青春っぽい感じ~3頁目~
利用規約
性別変更はダメですが、楓だけは男性役をやれるなら女性でも可です。
過度でなければアドリブ入れても大丈夫です。
演じる側と聴く側が楽しんでもらえたらそれが一番なので!
【あらすじ】
青春っぽい感じ~2頁目~の続編?
3組のカップルで夏休みに海の家でアルバイト!
でも突然お店の店長が来れない事に…
無事にバイトが出来るのか?!
大樹
楓の親友
1作目の主人公
自分の興味がある事は力が入るが
授業などは興味がないので単位が取れれば出席しない事が多い
楓
大樹の親友
2作目の主人公
顔良し、性格良し、成績良しでものすごくモテる
立花モミジの彼氏
空
主人公の先輩、中学からの腐れ縁
大樹からは筋肉バカとしか思われていないが、実は色々周りを見ている
蘭花の彼氏
立花 モミジ
楓のバイト先の後輩で現彼女2作目のヒロイン
見た目はキレイ系、性格はしっかりものに見せている
人付き合いは得意な方ではないが関わりを持たないという訳じゃない
コノハ
大樹と楓の幼馴染
1作目ヒロインで大樹の彼女
成績は上位、男子にも気軽に話しかける元気な女性
蘭花
空の彼女
色々な過去があるがそれは1作目で確認してほしい
家事全般が得意で料理は特に自信がある
人をよく見ており、アドバイスを与える後輩たちのお姉さんポジ
配役 ♂3:♀3
大樹♂
楓♂
空♂
蘭花♀
コノハ♀
立花 モミジ♀
本編
空「いらっしゃいませ~!!
大樹!客席空いた所からガンガン掃除していけよ!」
コノハ「お会計は現金のみとなってます、お気を付けくださ~い
ほら、大樹手が止まってるわよ!
ちゃっちゃと働く!」
大樹「わーってるつーの!!
ボックス席2つ通していいぞ!!」
楓「3名様ですね~、こちらにご案内します
いらっしゃいませ~ただいまお席が混んでいるので
お時間いただいてま~す!
持ち帰りもあるのでよろしければご利用ください~!」
モミジ「焼きそば2つ、フランクフルト1つ、
コーラ、オレンジジュースでお待ちのお客様~
はい。2,500円お預かりいたします」
空「蘭花~厨房大丈夫か?もうちょっとしたら手伝えるから
悪いけど頑張ってくれ~」
蘭花「全然大丈夫だよ~!ジャンジャン作っていくからね~!
余らせたら勿体ないからちゃんとオーダー取ってきてね!」
大樹M『このクソ熱い夏に、
どうして俺らがこんな状況になっているかというと…
話は夏休み前に遡るわけで…』
空「なぁ、お前ら夏休みにバイトしないか?!!」
大樹「いきなりなんだよ」
楓「うちのお店は毎年暇っぽいんで
多分大丈夫ですけど、何のバイトですか?」
空「実は毎年夏休みに3泊4日で
海の家のアルバイトをやってるんだけどな
今年はバイトの人数が集まらなくてやばいって店長から連絡が来てな
もしよかったら手伝ってくれねぇかなぁと」
コノハ「海の家のアルバイトですか、いいですね!
でも泊まる所とかも考えるとバイト代より高くついたりしそうな…」
空「それなら海の家に従業員用の
宿泊できる所もくっついてるから大丈夫だぞ!
あ、もちろん部屋数はあるから全員で
雑魚寝って事はないから安心しろ!」
蘭花「いいね!みんなでお泊り楽しそうじゃん!
私はもちろんOKだよ!」
空「蘭花ならそう言ってくれると思ってたぜ!」
コノハ「大樹とカエちゃんはどうする?
私は二人が行くなら行ってもいいかなぁって感じだけど」
大樹「日にちによるけど俺は構わないぞ」
コノハ「じゃあ私も微力ながら参加させてもらいます」
楓「ん~…空先輩、それって人数何人までとかってありますか?」
空「ん?いや大体例年6人~7人位でやってるからなぁ
今年は俺以外居ないらしいから、一応聞いてみるけど
大丈夫だと思うぞ?なんだ?誰か誘いたいのか?」
蘭花「あー、ふ~ん。
いいんじゃない?花は多くてダメな事はないし!」
楓「合ってますけど、察するの早すぎませんか蘭花先輩…」
蘭花「え~?何のことかな~?
空くん6人になりそうって確認しておいてね!」
空「おう!んじゃ忘れないうちに送っておくわ」
楓「僕も連絡入れておきますね」
空「もし人数が大丈夫そうなら
一回全員で集まっておくか
親睦を深めておけばバイトも楽しくやれるだろうしさ!」
蘭花「賛成~!楓が彼女さんにどんな事をしてるとか聞いてみたいし~」
楓「ちょっ!何もしてませんよ!!
あ、空先輩。
もう一人参加でお願いします」
空「ほいほーい!
いやぁ言ってみるもんだな!
身内でメンツ確定できそうじゃん!」
大樹「つーか、海の家って基本何やるんだ?」
空「普通の飲食店とほとんど変わらないと思うけど
まぁ回転率とか特に気にするほど人も来るわけじゃないから
気楽にやれると思うぜ?」
楓「じゃあ僕とモミジは飲食店で働いているから
得意分野な感じだね」
コノハ「私も接客業やってるから大丈夫かな~」
蘭花「私もお祭りの出店とか手伝ってるし
料理なら特に問題ないかな~」
大樹「え?接客業やった事ないのって俺だけってマ?」
楓「大樹はお世辞にも愛想は良くないもんね」
コノハ「お客さん減ったら大樹の給料から減らしていこ!」
大樹「おい!お前らが得意な分野だからって…
やった事無いだけで出来るかもしれないだろ!
いいじゃねぇか愛想よくやってやるよ!!」
コノハ「ホントかな~?」
楓「あはは、期待しないでおくよ」
蘭花「まぁ力仕事とか掃除とかあるだろうし、
大樹くんにも活躍の場はきっとあるって、どんまい!」
大樹「どんまいの使いどころ間違えてないっすか?!」
空「お!連絡来たぞ!
