表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
29/49

熱とスポーツドリンク

 ぼんやりとアタシは目を開ける。

カーテン越しに見える陽はすでに高く、不思議に思いつつ壁にかけてある時計を見る。


――10時35分――


アタシは驚いて飛び起きた――気持ち的には。


でも心とは裏腹に、アタシはベッドの中で小さく動いただけだ。


な、なんで??


驚いていると、丁度アタシの部屋のドアが開いた。


「咲。起きたのね。どう?調子は? 」


 おかーさんは手にしていたおぼんをアタシの机に置くと、スポーツドリンクの入ったグラスを差し出す。


……あ、そっか。

アタシ昨日ひどい風邪を引いたんだった。


寝起きでぼんやりする頭をむりやりフル回転させる。


「ん――あんまよくない。

ちょっと、起こして……」


アタシはおかーさんに体を起こしてもらうと、スポーツドリンクを一口飲んだ。

風邪を引いたらとりあえずスポーツドリンクで水分補給するのがうちのシキタリ? だ。

なんか、ただ水を飲むのよりいいらしいって事は知ってるけど、何がいいのかはちょっとわかんない。


意外と喉が渇いていたみたいで、アタシはそれを飲み干す。

――なんとなくだけど、少し体の調子がよくなった気がした。


「おかゆ。食べれるかしら? 」


 おかーさんはそう言いながらアタシにおかゆの入ったお茶碗を手渡す。


 ふわりと湯気が揺れて、アタシのおでこに触れた。


「多分大丈夫。――いただきます」


 アタシはそう言うとスプーンでおかゆをすくって食べる。


 病気になると必ずおかーさんは「梅がゆ」を作ってくれる。

 これはアタシも大好きで、熱があるときでもなんかさっぱりしていて食べやすいのだ。


 



「じゃあ、今日はゆっくり休むのよ? 」

 おかーさんはてきぱきと空のお茶碗と薬が入っていた袋を片付けるとアタシの部屋を後にした。


 アタシは布団に包まりながら、何気なくケータイを手に取る。


 メールが……2件……


……あ……


しまった……



アタシ、アツムにメールするのすっかり忘れてた!


お、怒ってるかなあ??


アタシはちょっと泣きそうになりながらメールを開いた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