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第八章 第三話 魔将Ⅰ
「ここは、先に行って!」
ユムは、敵の将を見据えてレイストたちに叫んだ。
「この魔神官アルザスを相手に、一人で立ち回る気か?神官ユムよ。」
「無論。敵の総大将を討つには、まずそれを守る側近をかたずけなければ・・・」
「しかし・・・」
「後で必ず、合流するわ!」
「任せた!」
レイストたちは、2階に続く階段を駆け上る。
「見せてあげる!ユム・インダストリアの『神霊魔法』を!」
ユムは、杖を握った。
「大宇宙の神12人の創世神・・・創造神王・・・その天帝・創造神王の力を借りた術を!」
印を結び、呪文を唱える。
「光よりもなお明るき者、神よりもなお聖なる者、金色に輝く羽毛と鳥の翼持ちし竜よ!我汝に願う!我と汝に力もて、邪悪なる者に清めの光を浴びせんことを・・・金色浄化光!」