6人OKだってさ!」
蘭花「いえーい!じゃあ顔合わせの日程も決めちゃお
楓の彼女さんはいつだったら空いてそう?」
楓「とりあえず喫茶店のバイトの日以外は
空いてるみたいなんで、こっちに合わせるそうですよ
シフト的には平日3日って感じなんで土日は空いてますね」
コノハ「じゃあもし日程に問題なければ
今度の土日とかでいいじゃないですか?」
蘭花「私たちも土日どっちも大丈夫だよ~」
空「んじゃ、土曜の昼に駅前集合って事で!」
間
モミジ「は、初めまして…楓くんとお付き合いしてる
立花 モミジです。
新参者ですがよろしくお願いします」
コノハ「初めまして~コノハって言います
これを機に仲良くしてね~!」
モミジ「あ、コノハさんの事は個人的に知っていたので
綺麗な人と仲良くできて私もうれしいです」
コノハ「????」
楓「ああ!!こいつは大樹って言って
僕と幼稚園から一緒の友達だよ!!」
大樹「お?おう、モミジさんよろしくな」
モミジ「楓くんから色々と昔話を聞かせてもらってます
こちらこそよろしくお願しますね」
大樹「楓ちょっと後で話をしようぜ」
楓「変な事は言ってないよ?!!」
空「俺は空で、こっちが俺の最愛の彼女の蘭花だ
今回は俺の頼み事に応えてくれてありがとね」
モミジ「空さんと蘭花さんもよろしくお願いします
蘭花さんはその節は本当にありがとうございました
いつか何かしらの形でお礼をさせて頂けたらと」
蘭花「ホント上手くいって良かったよ~
お礼とかは良いから彼氏くんとの話沢山教えてね~」
モミジ「はい!いっぱいお話させてください!
楓くんの魅力をいっぱい共有したいです!」
楓「ちょ、ちょっと話が変な方向に向かってないかな?!!
モミジもあまり変な事言わないんだよ?!」
モミジ「え、楓くんはどんな時も可愛いから
それを共有しないと勿体ないよ?
この間だってうちで一緒に映画見てた時だって…」
楓「ああああああああああ!!!!」
空「あははは!!良い感じに温まってきたじゃないか!
んで、これからどうする?
お昼まで少し時間あるからどこかブラブラするか?」
蘭花「はいはーい!」
空「はい、俺の女神さん」
蘭花「せっかく海に行くんだから水着を新調したいです!」
空「おお!それいいな!じゃあみんなで」
蘭花「はい、だめ~!それは当日までのお楽しみだよ~!
って事で男女に分かれて買い物に行くよ~!」
モミジ「え…水着とか選んだことないんですけど…」
コノハ「じゃあ一緒に良いの選んでいこうよ!
カエちゃんがもっと目が離せなくなる位のやつとかさ」
モミジ「さぁ皆さん行きますよ!!」
蘭花「正直者だなぁ~
じゃあ空くんまたね~!」
空「はいよ~!
んじゃ男子も当日使いそうなものを調達しに行こうぜ」
大樹「スイカ買おうぜスイカ」
楓「いや、大樹…。
当日まで何日あると思ってるの?」
大樹「あ?もたないのか?」
空「お前ってホントバカだよな
海って言ったらBBQ!
肉とか魚介とかだろ!」
楓「僕…あっちに付いていきたかったな…」
間
空「よし、ついたぞ~」
大樹「予想外に安全運転なのなお前」
空「お前じゃないんだから法律はちゃんと守るんだよ、俺は」
蘭花「空くん運転お疲れ様~
途中寝ちゃってごめんね」
空「気にすんなよ、それだけ安心してくれてたって事だろ?」
コノハ「ん~~~!!潮の匂いだ~!」
モミジ「海って何年振りだろう?
実際来てみると、なんかワクワクしますね」
楓「ほら、みんな。
海に感動するのもいいけど荷物降ろすの手伝ってよ~?」
大樹「おお、わりぃわりぃ」
空「とりあえず重い物は野郎達で運んじゃうから
女子達は自分の荷物もって向かおうか」
コノハ「はーい!
えっと、これは~モミジのだね」
モミジ「ありがとうございます」
コノハ「もう~敬語じゃなくていいの!」
モミジ「あ、はi…うん
ありがとね」
コノハ「うんうん!
はい、蘭花先輩どうぞ」
蘭花「サンキュ~!」
大樹「うぉっ?!これクソ重いんだけど誰のだコレ…」
空「お~!当たりをひいたな!
その中にはBBQセットが入ってるから
かなり重いぞ!」
大樹「てめぇのかよ…こなくそぉおおお!!!」
楓「あ~あ~、無理しないで二人で持っていこうよ大樹」
大樹「わりっ…助かるわ…」
楓「じゃあせーので行くよ?」
大樹「おう!せーの!!」
楓・大樹「うぉおおおおおお!!!
…………。」
楓「え…?
何これ全然持ち上がらないんだけど…」
モミジ「て、手伝おうか?」
楓「ううん大丈夫…というかコレは…」
大樹「マジでこんなん持てるわけ………」
空「しょうがねーな…
よっと」
モミジ「わぁ……。」
楓「…………。」
大樹「…………。」
空「まだまだ鍛え方が甘いぞ二人とも!
これぐらいならまだまだ軽い軽い」
蘭花「さすが空くん~!かっこいい~!!」
大樹「マジ筋肉バカが……」
楓「なんか空先輩が化け物に思えてきたよ僕」
大樹「はぁ……、とりあえず他の運ぶか」
楓「そうだね…」
間(若干)
空「うっし、ここにとりあえず置いていってくれたらいいから」
蘭花「あれ?空くん
お店閉まってない?」
空「ホントだ、店長まだ来てないのかな?
ちょっと連絡してみるわ」
大樹「ふぃ~~…終わった~」
コノハ「お疲れ様、大樹!はい、飲み物」
大樹「サンキュ~…(飲む)
ぷはぁ!!生き返る~!!」
モミジ「楓くんもどうぞ」
楓「ありがとう、モミジもちゃんと
飲んで日陰で休んでるんだよ?」
モミジ「はい、一緒に休みましょ」
空「ふぁっ?!」
蘭花「どうしたの?空くん」
空「いや、店長の車が事故ったらしくて
いつこっちに来れるかわからないんだと…」
蘭花「えーー!?店長さん大丈夫なの?
