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第二部 イントロダクション
とうとう子孫の話です。第一部と違い濃い話になります。
「お前たちに、これらを託そう。」
ティアムル邸の応接室。
ここに、レイスト・ティアムルは五人の子を集めた。
剣・槍・斧・メイス・弓・・・
全て、オリハルコン製である。
「お前たちは、私の後を継ぐ者である以上に世界を守る重責をもっているのだ。ゆえ、兄弟が過ちを犯したりしたのならば、止めなさい。」
「「はい!父上!」」
上から、長女・長男・次女・次男・三男・・・全て、母親譲りの狼の耳と尻尾を持っている。だが、髪の色は父親譲りの金色である。
そうして、家督を継いだ長女以外は、世界中に散っていった。