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第二章
暗い玉座の間・・・そこに騎士服(騎士が正装として着る装束)をまとった金髪の男が座っていた。
その傍らには、ローブをまとった女魔導師や斧を担い闘士、メイスを手にした神官がいる。
「手に入れたわ・・・レイストの剣。」
「ご苦労だったサイスト。」
やがて、玉座の間からは全て人は去った。
そこには、騎士服の男と女魔導師が残るのみ・・・
「もうすぐだ・・・もうすぐで、二代目レイストが封印したデラルを越える大魔王ダイアレートの封印が解ける・・・我が目的も近くに達成する・・・そうだろ?ファレスト・・・」
「はい。ウォルスト様・・・」
ウォルストと呼ばれた男は、見た目が二十代なのに、まとった雰囲気は老人のそれだった・・・