ってそれもだし、私たちもどうなるの???」
大樹「まさか…このままとんぼ返りって事じゃ…」
空「いや、一応確認するけど
俺らで店開いてもいいか聞いてみるわ
やる事大体わかってるし」
コノハ「先行きが不安だね」
モミジ「ですね、泊まるとなっても
宿はどこも取ってないし」
楓「大丈夫だよ、きっと何とかなるって
とりあえず結果をまってよ」
空「おっし!許可が下りたからとりあえず
店開けて荷物部屋に入れちまおう
元々今日は準備の予定だったし
開店は明日からだからな!」
コノハ「よかった~!とりあえず問題一つは解決しましたね!」
蘭花「それじゃあ空代理店長よろしくお願いしますね♪」
空「おう!大船に乗ったつもりで任せとけぃ!!」
間
大樹「んで、無事開店準備までこぎつけた訳だが…」
楓「お客さん来てくれるのかまだわからないからねぇ」
空「まぁ例年ちらほら来るって感じのスタートで
それがだら~っと続く感じだから
そんな気張らなくてもいいぞ?」
蘭花「ん~でもさ~」
コノハ「ですよね?」
モミジ「外に人は居るんで、どうせだったら
どうにかして集客をしたいですよね」
大樹「つっても何すればいいんだかわからねぇし
ってか暑すぎてやる気が出ねぇなぁ」
コノハ「こら~!暑いのはわかるけど
お店でだらけないの!」
大樹「いや、マジでなんもしてないでこの暑さは
やられるって…」
モミジ「夏の海での集客かぁ…」
楓「あ~、空先輩相談なんですけど」
空「ん?なんだなんだ?」
楓「こういうのってやってもいいんですかね?
ごにょごにょごにょごにょ…」
空「ふむふむ…
お~!いいじゃねぇか
だったら今日中に準備しないとだな!」
楓「モミジ、ちょっとお願いしたい事があるんだけど」
モミジ「?私で出来る事だったらいいよ~」
楓「逆にモミジしか出来ないと思うから!」
コノハ「何するの?」
楓「それは明日のお楽しみって事で!」
蘭花「ふーん、楓モミジペアのお手並み拝見ね!」
大樹「あちぃ……」
間
コノハ「いらっしゃいませ~!何名様ですか?」
モミジ「お待たせしました、焼きそばとラーメンです」
空「いいじゃんいいじゃん!
例年より人が来てるよ
すげぇなこのチラシ効果!」
蘭花「まさかモミジにこんな特技があるなんてね~」
楓「ふふん!うちのお店のポップとかも
実はモミジが描いてるんですよ」
蘭花「あ~アレか~!
すごい出来が良いなって思ってたけど
ここに作者が居たなんてね~
やるじゃん!
それに比べて………」
大樹「お、お冷ここに置いておきますね…
あ、あ~…ご、ご注文ですね…
え~っと…」
空「まさかアイツがここまで接客苦手だとは思わなかったぞ…」
蘭花「接客苦手っていうか言葉遣いがたどたどしいよね」
楓「まぁ大樹がきっちり敬語使えるわけないですよね~」
蘭花「でもこのままはマズイと思うけどなぁ」
空「アイツ別に人見知りってわけじゃないし
イケると思ったんだけどな」
コノハ「どうしたんですか?」
蘭花「いや~大樹くんの接客が
ガチガチだなぁ~って話をしててね」
コノハ「ん~…。
あ!じゃあ提案なんですけど
いっその事、呼び込み要員にしちゃいませんか?」
空「それは全然かまわないけど、愛想が必要だぞ?」
蘭花「大樹くんが愛想とか全くイメージ付かないけど…」
楓「呼び込みだったら僕がやろうか?」
コノハ「んー!カエちゃんは接客経験があるし
そっちで戦力になった方がいいと思うけど
大樹と同じようにしながら接客してもらいたいかな~
私の見立てだといい集客になると思うんだよね~」
楓「同じように?」
コノハ「とりあえずダメもとでやってみませんか?」
空「よし、じゃあ頼んだよ!」
コノハ「大樹~!ちょっとこっちきて~!」
大樹「お、おう…
なんか接客って大変なんだな
言葉遣いとか何言っていいのかわかんねぇ…」
コノハ「うんうん、そうだねぇ~
そんな大樹とカエちゃんにお願いがあるんだけど…」
大樹「ん?おう、なんだ?」
楓「何をすればいいの?」
コノハ「とりあえず…
上だけ脱げ♥」
大樹「は?」
楓「え……」
間
空「これは……」
楓「いらっしゃいませ~!
今お席のご用意しますので少々お待ちください~!」
コノハ「大変お待たせいたしました!
こちら空いてる所に失礼しますね~!」
モミジ「空いたお皿おさげしますね~
あ、はーい!少々お待ちください~!」
蘭花「何が起きたの……。
っていうか……さ」
蘭花「くっそ厨房忙しいんですけどぉぉおおおおおお!!!!!
ありがたいけど、ありがたくな~~~~~い!!!」
空「まさか二人が水着になるだけでこんなにお客さん増えるとは…」
モミジ「ほら、空先輩!ホールも忙しいんですから手伝ってください!」
空「お、おう!わりぃ!今行くよ
蘭花、危なくなる前に言えよ俺も手伝うからさ」
蘭花「こんなんで出店で鍛えた私が負けてられますかって~~の!!
うりゃああああああああ!!!!!」
空「あはは…、水ここに置いておくからちゃんと飲むんだぞ~!」
蘭花「うりゃりゃりゃりゃりゃりゃ!!!」
コノハ「うへぇ…さすがにこれは来すぎだよぉ~…」
蘭花「仕掛け人が何言ってるのよ、まったく
でもあの二人の効果ホントすごいねぇ」
コノハ「カエちゃんは元からすごいモテるんですけど
大樹って実は結構陰のファンが多くて
それに加えて結構良い体してるから
これは脱がせれば
女性客が寄ってくるんじゃないかなぁって」
蘭花「確かにお客さんの比率、女性が圧倒的に多いもんね
でもそれだけじゃなくて入口のアレもいい効果だしてるんじゃない?」
コノハ「あ~アレなら接客苦手な大樹でも
お客さんは理解して接してくれるんじゃないかなって
思ったんですけどいい効果でしたね」
蘭花「各従業員の写真付きでプロフィール付きの張り紙に
指名したかったら名前で注文してくださいのメッセージ
大樹くんのプロフィールには
(接客初心者・やる気だけはあるので応援してね)
っていう苦手分野をさらけ出してクレームに繋がりにくくする
上出来だと思うわよ~」
楓「大樹~!入口側の2名様が注文っぽいよ~!」
大樹「わ~った!
