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王子様?

「翼ぁ~ 俺はもうがっかりだよ」


 急に扉が開いたかと思うと、長身の人がセンセーに抱きつきながら言った。


「はあ? 今に始まったことじゃないだろ? 」


 センセーは何事もないように受け答えしてるけど……。


 えーと。

 アタシの目の前で、

 大の大人の男が二人。

 ぎゅーってハグしてるわけで……。


 べ、別に人の趣味をとやかく言うつもりはない……けど。


 その、ちょっと、驚いたって言うか、なんていうか……。


 アタシが目を丸くしていると、センセーは

「うちの生徒がびっくりしてるじゃないか」とちょっと嫌そうな顔で言った。


「生徒? 」


 その人はセンセーを離すと、アタシをつま先から頭のてっぺんまで見る。


「か、かわい~! 

なんだよ翼。

お前、こんなにかわいい彼女、いつの間につくったんだよ?

――ああ。

だから昨日の合コンに来なかったのか~。

それにしても、生徒なんだろ?

いいのか? 先生が生徒に手を出しても……?」


「彼女じゃないって! 」


 センセーはアタシをちらりと見ると、ちょっと顔を赤らめて否定する。



 ――んっと。

 

 つまり。


 センセーとこの男の人は、恋人同士じゃない……ってこと?


 そっか。

 アタシの……早とちりなのか。


 アタシはニヤニヤと笑う男の人を見る。


 センセーよりちょっと背が高くて、すっとした顔立ちをしている。

 一言で言えば『美形』

 さぞかしもてるんだろうなあ。

 

 アタシがぼんやりそんなことを考えていると、その美形がアタシの前にすっと立った。


「お嬢さん。

翼の彼女じゃないんなら、俺と付き合いませんか?

俺はこいつの幼馴染の 川原かわはら 弓矢ゆみや

お嬢さんのお名前は? 」


 優雅に挨拶をする彼――川原さんは、まるで王子様みたいなステキな笑顔だ。

 フリーの女の子だったらこの笑顔だけでメロメロになってしまうに違いない。


 ――けど。


 アタシにはアツムって言う、すっごいカッコイイ(ちょっと意地悪だけど)カレシさんが居るのだ。


「あ、井上 咲です。

あの、その――ごめんなさい」


 アタシはぺこりとその場で頭を下げる。


「えー?

彼氏でも居るの? 残念だなあ! 」

 

 河原さんはかなりオーバーアクションで残念を表現し、

センセーはあきれた顔で彼を見ていた。


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