表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ハーフエルフ・アドベンチャー  作者: SHIN
第二部 勇者の少女
94/128

第六章 第四話 母参上!

エミアたちは、戦列に加わった。

炎の魔法、光の魔法が物を言う。

「しかし・・・数が多いわ!」

閃光剣ライトニング・ブレードでゾンビを斬りつつ、ティアが言う。

「闇よりもなお暗き者、夜よりもなお深き者、偉大なりし調停の破壊神!我、汝に願う!我と汝の前に立ち塞がりし全ての愚かなる者に重圧を与えよ!暗黒大重圧ヘヴィ・グラビトン!」

ディナの暗黒魔法が炸裂した。

無数のスケルトンや、ゴーレムを次々と粉々に押しつぶしていく。

「ふふふ・・・やりますね・・・さすが、三代目レイストと三代目ヴェイスト、そして、王国の姫・・・」

「妖魔王エルド!」

「いかにも・・・」

軍勢の後ろから、中性的なローブ姿の男が進み出た。

「ビューストがお世話になりました。しかし、勇者様も聖魔剣士様も、姫様も邪魔なのですよ。後ろで指揮を執っておられる大魔導師様も、もう御年のようだ・・・」

「ふざけるなッ!」

ティアが、フレアウォールを放つ。

が、同じものをエルドは、放つ。

「絶対魔法防御!」

ティアの前に、一人の黄金騎士ゴールドナイトの少年が、盾を構えて立っていた。

「ウィル!」

「姫様!ご無事ですか!姫様の護衛の任は本来エミア様ですが、この状況では、そうも言っていられません!」

いつの間にか、エルドが放った魔法は消失している。

「ほう・・・忠臣ですね・・・ならばこれはどうでしょう・・・」

エルドが、右手を振り下ろす。

『黒い光』が、無数の流星のように王都を襲ったが、寸前で光の幕で遮られる。

「うまくいった・・・開発中の『攻撃魔法』の応用・・・」

エミアだった。

「さすが、勇者様です。でも、長時間耐えられますか?見たところ、相当の魔法力を消耗するようですが・・・」

「くッ!」

「しかし、一つの街を丸々対魔法防御で覆ってしまう術です。いつまで持つか・・・」

言う間に、どんどんと魔法力は削られていく。

だが、しかし・・・

突如、結界の外で大爆発が起こった。

爆風がおさまった空を、エミアが見上げると、そこには眼鏡をかけた百二十歳《人間年齢では十二歳》程の魔導師姿のエルフの女性がいた。

女性の髪の中から、体長5センチほどのフェアリーがひょっこりと顔を出す。

「さあ!もう安心だよ!大魔導師エリティア様の直弟子大魔導師エミリア・ティアムル様がご帰還されたから!」

ついに、母参上です!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