えっと…、注文っすよね?
ラーメン1つとメロンソーダにラムネっすね
あの…もし俺の口調とかで気分悪くしたらすんません
味は保証するんでまた来てくれたらうれしいっす」
コノハ「あ~…なんというか、慣れてない接客を頑張る男子を
サイドメニューに楽しみたい人が増えましたね」
蘭花「楓の方も獲物を狙う目がたくさんだけどね…」
コノハ「あはは、確かにそうですね
でもなんか上手い事かわしてるように見える、ような?」
楓「お待たせしました~!
ご注文は~
え?良かったら友達に?
ありがとうございます!ただ今はバイト中なので
今度気が付いたら声かけちゃいますね~!」
蘭花「なんかメッチャ慣れてる感があるわね」
楓「連絡先の交換ですか?
嬉しいな~!
あ、でも仕事中だからケータイ持ってないんですよね
また機会があったら是非声をかけてください!」
コノハ「不快にさせない断り方してますよね、アレ…
あ、呼ばれちゃった
はーい!
ご注文ですか~?え?連絡先?あ~そういうのは…
いや、ちょっと…」
モミジ「大丈夫?コノハちゃん
お客様ナンパとかはちょっと遠慮していただけますか?
え……ですからそういうのは……あの…」
コノハ「ちょっといい加減に…!」
大樹「お兄さん達、嫌がってんのわかんねぇんっすかね?
人に迷惑かけてまでナンパとかダサすぎっすよ?」
楓「ちょっと大樹はストレートすぎるかなぁ…
お客様そういう行為は当店ではご遠慮していただいてますので
申し訳ございませんが退店をお願いします
あ…」
大樹「ってめぇらいい加減に……」
空「お兄さん達~そんなに元気なら俺と一緒に肉体言語で語り合おうか?」
楓「うわっ!!空先輩なんか手から吹き出しましたよ?!」
大樹「汚ねぇ!!なんだそれ…」
空「あ…飲もうと思って缶コーヒー持ってたの忘れてたわ…」
楓「え?それスチール缶ですよね?え?握りつぶせませんよ普通……」
大樹「お、帰ってた
塩撒くか?塩」
空「塩がもったいねぇから撒かねぇよ
あ~ご来店の皆様、ビックリさせてすいませんでした!
良かったら一杯俺が奢るんでお口直しに飲んでってください~!」
大樹「はぁ…まったく
コノハもモミジも大丈夫だったか?
わりぃなヤバそうだなぁとは思ってたんだけど
忙しく遅くなっちまった」
楓「ごめんね二人とも、ちょっと下がって
一息付いてきていいから少し休んできなよ」
コノハ「うん、ありがとうね
ビックリしちゃっただけで大丈夫だよ
心配かけてごめんね」
モミジ「まだちょっとドキドキが収まらないから
お言葉に甘えちゃうね
二人ともありがとう」
大樹「おう!俺たちに任せてゆっくりしてこいよ~」
蘭花「二人とも大丈夫だった?
こっちから見て焦っちゃったよ」
コノハ「男子たちが来てくれたから全然大丈夫でしたよ」
モミジ「ホントに助かりました~
でも空さんの缶コーヒーが一番ビックリしましたね」
コノハ「あ、わかる~!
人って空いてないスチール缶潰せるんだ~って思っちゃった」
蘭花「うちの旦那は鍛え方が違いますからね~!ふんす!」
モミジ「ある意味才能ですね」
コノハ「ふぅ…、とりあえず少し休憩しますか~
あの3人に任せておけば、とりあえず大丈夫だろうし」
蘭花「ところでさ~ちょっとお姉さん気になってたんだけど~
この男子水着接客が好調なのはいいんだけどさ~
なんで大樹くんが良い体って知ってたのかな~~~?」
コノハ「ぁ……、ぅ……それは……」
モミジ「それ、私も気になってました!」
コノハ「モミジまで?!」
蘭花「今夜は長い夜になるから覚悟しておきなさい~」
コノハ「は、はい……」
間
大樹「つっかれた~~~!!
最初はこんな戦場になるなんて
1ミリも思ってなかったんだよなぁ…」
楓「売上的にはありがたいけど、これは予想外だったよね
モミジのポップ効果とコノハちゃんの一言が
こんなに影響を与えるなんて僕も思わなかったよ」
空「まぁいいじゃねぇかよ、
これなら店長も草葉の陰で喜んでくれるさ」
蘭花「いや、死んでないからね?」
空「ってか食材足りるか?このペースで」
蘭花「んー、ドリンクはまだ大丈夫だけど
フードは明日の事考えるとそろそろ危ないかな~」
空「店長が店着で頼んでた量しかないし
俺らが発注するわけにもいかないからな~」
モミジ「だったら、そろそろフード販売取りやめて
ドリンクのみにしてしまって
休憩回しちゃいませんか?」
コノハ「そうね、ついでに自分たちの買い出しも
まとめてやっちゃおっか」
空「んじゃ俺と蘭花で店番しておくから
4人で休憩がてら買い出したのむわ」
蘭花「調理場が地獄だったから私はなんか冷たいやつがいいな~」
空「俺はとりあえず腹にたまればいいかな」
楓「じゃあお言葉に甘えてお先に休憩もらいますね
モミジもよく頑張ったね」
モミジ「えへへ、楓くんが頑張ってるから
私もやる気出るだよ~」
大樹「ほら、そこのバカップルいくぞ~
コノハも行こうぜ」
コノハ「え~私もねぎらってほしいなぁ~
じゃないと動けなさそう~」
大樹「お前まで何言ってんだよ…
………。
よく頑張ったな…
ほら…これでいいだろ…」(頭をなでる)
コノハ「えへへ~しょうがないから
今回はこれで許してあげようじゃないか~」
楓「どっちがバカップルなんだか」
モミジ「ホントだよね、行きますよ~」
大樹「ちょ、お前ら待てって」
空「4人とも同じようなもんだろうに」
蘭花「まぁ私たちには勝てないけどね~」
空「まだまだ若いやつらには負けないぜ!」
蘭花「もぉ~おじさんくさい~!」
空「あはは!!
