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第一章
イメージとしては、シャツとパンツだけで寝相の悪い女の子です。(笑)
夢を見る・・・
世界を駆け巡り、悪者を懲らしめ、魔王を倒す!
そして、勇者と称えられる!
「う・・・ん・・・・・・」
私は、目を覚ました・・・
ふと窓の外を見る・・・
雲間から朝日が降り注ぐ・・・
確か、私は、こんな朝に産まれたと聞いた・・・
そして、お婆様にエルフ語で『闇に差す光の木漏れ日』を意味する名前を頂いた・・・
『レイスト・エミア・ティアムル』と・・・
でも、この時代勇者なんか必要なんだろうか・・・
でも何もなくてもいい。
今、私には最愛の許婚と主君がいるからそれでいい。
その平和ボケな認識は、程なく破られる・・・