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ハーフエルフ・アドベンチャー  作者: SHIN
第一部 騎士の少年
56/128

決戦!光に還る・・・

「うおおおおおおおおおおっ!」

レイストが剣をデラルに突き立てた。

しかし、彼は剣を抜こうとしない。

-な・・・何をする!-

「知れたこと!お前を内部から『破壊』する!」

そのままレイストは、デラルの内部に突入する。



『ここは・・・』

闇・・・

暗闇・・・

寒い・・・

苦しい・・・

憎い・・・

ありとあらゆる憎悪が、レイストに流れ込んできた。

だが・・・

-産まれてきたかった・・・でも・・・-

『そうか・・・水子か・・・エルフの文明も、とんだ置き土産を残したものだ・・・』

文明が発展すると、理不尽な理由で産まれる前に捨てられる子が増えるという・・・

おそらく、それを核にして、負の沈殿物を無尽蔵に吸収し続けたのが彼の大魔王であり、デラルなのだろう。

ならば・・・

「光よりもなお明るき者・・・神よりもなお聖なる者・・・金色に輝きし光の王!

我、汝に願う・・・

我と汝の力以て、我が前の救われぬ魂に浄化の光を!」




デラルが、光に包まれた・・・

その光の中からは、小さな光を抱えたレイストが微笑みを湛えて歩いて戻ってきた。

「レイスト!」

セリナの瞳からは、大粒の涙が零れ落ちた。

「デラルはどうなったの?」

「これが、デラルさ。大昔の文明が、もっと大きくなろうと、もっと豊かになろうと、もっと強くなろうとした結果の犠牲者たち・・・」

セリナは、レイストが言わんとすることを理解した。

「私がこれを受け取ればいいのね?」

その答えの意味することも・・・

セリナは、レイストから光を受け取ると、自分の腹に押し当てる。すると、光は、腹の中へ消えていく・・・

レイストは、セリナを抱きしめた。

「よろしく・・・私のだんなさま・・・」

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