お、お客さんかな?」
蘭花「いらっしゃいませ~
ボクひとりで買い物?
偉いね~、今は飲み物だけなんだけど
何がいいのかな~?
ん?なーに?どしたの~?」
間
コノハ「だから~!買いすぎだって言ったじゃない!!」
大樹「あちぃからこれぐらいすぐ食べ終わるって」
モミジ「アイスだけで5,000円って…
大樹さんって普段買い物あまりしないんですか?」
楓「ダメだよモミジ、大樹に普通を期待したら
昔っから人とどこかズレてるんだから」
大樹「俺の味方はどこにもいねぇのかよ!!」
コノハ「止めようとした時には会計しちゃった後だったし…
ホント将来が心配だよ」
大樹「ん?大丈夫だろ?
コノハに財布管理してもらえば」
コノハ「え?それって…あ、うぅ…」
モミジ「楓くん、あれはコノハさんが管理しても
甘やかして結局ダメな事にならないかな?」
楓「あはは…、昔からコノハちゃんは大樹に甘いから
しょうがないよ」
大樹「ん?ってか店の前で蘭花先輩がしゃがんでないか?」
コノハ「何かあったのかな?」
楓「先輩何かあったんですか?」
空「おー買い出しお疲れ~
いや…なんつーか…な?」
大樹「なに?凹んでるんっすか先輩」
蘭花「あんた達が休憩に入った後に
お客さんで小学生の子が来たのよ
一人で買い物しに来たんだろうなぁって
そう思ってたらね…」
コノハ「思ってたら?」
蘭花「君何年生?ボクと付き合ってよって…」
モミジ「うわぁ…それはキツイですね…」
蘭花「それだけだったらまだよかったんだけどさ…」
コノハ「え…、まだあるんですか…?」
蘭花「その子のお母さんがその後すぐに来て
『お仕事の邪魔したらダメでしょ!
お兄ちゃんのお仕事手伝ってて偉いね~』
って…空くんの妹と勘違いされたの…」
楓「追い打ちが…」
大樹「あははははははは!!
知らない親子に小学生と間違われるとか
めっちゃ面白いっすね!!」
蘭花「ああん?!!」
コノハ「バカ!さすがにそれは言っちゃだめでしょ!」
大樹「痛ったぁ!!」
楓「はぁ…大樹はデリカシーをもう少し覚えていこうね…」
空「落ち着いけ蘭花。
少し若く見られやすいだけだから
ちゃんとお姉さんだから大丈夫だよ
おこちゃまの大樹にはわからないんだから
こんな事で怒っちゃだめだよ?」
蘭花「空くん~!!
あんな馬鹿が空くんと同じ人類とか
納得いかないよ~!」
大樹「ひでぇ言われようだな…」
モミジ「いや…これは大樹さんが悪いですよ?」
大樹「いや…そんなこt…」
楓「大樹が悪いね」
コノハ「はぁ…」
大樹「なんか…すんません…」
空「とりあえず徐々に閉店準備していきながら
BBQの準備しようか」
コノハ「やった~!じゃあサクッと片付けちゃお!」
楓「じゃあ僕とモミジでフロアの掃除やっちゃうから
大樹とコノハちゃんで準備しちゃってよ」
大樹「OK~!空~あのクソ重いのだけ頼むわ」
空「任せておけ、じゃあお前らは冷蔵庫に入れておいた食材を
蘭花とキッチンで準備してくれ~」
コノハ「はーい!行こっ大樹」
間
空「じゃあ今日灼熱のキッチンをほとんど一人で回した
功労者の蘭花から乾杯の挨拶をどうぞ~!」
蘭花「おほんっ!アルバイト初日からかなりハードだったけど!
このメンツだからやり切れたんだと思うの
今日は本当にお疲れ様!明日も今日と同じぐらい気合入れていこ~!
それじゃあ、乾杯!!!」
全員「乾杯~!」
大樹「ゴクゴクゴク…
だぁあああ!!疲れた体にしみる~!」
楓「慣れない事したから疲れたでしょ
よく頑張ったと思うよ」
モミジ「あんな状態普通の飲食店でも中々ないからね~」
空「とりま串刺したやつから焼いていくから
蘭花の焼いた焼きそばとかから食べててくれ」
コノハ「うわっ!この焼きそばすごい美味しい!
これってこの店のレシピなんですか?」
蘭花「いやぁ~…最初は人の店だから
そのままやるつもりだったんだけどね~…」
楓「だったんだけど?」
蘭花「なんかフツーだったから
自分のレシピにしちゃったのよね」
モミジ「すっごく美味しいですけど…
それ後々困りませんかね…?」
蘭花「そうなんだよね~」
空「まぁ蘭花のレシピ置いておけばいいんじゃないかな
店長結構そういうの気にしないタイプではあるから」
楓「まぁすぎちゃった事はしょうがないし
今は楽しみましょう」
大樹「空~、これってこのまま焼くのか?」
空「お~っと!返す返す!
あぶねっ」
モミジ「それにしても、蘭花さんのこれ
本当に美味しいですね
料理とか普段からされてるんですか?」
蘭花「まぁうちは母子家庭だったからねぇ~
料理は小さいころからやってるし
あとは町内会の出店も毎年手伝ってから
結構こういうの得意なんだよ~」
コノハ「いいなぁ~、私は料理はあんまり得意じゃなくて」
モミジ「お菓子なら作るけど私も料理は…」
蘭花「得意じゃないんだったら
今度練習がてら集まって料理でもする?」
モミジ「いいですね!あ、それだったら
親に聞いてみないとですけど、
うちの家、キッチンが結構広めなんで
良かったらうちでやりませんか?」
コノハ「いいねそれ!今から楽しみ~」
間(少し)
楓「女子は女子で盛り上がってるね~」
大樹「料理ねぇ~、そんなん出来なくてもなんとかなるだろ~に」
空「いや、料理は出来た方がいいぞ
ずっと女の子側に作ってもらうつもりか?」
大樹「いや別にTKGとかソーセージ焼く位なら俺でも」
楓「うん、それ料理じゃないよね大樹」
大樹「そうなのか?!
