魔斬刀レイスト・ブレードの元ネタは、スレ○ヤーズのラグナブレードです。

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