決戦!開眼!輝きの息吹
レイストは、立ち上がった。
「物理的な攻撃がだめなら、これでどうだ!」
レイストは、印を結ぶ。
「・・・・・ギガボルト!」
無数の雷が、デラルに降り注いだ。
その時、デラルの姿が一瞬だけ揺らいだ。
「だめか・・・」
レイザールが呟いた。
「そうでもない。レイストは、もう準備を始めているぞ!」
ヴェイストの声に、レイザールはレイストを見た。
「・・・閃光剣!」
レイストの剣が、輝きを帯びた。
「でりゃあああああっ!」
そのまま斬りかかる!
ズバシュッ!
闇が切り裂かれる音がする。
「これは・・・!」
ルザルが声をあげる。
「いけるわ!」
ユムが希望を持った。
ヴェイストが、呪文を唱えようとしたとき、セリナは胸騒ぎを感じた。
それは、獣人としての野生の勘なのだろうか・・・
-なめるなァッ!-
叫びとともに、闇の波動がレイストたちを襲った。
「「うわあああああああああッ!」」
意識が反転・・・
どれくらい気を喪っていただろうか・・・
セリナは、目をあけた。
レイストたちは倒れていた。
攻撃を受けた瞬間、セリナは咄嗟に受身を取った。それが効を奏したのだろう。
とはいえ、彼女とてダメージは大きい。
ここで、自分ができることは・・・・・・
セリナは意を決した。
「命の女神よ!大地の息吹よ!我が力を以って倒れし者達に再び立ち上がる力を!輝きの息吹!」
セリナの全魔法力と闘気が、炸裂した。