つか、飯なんて口にはいりゃなんでもいいだろ?」
楓「1人だったらそれでいいかもだけど…
多分そういうのじゃない普通の料理を
コノハちゃんに出したらすごく喜ぶと思うよ?」
空「それに、今後二人が同棲とかした時にコノハが
体調悪くて倒れたりしたら
お前が作るんだぞ?
そんな時に男飯なんて食わせられないだろ?」
大樹「た…しかに?
ん~ちょっと今度料理の本かなんか買ってみるよ」
楓「大樹は結構凝り性な所あるからハマれば料理上手くなるよ」
空「まぁコノハが喜ぶぐらいの作ってやれよ
お前デートもあまり誘ってないみたいだし」
大樹「おまっ!なんでお前がそれを知ってるんだよ!」
空「いいか?
女子同士のネットワークを舐めたら
いつか痛い目を見るぞ…」
楓「なんか重みを感じたんですけど…
え、って事はモミジも今回つながりが出来たから…」
空「楓は大丈夫だろうけどよ、
マジで気を付けるんだぞ…」
楓「はい……」
大樹「この間、動物園は一緒に行ったけど
デートってどこ連れて行ったら良いか、
わからないんだよな」
楓「そうだな~、ウィンドウショッピングとかでもいいし
普段の会話から情報を仕入れてデート先を考えるとか」
空「どこか一緒に行きたいんだけど、
どこか行ってみたい場所ない?とか聞いてもいいしな」
大樹「付き合うって難しすぎだろ…」
空「でも、相手が喜んでくれたらお前だって嬉しいだろ?」
大樹「そ、そりゃまぁ…そうだけどよ…」
蘭花「空く~ん、お酒取って~~!!」
空「お~!ビールとサワー系何がいい?」
蘭花「ほろよいだったらなんでもいいよ~」
モミジ「え?コレお酒だったんですか?!
普通にジュースだと思って飲んじゃってました…」
蘭花「あ!ごめん!!
私達で飲むつもりで買ってたんだけど…
ほら、こっちにジュースあるから飲んで!
ホントにごめんね!!」
モミジ「でもコレ美味しいですよ?」
蘭花「それ9%のやつ…あれ?
え?そっちに置いてある空き缶って…」
モミジ「あ!ごめんなさい!
一人で飲みすぎちゃいました…」
蘭花「え?あ…うん…。
うん?
あ~…水分もちゃんと取るんだよ…?」
モミジ「はい、これ飲んだらそうしますね」
蘭花M『モミジ…恐ろしい子……!!』
蘭花「はっ!ってことはコノハちゃんは……
コノハちゃん大丈…b…」
コノハ「ふぇ?何ですかぁ~?ひっく…」
蘭花「あ………」
コノハ「なんか~、体が~ポカポカして~
ふわふわの~……へへへへへ~」
蘭花「と、とりあえずお水飲も?!
そ、空くん!お水貰っていi…」
大樹「ん?酒じゃなかったんっすか?先輩」
蘭花「いや、ちょっとコノハちゃんが………って
ああああああああああ…今はアンタは来ない方が…」
コノハ「あ~~~!大樹だ~~~!!」
大樹「え?うぉっ…フラフラじゃねぇかよ
ってかお前…酒飲んだのか?」
コノハ「お酒らんて真面目な私が飲むわけらいでしょ~!」
蘭花「そぉ~……」
大樹「先輩この状況でどこ行くんっすか?」
蘭花「う゛っ…」
大樹「これはどういう状況なんですか?」
蘭花「知らないわよ~!!!
まさか飲んでると思わなかったんだもん!」
大樹「いや、ちゃんと見といてくd…」
コノハ「ちょっと大樹!」
大樹「はい!?」
コノハ「私っていう彼女が居るのに、
先輩の相手してるのよ~!
やっぱり身長が低い方がいいの?
そうなんでしょ!!ねーねーねーねー!!」
大樹「いやいやそんな事ねぇから!
ってか体ゆすんな!酔いが回る~~~!!」
コノハ「付き合ってからも付き合う前とほとんど変わらないし
大体バンドバンドバンドバンドって~~~!!
私がどれだけ我慢してると思って!!
アンタは誰が好きなのよ~~!!!」
大樹「ごめんマジでごめん!!!
気を付けるから!!」
コノハ「私はこんなにアンタの事…
こ~~~~~~~~んなに好きなのに~!!!」
大樹「俺もコノハの事すげぇ好きだぞ?!」
コノハ「私も好き~~~~~」
大樹「お、おう…
空~!俺こいつ寝かしつけてくるからな~!」
空「おう、水も飲ませてやれよ~」
蘭花「はぁ…びっくりしたぁ…」
空「あはは、お疲れ!
ほい、ほろよい!」
蘭花「ありがと~
まさかコノハちゃんがお酒弱くて
絡み酒とは…」
楓「気を付けてくださいね先輩方も…
ってかモミジは大丈夫なの?」
モミジ「全然美味しかったよ?」
蘭花「モミジちゃんはすごいよ…」
楓「え?何が…」
モミジ「コレ美味しかったですよ」
楓「これすごい強いやつじゃ…」
蘭花「それと同じのを7本開けてソレなのよ」
モミジ「???」
楓「僕は呑んだことないですけど…
一緒に飲む機会があったら気を付けます…」
モミジ「?????」
空「あははは!頑張れよ楓!
さぁ明日も頑張るために
じゃんじゃん食ってガンガン飲めよ~!」
蘭花「イエーイ!!
