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決戦!光と闇・レイストとヴェイスト
セリナが見たもの・・・
それは、魔法を放ちつつ、剣を交えるレイストとヴェイストだった。
レイストは、剣を中段に構えた。
セリナが見たことのない構えだ。
ヴェイストも、同じ構えをとる。
「覇王真一文字!」
「魔王一刀斬!」
レイストとヴェイストが、最後の一撃で斬り結んだ。
倒れたのは、ヴェイストだった。
ちょうど、レイザールたちが追いついてくる。
「な・・・なんだ・・・あれは・・・!」
ヴェイストの傷口から、黒い霧のような・・・煙のようなものが立ち昇っていく・・・
『よもや、ヴェイストを殺さずに我を祓うとは・・・レイスト・・・許さんぞ・・・!この上は、連合軍もろとも皆殺しだあああああああ!』
それは、巨大な『闇』と化す。
「ヴェイスト!」
レイストは、ヴェイストに回復魔法をかける・・・
俺は、死んだのか・・・?
なぜ、レイストは・・・
剣も魔法も互角だった・・・
ん?
なんだ・・・?
この傷がふさがって、力が湧いてくる感覚は・・・
なにっ!
この俺に・・・敗者に・・・回復魔法をかけているだと!?
甘い!
くそっ!
本当に俺の負けだ!




