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第五章
「まさか、あのときと同じ面子が揃うとは・・・」
世界樹の里の女王は、あきれ返っていた。
「世界樹の剣は、世界樹の頂上にあります。
そして、自らの主を選びます。
それだけでなく、世界樹の剣は破壊が不可能なのです。」
「破壊が不可能・・・?」
「はい。というよりこの世界そのものを破壊する力を持つ者が存在しますか?」
いない。
そのようなものなど。
「試練です。王子レイザール。あなたは、勇者レイストと共に戦った魔法剣士レイザールの転生体でしょう。再び認められるかどうか、見事抜きはなってください。」
レイザールは、頷いた。