まだまだ夜は長いぞ~!!!」
モミジ「楓くん、コレどうぞ~」
楓「あ、うん
ありがとうね」
間
コノハ「う~~~…頭痛い~…」
大樹「慣れないもん呑んだからそうなるだろうよ
ほれ、水飲んでゆっくりしとけ
とりあえず具合良くなるまで休んでていいっていうから
しっかり休んでおけよ?」
コノハ「ごめんね…
ちょっと休んだら大丈夫だと思うから
お言葉に甘えさせてもらうね」
大樹「おう!ま、頑張ってくるわ」
コノハ「ふふ、接客頑張ってね大樹」
大樹「任せとけって~の」
間
楓「コノハちゃんどうだった?」
大樹「とりま調子戻るまで寝ておけって言って
頭痛薬と水渡しておいた」
楓「まぁ唐突なお酒デビューだったからね…」
大樹「全部蘭花先輩のせいだけどな」
蘭花「わ、私だけのせいじゃないでしょ~!!」
モミジ「私は何ともないけど、
やっぱり合う合わないがあるんだね」
楓「モミジは強い…というか強すぎる位かも…ね」
モミジ「え~~」
大樹「マジでケロっとしてるからすげぇよ」
蘭花「あの子はマジ将来有望だわ」
空「コノハが居ないのは痛いけど、それはそれとして
今日も頑張って盛り上げていこうぜ!」
蘭花「いっぱい作るから、
みんないっぱい売っていってね!」
楓「大樹も1日経験したし
ある程度コツは掴んだと思うけど
無理はしないでいいからね
僕とモミジも居るんだからさ」
モミジ「サポートは遠慮しないで頼んでね」
大樹「おう!頼りにさせてもらうぜ」
空「よっしゃ~開けるぞ~!」
間
コノハ「ありがとうございました~!!
ふぅ…今日も大賑わいでしたね」
大樹「俺もう飲食店の店員さんには頭が上がらねぇよ…」
楓「あははは、まぁこういう季節的なお店は特に書き入れ時だから
余計忙しかったからね~」
モミジ「でもこれで終わりですね~
なんだかんだ早かったなぁ~」
大樹「まぁなんだかんだ楽しかったよ
コノハも体調良くなって良かったな」
コノハ「ホントごめんね…
私お酒は合わないのかもなぁ」
蘭花「わかってて飲んだわけじゃないから
余計ね…私も気をつけておけばよかったね」
コノハ「いえいえ、私がもっと注意してればよかっただけなんで
蘭花さんのせいじゃないですよ」
蘭花「ありがと
ところで今日はこの後どうするの?」
空「花火買ってあるから花火しようかと思ってたけど
さすがにまだ早いからな
とりあえず車に仕舞えるものはまとめて閉まっておこうか」
モミジ「花火良いですね!
なんか夏って感じで」
大樹「りょ~かい、じゃあさっさとやっちまおうぜ」
楓「じゃあモミジ、一緒に要らないもの纏めていこっか」
モミジ「はーい」
コノハ「じゃあ大樹と私は蘭花さんを手伝って
夕飯の支度しちゃいますね」
大樹「OK~!」
蘭花「じゃあ大樹くんは食材洗うのを担当して
コノハちゃんはこっちを手伝って~」
コノハ「はーい!」
空「とりあえず終わったら夜まで休憩な~
夜になったら砂浜に各自集合って事でよろしく~!」
間
大樹「んでさ、夜になったんだけどよ…」
楓「空先輩と蘭花先輩部屋に居なかったね」
大樹「ってか夜って、夜の何時だよ!!」
コノハ「花火は置きっぱなしだったし
どこに行ったんだろ?」
モミジ「とりあえず浜辺の方に行ってみましょうか?」
コノハ「そうね、もしかしたら先に向かってるかもしれないしね」
大樹「はぁ…ったくあいつ等何やってんだよ」
楓「良い場所探しに行ってるのかもよ?」
コノハ「でも、あれだけ昼間は人が居たのに夜になると
誰もいなくなってちょっと寂しいね」
モミジ「ですね、でも街頭もないから星がすごい綺麗ですよ」
コノハ「ホントだ!!うわぁ~私達の住んでる所じゃこんなに見れないよ~」
大樹「あの十字に見えるのが白鳥座で、十字の下の方に彦星があるワシ座
白鳥座の右にあるのが織姫のこと座だな
さすがに天の川はぼやっとしか見えないんだな~」
楓「へぇ~意外~
大樹星に詳しかったんだね」
大樹「歌詞作ったりするのに調べてたからな~
それになんつーか星見るのは好きなんだよ」
コノハ「意外とロマンチストだった?」
モミジ「なんかそういうの知ってるって良いですね」
大樹「別に全部わかるわけじゃないからな?
有名どころだけだよ
ってか、あいつ等居ねぇじゃん」
コノハ「ホントにどこ行ったんだろうね」
空「なぁ、少しぐらいいいだろ?
ようやく二人っきりになれたんだしさ」(小声)
蘭花「ふふ、もうしょうがないなぁ空くんは
いいよ、おいで~」(小声)
モミジ「なんかこっちから声がしたような…」
コノハ「え?でもこっちって草むらだけど…」
大樹「酔っ払いでも寝てるんじゃねぇの?」
コノハ「それはそれで怖いわよ!
あ、モミジ待ってよ~」
モミジ「ぁ…ぅ…」
コノハ「どうしたの?
ちょ…ちょっと先輩たち何してるんですか?!」
蘭花「え?!コノハちゃん?!」
空「あ…こ、これは…」
大樹「どうした?あいつ等居たのか?」
コノハ「大樹は見ちゃダメ!!!」(目つぶし)
大樹「うぉおおおおおお!!!!
め、目がああああああああああああ!!!」
楓「大樹?!え?何が…」
モミジ「楓くんも見ちゃダメです!!!」(胸に押し付ける)
楓「うわっ!!目の前が真っ暗に息が、苦しい~~!!」
大樹「あああああああ!!!
目が、目があああああ!!!
ああああああああああああ!!」
楓「意識が段々…」
モミジ「うゎぁ……」
コノハ「い、良いから二人とも服を着てください!」
空「ごめんごめん…つい」
コノハ「つい、じゃないですよ…」
蘭花「あはは、ごめんね~!
ってか楓は大丈夫なの?」
コノハ「え?」
モミジ「楓くん?
