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第二章 第四話 謎の少女
実は、彼女・・・とんでもない存在だったりします!
人里離れた森に、炎の球が降り立った。
しかし、森は炎上しなかった。
炎は鳳凰の姿をとると、少女へ姿を変えた。
「隠密行動には、これがいいんだよね。まったく・・・勇者の一族が暴走するなんて・・・シェスも無茶を言ってくれるよ。」
その姿は、オーバーオールにランニングシャツ。
年の頃十をいくかどうか。
髪は腰まで伸び、燃えるような赤毛。
背には、身の丈を越えるようなバスタードソード。
「こんなモンかな・・・」
少女は、歩き始めた。
「宗家のお嬢様に会ってみますか・・・」