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第八章 第四話 魔将Ⅱ
2階の番人は、剣士と言うべき男だった。
「我が名は、魔剣将軍ナルセデス!ラムンセンの王子レイザール・ラムンセン!いざ、尋常に勝負!」
「そういうからには、条件があるのだろうな?」
「無論。受けたのならば、勝敗に拘らずレイスト殿たちをお通しする。また、そなたが勝ったのならば、後で追う権利を進呈しよう。」
すぐさま、レイザールは意を決して叫ぶ。
「みんな先へ行け!ここは僕が戦う!」
「では、YESという返答ということにしておいてよろしいか?」
「言うまでもない!」
「わかった!」
少し躊躇しつつ、レイストたちは3階への階段の駆け上る。
「どう戦うか・・・」
『主よ!』
「剣か!」
『我に命じる形で、術を使え!それ次第で、強力な技も使うこともできる!』
レイザールは、剣を構えた。