あれ?楓くん?!!」
楓「きゅ~~~………」
モミジ「楓く~~~~~ん!!!!!」
空「幸せに包まれて召されたか
男冥利に尽きるな」
蘭花「ほぉ~私のじゃ幸せじゃないのかなぁ~??ん~?」
空「い、いや
そんな事ないぞ!俺は蘭花のが一番だ!!」
コノハ「二人ともそんな事言ってる場合じゃないでしょ
カエちゃん起きて、カエちゃん!!!」
モミジ「ごめんね楓くん
起きてよぉおおおおお!!」
大樹「ああああああああ…
目がぁぁあああああああ…」
蘭花「何このカオスな状況…」
間
大樹「ったく、空達のせいで散々な目にあったわ」
空「あはは、悪かったって!
ほれ、30連発のやるから期限直せよな」
大樹「おう、サンキュ…
いやいや、そういう事じゃねぇだろ」
コノハ「蘭花さんもしっかりしてくださいね!
ホントびっくりしたんですから!」
蘭花「ごめんごめん!
いやぁ~、雰囲気に飲まれちゃって。つい?」
コノハ「つい?じゃないですよ~もう~…」
モミジ「はい、楓くん新しい花火どうぞ~」
楓「ありがとうね
ん~…、なんか記憶が途中あいまいになってるような…」
モミジ「疲れが出たんだね、よしよ~し」
楓「えへへ、なんか誤魔化された気がしなくもないけど
まぁいっか、モミジはどれやりたい?」
モミジ「ん~一本で長く楽しめるのがいいな~」
楓「じゃあコレかな?
『20変色すすき』って長く遊べるみたいだし」
モミジ「じゃあソレ一緒にやりましょ
つけてあげるから」
楓「あ、うん
ありがとうね」
大樹「俺はさっきの事を忘れないけどな
あ~…超痛かった~」
コノハ「ぅっ…ごめんって何度も謝ったでしょ~
咄嗟の行動だったんだから許してよ~」
大樹「にしても目つぶしはねぇだろ
下手したらマジ失明すっからな?
まぁ今は花火を楽しもうぜ?」
コノハ「う、うん
そうだね!せっかく沢山あるんだからいっぱいやろ~!
七色に変わる花火だって、一緒にやろ!」
大樹「こっちは五色だってよ
ってことは合わせたら12色って事か?」
コノハ「なんで合わせるのよ!
同じ色もあるかもでしょ?」
大樹「あ~それもそうだな
ま、やってみりゃ分るか
ほら、火つけてやるから貸しな」
コノハ「ありがと~くるしゅうないぞ~」
大樹「ふっ、何様だっつ~の」
蘭花「空くん~アレどこやった~?」
空「お~、アレならもうセットしてきたぞ~
後は火をつけるだけにしてあるぜ」
蘭花「さっすが~!
しっかしいっぱい買ったねぇ~」
空「花火の卸しやってる店行ったら、
つい買いすぎちゃってな
まぁ6人居ればすぐ終わるだろうし丁度いいかなって」
蘭花「そうだね、皆も各々でイチャイチャしよってからに~」
空「俺たちは邪魔されたけどな…」
蘭花「あはは、アレはうちらが悪いって
…………。
ねーねー、空くん」
空「ん?どうした?」
蘭花「帰ったら続き、しようね…」(小声)
空「っしゃ~!ちゃっちゃと全部やっちまうか!!」
蘭花「ふふっ
もう、焦ってやったら楽しめないでしょ?
それにまだ明日もあるんだしね」
空「それもそうだった、ほい火つけたよ」
蘭花「ありがと~!おー!メッチャピンク~!
かわいい~」
空「可愛い彼女が可愛い花火をやってるのは絵になるな~」
蘭花「えへへ~花火が無くても
ずっとそう言ってもらえるように頑張るね」
空「俺もずっと惚れていてもらえるように頑張るぞ~!」
大樹「はぁ~あ、何やってんだか」
コノハ「ねぇ大樹」
大樹「ん?どした?」
コノハ「私も頑張るからね」
大樹「お、おう
でも別にコノハはそのままで充分だろ?」
コノハ「わかってないな~、ふふ」
大樹「?」
楓「なんかこういう皆と遊ぶのって良いね
モミジも楽しめてるかな?」
モミジ「うん!友達も沢山出来て、
皆とも仲良くなれてすっごく楽しんでるよ」
楓「それはよかった
気疲れしないかなってちょっと心配だったから」
モミジ「楓くんが居たら私はどんなところでも大丈夫だよ」
楓「ふふ、ありがとうね」
空「よ~し、そろそろデカいの行っとくか!」
コノハ「デカいの?」
蘭花「打ち上げ花火買っておいたんだよ~」
大樹「お、いいね~!」
空「うっし、ちょっと火付けてるぞ~」
モミジ「どんなのだろ~」
空「さ~!くるぞ~!!」
蘭花「お~!!
……お?」
空「あれ?」
大樹「しょっぼ!!」(笑いながら)
コノハ「あはは、まぁ家庭用ってこんな感じですよね」
楓「あはは、まぁこれも夏って感じでいいんじゃないですかね」
モミジ「さすがに花火大会みたいな大きさは……」
本物の打ち上げ花火が上がる
楓「お~!!!」
蘭花「すご~い!」
モミジ「本物の打ち上げ花火だ~!
綺麗~」
コノハ「どこかが花火大会だったのかな?
めっちゃ特等席じゃないですか!」
大樹「やっぱ花火ってこうだよな!
た~まや~!!!」
空「か~ぎや~!!
やっぱ迫力がちげぇわ」
蘭花「良い思い出になったね!」
空「ふっ、計画通り」
大樹「嘘つけ~、しょっぼい打ち上げ花火野郎が」
空「うっせぇな~いいじゃねぇかよ!!」
(みんなで笑う)
蘭花「いいね!青春っぽい感じで」
空「俺たちの青春はこれからだ!!」
大樹「終わらせんな!」
コノハ「あはは」
モミジ「また皆で来ましょうね!」
楓「だね、次はもっと色んなことしようよ
スイカ割りとかビーチバレーとか」
蘭花「ちっちっち~!甘いな~
まだこれから年内にイベントなんて沢山あるんだから
全部軒並み楽しみつくすよ~!」
大樹「欲張りっすね、そういうの嫌いじゃないっすけど」
コノハ「勉強もちゃ~んと頑張ってね?」
大樹「う、うっす…」
読んでくれてありがとうございました!
余談ですが、未開封のスチール缶を潰すのは握力140kg超えです